いじめ

いじめ傍観者、「みてるだけ」の役割の重大さ!いじめ解決のキーパーソン ♪「あしたがすき」

投稿日:2017年4月5日 更新日:

いじめ問題の解決には、何よりも早期発見早期着手が大切です。教師、学校、家庭、地域そして本人がそれぞれ連携を取って問題解決に全力を尽くさなくてはいけません。忘れられがちだけど、実は仲裁者、引きとめ役として重大な役割を担っている人間がいるのです。いじめに直接手を染めることはなく、囃したて煽る観衆は「加担者」ですが、「傍観者、中立者」の存在を忘れてはならないのです。そこで今回は、いじめ早期発見解決に向けて、彼らの力を何とか活用できないか、その方策を考えてみました。

中立者の心理(2タイプ)

ここでは、いじめを囃(はや)したてるような加害者と同等なものを中立者傍観者(ぼうかんしゃ)としては扱いません。彼らは立派な「加害者」なのです。このことはハッキリさせておかなくてはなりません。中立者は、大きく分けて2つの型に分けることができます。

①関心タイプ

いじめを見て見ぬ振りはできない、という正義感はあっても、「今度は自分がターゲットになるのではないか?」という猜疑心に悩まされ、なかなか声を上げることができない児童生徒が、この「関心タイプ」に属します。

②無関心タイプ

「いじめるほうもいじめられるほうも悪いのではないか?」「自分には関係ないし、関心もない」「面倒な事に巻き込まれるのはまっぴら」と、いじめを認識しつつも、見て見ぬ振りを決め込む真正の無関心がこの「無関心タイプ」です。

ここで、主にクラス担任の果たす役割、責任が大きくなってきます。これまでやってきたことに加え、中立傍観者の力をいじめ解決、クラス経営に活かすのです。無論、無関心タイプの心を突き動かすのはなかなか大変な事。それであったら、関心タイプの彼らに期待しようではありませんか。彼らの背中をそっと押してあげるだけでよいのです。そのためには、彼らの身の安全保障を万全なものにしなくてはいけないのです。いつも頭に入れておいて欲しいことがあります。彼ら「中立者(関心タイプ)」は、どちらにも転ぶ可能性があるということです。いじめを止めさせる側に立つか、いじめる側に転ぶかは担任であるあなたにかかわっているのです。

要は、中立者の立場から引きとめ役、仲裁者へと彼らの役割を転換させ、いじめ被害者を「被害者加害者間」の密室状態から解放してあげることです。これに尽きます。では、どのように実践していけばいいのでしょうか?全国津々浦々の学校で今日も教師が悪戦苦闘しながら実践しています。自ら考え実践していくしかない。と言い放っては元も子もありませんので、私が過去に実践した方法について述べてみます。あくまでも私のクラス経営上での話ですので、参考までにしておいてください。

クラス担任として揺ぎ無い決意

学校、クラスは児童生徒が心身の安全を保障される場でなければなりません。この当たり前のことが、当然でなくなってきている現状が異常なのでス。このことをもっと認識すべきでス。そして、クラス担任は自らのクラスであっても、いじめはいつ何時起こるかもしれないし、どんなこどもの心の中にも「いじめの芽」はあるという前提でいなければならないのです。

私はクラスを任された最初の所信表明で、この心身の安全保障を第一に掲げ「いじめは絶対に許さないし、傍観、中立も許さない。」という、加害者とは真っ向から対決していく強い姿勢を打ち出しました。つまり、「見て見ぬふりは、いじめを容認することであり、加担者、加害者の側に立つことだ」とハッキリさせたのです。

Sponsored Link


そして、ここからが重要なのです。いじめ問題は生徒教師間、つまり学校という狭い空間のみで解決できるような生易しい問題では決してありません。そこで、各家庭に、生徒の前でしたように「所信」を電話で「表明」するのです。前クラス担任からの引き継ぎで過去に「加害者」「被害者」であった生徒の家庭については家庭訪問も行いました。つまり、クラス担任の決意の程を家庭にも知らしめ、同時に各家庭の協力も仰ぐのです。家庭の教育力が絶大な家ほど、この協力が実に有難く、力になりました。普通、ここまで担任がいじめ問題根絶を叫び続けると、こどもらは「面倒くさいことになりそうだ、関わりたくない」となり、手に染めることはないものなのですが、それでもいじめは起きるという危機感を前提に、私は更に次の手を打ったのです。

