NHK朝ドラ

『ひよっこ』20週121話感想~いじる側といじられキャラのねじれ位置~「いつか」はやってくる! 1コマ入魂!

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オープニングそこそこで、「バビューン」「ねるまえに1コマ」「一日3ページ!」の3連発! そして極め付けが「火星ロボジェミニ郎」
「じぇみじろう」じゃなくってこの時代の火星探索機からもじった「ジェミニろう」だったんですね。失礼しました。
祐二と啓輔コンビ、小物、小市民どころか、大物臭プンプンで将来が楽しみですね。
いつの時代も、大方の芸術家は時代に愛されず、芸術だけを残してこの世を去ります。
彼らが生きている間に世の中に認めてもらってほしいとは思いますが、ふたりは純粋に漫画が、そして描くことが大好きなだけなんだと思います。
そんな少年のようなピュアさをずっと持ち続けているKYコンビこそ、真のしあわせものなのかもしれません。
時子じゃないけど、「なれるかどうかわからないものを目指す」希望を棄てない限り、道は開けていますから。
夢をあきらめた時、その時がゲームオーバーなのでしょう・・・

いなぐなってはじめてわがるよさ

もっと優しくしてあげればよかった
ですね・・・
いい子たちだったわね
はい~いっつも笑ってて
何か捨てられた子犬みたいなやつらだった

早苗さん、トッキー、愛子さんも、そしてトミーまでちょっと酷くないですか?
あの二人のことですから、すぐ戻ってくるとは思いますが、もうすでに過去形になちゃってますよ。
そして、心配して来てくれたのはありがたいですが、家探しはダメダメです。早く退室しましょう。何もないとは思いますが。
それにしても愛子さんと早苗さん、仕事、何やっているのか気になりますね。

121話で何が言いたかったのかを僕なりに考えてみました。
やっぱり、KYコンビがいかにあかね荘のみんなから愛されていたか~ということに落ち着くのでしょうか。
いじり&いじられの関係から、本当のいじめに発展してしまうことは学校ではよくあることですが、ふたりは決していじめの対象なんかではなく、永遠のいじられキャラです。
本当に、みんなに安心感というかやすらぎみたいなものを与えてくれる存在って、とっても貴重だと思います。

でも、いなくなって彼らのよさが分かって、みんなでこれまでの対応反省・・・とそれだけじゃないような気がするのです。
それじゃ何なのかと言いますと、小市民が夢を追い、努力し続けることの健気さ切なさ~これを描きたかったのだと思うのです。
夢を追うことの「大切さ」という大仰なものはテーマとはしていないような気がします。
それはそれで素晴らしいことだとは思いますが、今日の121話からは夢を追う二人の哀愁がぷんぷん漂っていました。
裸電球で暖をとるシーンは泣かせてくれました。蛍雪の功なって、みごと大家(たいか)となり、みんなに漫画読んでもらえるといいですね。
「恋の初心者(ひよっこ)」と「火星ロボジェミニ郎」フルで読んでみたいです。

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いいんです!小物で・・・

みね子が、「ダメなんですか!?こものじゃ・・・」って言ったとき、グサッときました。
そうなんです、別にフツーの人が無理して大物を目指さなきゃならないなんてこと、全然ないでしょう。
みね子みなたいな人たちが毎日額に汗して働いて、この世の中が成り立っているのですから。
そもそも、大物、小物なんて線引き、所詮他人がやるものであって、自分の中にブレない軸があればそんなの関係ないですよね。

人様に認められようと認められまいと、好きだから彼等はやっているのであって、上から目線でみんなからギャーギャー言われたくないでしょう。
土台、売れる→偉い、売れない、食えない→馬鹿にするって図式~嫌いです。
そりゃ彼らだって売れてみんなに認められたいって気持ちはあるでしょうが、いま彼らが大事にしているのは夢を追いかける過程、そのものでしょう。

僕も作曲も含めて創作活動をしているので彼らの気持ち、少しは分かるような気がします。
勝手にメロディーラインが浮かんでくる時ももちろんありますが、魂を削って音を生み出すようにしないといけない時だってあるんです。
ゼロからイチを産み出す芸術の分野で生きているひとたちは、本当はこんなものでは済まない苦労をどこかでしていると思います。
創作の苦しみ、素晴らしさを知っている岡田さんがこの二人にこの役を与えたのも、芸術家はいつの時代も理解されない~ということを自分に重ねて言いたかったからかもしれません。

日々の暮らしを精一杯生きているみね子のようなひとも勿論、尊いですが、有望漫画家のこのふたりも彼らなりに前へ進んでいるのです。
時子が言っていました。

でもあれかなぁもしかして・・・
ちょっとだけ分がるような気がすんのは、ほら私、女優で2人は漫画家で似てるっつうか、なれっかどうか分がんないものを目指してるじゃないですか
だからちょっと気持ぢわがるっつうか・・・
(もしかして、やんなっちゃったんじゃないんですかね漫画続けるの)
そうだとしても分がらなぐはないな私
あんなにながぐやっててさ、芽が出ないなんて~
そんなに続けられる自信ないもん私・・・
だがらそうだとしても無理もないと思う・・・

売れないのに書き続けられる強さとスゴさは、精神的タフネスと打たれ強さから来るものなのでしょうか?
時子が言うように、みんな結果、見返りを求めます。それなのに何にもリターンがなければ大抵弱ってくじけちゃいます。
どんな状況であっても、「続ける」こと自体が「力」であり「強さ」なのではないでしょうか?
みんな弱いから。
彼等はいまの命を削って、着実に見えない「ちから」を蓄え、来(きた)るべき未来にかけているのです。
千里の道も一歩から、塵も積もれば山となる、ローマは一日にして成らず、継続は力なり~みんな実にズッシリきてあたたかみのあることわざですね。
日々の積み重ねはもちろんのこと、この一瞬一瞬そのものが私たちの「いのち」そのものだと改めて今日気付かされました。
「タイム イズ マネー」そして、「タイム イズ ライフ」

NHK連続テレビ小説『ひよっこ』20週「ミニスカートの風が吹く」121話 8月21日放送分

 

 

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