生徒指導/教育技術

教師の話はなぜ長いのか?「おしゃべり」から「スピーチ」を目指そう!♪「君の瞳にRainbow」織田哲郎

投稿日:2017年4月17日 更新日:

つまらなく、いつ終るかも分からない、とてつもなく苦痛な時間が延々と続く。脱け出したくとも出られない。 スピーチは「話し手」と「聞き手」があってこそ成り立っていますね。聞き手からしたら拷問に近いのに、話している人はこんな風に思われているなんて分からないんだろうな?どうしてもこの二者間にはギャップがつきまとってしまうのですね。少しでもこのギャップを埋めたい!単なる「おしゃべり」から脱け出し、「スピーチ」をめざすためにはどうしたらよいのでしょうか?!

アンケートがっかり落ち込んで

教師になりたてのホヤホヤの頃、自分を見つめ直したくて、いろいろなアンケートをクラス、授業クラスで実施しました。授業内容から理解度、話し方からいろんな角度から自由に書いてもらったのです。気軽に始めたアンケートだったが、回収し目にして真っ青!よくもまあ遠慮もなしにズケズケと書いてくれたもんだ~と当時は思いましたよ。しかし、今思うに実にありがたく、自分を客観的にみるいい機会でありました。なんと、スピーチに関してが特にひどかったのです。

①長い

②何が言いたいのか分からない

③何で今、この時間にこの話?

④自己満足

⑤どうでもいい

なかには好意的な意見もあったのですが、半分くらいは「長くつまらない」だったのです!へこたれないのが私の唯一といってもいいイイトコなので、ない知恵を絞って数日間考えに考えました。

自己満足の極致

実はこれまでの私は、自分が話したことはすべて額面どうり、生徒に伝わっているものと思っていたのです。しかし、よく考えてみればそんなはずはないんですよね。どんな経験豊富で巧(たく)みなスピーカーでも、100パーセント理解して貰えることなんてありえないんです。少しでも、話し手と聞き手の間にある「ギャップ」を埋めようと努力するのがプロの話し手なのです。

私は「聞き手」の都合のことなどに目もくれず、ただただ突っ走っていたのでした。自分の話したいことだけを、成り行き任せに延々とやられては生徒はたまったものではないですよね。不思議なことに教員養成の課程で、この「話し方」に関する内容は一切含まれていないのです。つまり、実戦形式で現場で鍛えられていくしかないんですね。となると、教員本人の気持ちの持ちようでただ単に「慣れてしまった」人と絶えず「鍛えていく」人とに分かれていくのです。教師がみんな話し方がうまいわけではないんです。教師は人前で話す機会がとても多い職業の一つですが、とにかく話の分かりずらい、要領を得ないはなしをする人がいても誰も指導してくれたり、咎めたりはしません。結局、教師が自らを振り返り技を気持ちを磨いていくしかないのです。


反省点がたっぷり!

そこで私は「反省改善点」をまとめ、それに基づき毎回毎回、話す内容シナリオを書き、トライ&エラーを繰り返し、そして時を見てアンケートをとって自分のスピーチを見つめ直すことを目指しました。もちろん、即興で話さなくてならないシーンも時にはありますが、その時も絶えず「聞き手」のことを考えて話さなくてはならないのです。私がいつも頭においていたのは次のような点です。

①思いつきで話さない

②話す内容を吟味し、準備する

③TPOをわきまえる

④おしゃべりとスピーチは別物

⑤スピーチで欲張るのは厳禁!

⑥一つのスピーチで伝えることは「ひとつ」!

⑦「伝えた」と「伝わった」はまったくの別物

⑧スピーチの成果はいつも「聞き手」が決める!

⑨聞き手の表情から読み取る

⑩こころを込めて自分のことばで話す!

⑪目と目の会話も大事!

さらなる努力!

自分の授業、スピーチをビデオ、ボイスレコーダ-に撮って更に研究、反省を重ね、更にはテレビ、ラジオ等のプロの話し手の話し方を研究したりもしました。つくづく「話す」ことは奥が深いものだと感じました。うまい話し手というのは、実は単に技術やスキルに長けているわけではなく、これでもか!というほど聞き手の身になって話せる人なのだと気付いたのです。ことばの持つパワー、破壊力、重みに教師はもっともっと敏感にならなければならないと思います。ことばというものは、時に人を傷つけ、時には人を励まし、力を与えてくれるものなのです。

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