共感性、社会性に欠けるこどもたち

事あるごとに、いじめ問題、こどもの自殺について考えさせたり、「いじめ傍観」はいじめをエスカレートさせることになり、いじめに消極的に加担した「加害者」であることを話していきましたが、言葉だけで生徒の心を突き動かすのは実際難しい。生徒自らのこころが自分のものとして体感実感できなければダメなのです。

そこで、「人権意識」「社会性」「共感性」を育むべき、さまざまなロープレ(ロールプレイング)を、生徒にシナリオ、配役を考えさせ実演させたり、様々なクラス役割を設け、生徒間での協力、話し合いが必要な場を人為的に作り出したりしたのです。このことは生徒間の人間関係を教師にも見えやすいようにしたことで、メリットが実に大きかったです。

いずれにしても、その大目的は「いじめは酷い、辛い、情けない、恥ずかしい」という「共感性」と「社会で許されない事は学校でも絶対に許されない」という「社会性」を生徒の心に植え付けることです。

そして、極めつけは生徒間問題の仲裁役をクラスの「係」としたことである。

彼らの立場にも配慮し、彼らが決して孤立しないよう「男女3人づつ計6人」とした。随時担任に報告を義務とし、大きな問題についてはクラス全体で共有し、クラス会に諮(はか)ったりもしました。

このように、いじめ問題解決に向けて、彼らの力に期待する役割は、これからも大きくなっていくことは間違いありません。

「いじめ」は人権侵害という大きな過ちであることに彼らに気付かせるのも教師の務めなのです。


そして、結論!

教師は、「自分一人で解決しよう!」なんて考えは捨てよ!

いじめ傍観者中立者、家庭の力を借りよ、活用せよ!

クラス担任のブレない、強い姿勢、貫徹心は生徒に通じる!

「あしたがすき」 詞 名木田佳子  曲 渡辺岳夫

-いじめ

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

いじめに悩んでいるあなたへ!解決への道のり④ ♪「少年の翼」BLOW

これまで全力でいじめと闘ってきたあなた。よくここまで頑張って耐えてきました!しかし、状況は変わらない・・・しかし、まだあきらめるのは早いです。究極の、それも100パーセント近い確率で「いじめ」をストッ …

いじめに悩んでいるあなたへ!解決への道のり① ♪「微笑日記」榊原郁恵

「いじめ」・・・解決へのはじめの一歩 いじめ被害に苦しめられているあなたがしなくてはいけないことは、まず自分を振り返ることです。 「何で自分が?!」 「何か悪いことした?!」 ここで自分に何らかの原因 …

ブチギレはいじめに効果があるのか?   ♪「Reason」チャゲ&飛鳥

ものごとには何でも限度というものがあります。人を人とも思わぬ暴力暴言の嵐に、いったいいつまで耐えればいいのでしょうか?出口の見えないイラ立ちと恐怖から、張り詰めていた糸がプチッと音をたてて切れました。 …

いじめの恨み一生忘れない!流せる方法 ♪「交差点」藤岡正明

憎しみ、恨みを持ち続けることを、生きる支えとせざるを得ない人がいます。あまりにも酷い経験だったから、そんなに簡単に忘れられないのでしょう。当然です。加害者を憎み恨み続けることで、あなたが楽になれるのな …

いじめ解決!のための残された最後の方法!それでもダメだったときに!♪「誰かが君を愛してる」宮内タカユキ

これまで、学校は言うに及ばず、さまざまな専門家、相談機関に相談してきた。しかし、依然としていじめは続き、クラス全員からの無視、そして一部の生徒からの暴力がやむ日はない・・・それでも親は登校をすすめ、そ …

カテゴリー

Sponsored Link