NHK朝ドラ

『ひよっこ』126話感想~想いが通じなぐともいい恋だってある~嫌いも好きのうち!

「自分の人生ほとんどずっと時子に片想いです」って三男君が言うように、僕らが知らない頃からずっと切ない想いをしてきたんでしょうね、三男君は。
それにしても、親友=片想いの相手~この等式が成り立つのってスゴすぎないですか?いつもそばにいて仲がいいだけに、それ以上の関係になれないのって切なすぎて辛すぎる・・・

想うだけじゃなく、親友としてこれまでたくさんの愛情を降り注ぎ時子を支えてきた三男くん。時子と三男くんとは、親友以上の強く固い絆で結ばれているような気がしてなりません。口でこそ、お互い馬鹿話だのけなし合いだのいっつもしているふたりですが、いまのところトッキーは三男くんをひとりの男としては捉えていない~ということだけなのでしょう。だって、時子には追い続けている夢、目標があるんですもの。

すべての夢が叶って、ふとまわりを見渡してみたって三男くん以上のかっこいい人なんていないですよね。何より一人の女性を、「自分の人生ほとんどずっと時子に片想いです」ってキッパリ言えるくらい、ず~っと好きで、愛を貫き通しているだけで男からみてもカッコよすぎですよ。
時子は、三男くんに惚れ直す時がきっとやってくるでしょう。

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時子のためなら・・・

今日、三男君の時子に対する秘めたる想いを図らずとも、さおり(米子)さんの前でぶちまける結果となりましたが、こちら以上に時子に対する愛情を感じた神回がありましたね。そうです・・・確か第7週41話でした。女優修業途上のカベにぶちあたり、悩めるトッキーにみね子がミッツに連絡を取り、3人で会うことになったあの回です。

よし、決めだ! 時子!

何?

女優あきらめろ、で、俺の嫁さんになれ

はぁ?

ちょっと三男、今それはねえんじゃねえの?(みね子)

うっせ、俺はもう決めだ! 女優ダメなら、俺は絶対おめえを嫁さんにすっかんな、絶対だ! 絶対そうしてみせる!

何だそれ! ダメって決まったわけじゃないよ、最初だから緊張しただけだ

ダメダメ、もうあきらめろ! な?

冗談じゃないわ。絶対やだね、あんたの嫁さんなんて!

だったらなってみろよ、泣ぎごど言ってねえでよ!めそめそしてっと、嫁さんにすっと!わがったか?

バカじゃねえの!分かったよ! なってやるよ!死んでも嫌だね、あんたの嫁なんて!

「死んでも」っておめえ、そごまで言わなくてもいいだろうがよ、死ぬよりマシだっぺ!

あぁ、なろう! 絶対なろう!死んでも諦めないわ!

うだうだしてっともらいに行くぞぉ!

やめて! もう!神様! どうか私を女優にして下さい!お願いします!

神様~どうか、女優を諦めますように!

ふざけんな!

危ねえ、危ねえ、危ねえ!

神様、女優にして下さい! お願いします!

神様・・・

ちょっと!

まだ言ってねえよ!

神様~!

バカじゃねえの、あんたら!(みね子)

(笑い声)

バカだもん。

お父さん、三男はいいやつです、そして、切ない恋心です

恋をしてんだなって、思いました

三男は本当に、時子に恋をしていて、時子は、女優さんという仕事に恋してんだなって・・・

自分がこう言えば、時子はムキになってこう言うだろう~と、すべては彼女を元気づけ奮い立たせるためにすべてを分かっていて、あえて言った言葉でしょう。
自分の好きな人の夢のために、叶ってほしい(それは自分から時子が遠ざかっていくことになるのだけれども)一心での決めゼリフでした。カッコよすぎました。大地のような彼のこころの広さと、時子に対する海のように深い愛情を感じずにはいられませんでした。
好きだって、言葉に出して言うのは簡単ですが、すべて時子のことを理解しているからこそなのですね。

そんな彼の真意、そして真心露知らず、売り言葉に買い言葉で返してしまうトッキー、しっかりしているようでまだまだこの点ではこどものようです。

本当に言いたかったことは・・・

一体この俺のどごが好きなんですか?
そっそんなひと言じゃ言えないよ、だって全部だもん
はぁ
何?今のフツー喜ぶとこだよ、かわいいなうれしいなって思うとこだよ、何その不服そうな顔
いやそんなこどは・・・
じゃ何?聞くけど三男君のほら、好きな時子ちゃんだったっけ?
その時子ちゃんの好きなとこ具体的に言えって言われたらすぐに言える?好きっていうのはそういうんじゃない・・・
言えますよいぐらでも
例えば?言えるんだ?言うんだ?
言いますか?
いい
でもさおりさん、俺のは片思いですよ、片思いです
まぁそんじょそごらの片思いとはわげが違う
自分の人生ほとんどずっと時子に片思いです
それでいいんです
分がってんです
そして片思いなのと同じぐらい親友でもあるんです
だがら心の底がら一点の曇りもなぐ俺はあいづの夢を応援してんです
あっそんでね、分がってもらえっかどうが分がんねえけど、俺に惚れられでるってこどはあいづにとって力になんです
必要なんです。
だがらね、俺は時子が夢をかなえるまで片思いしてなきゃいげないんです
そう決めてんです
そういう恋なんです
自分のこどを考えんのはそのあどでいいんです
それって・・・めちゃくちゃ好きじゃん
はい
「はい」って・・・
すみません
お互い片思いだね・・・

時子の前では、決して言うことはないであろう三男くんのこれまでずっと秘めてきた本当の気持ちを図らずも聞いてしまってトッキーは何を想ったのでしょうか?
彼女のあの思い詰めたような、切なさに耐えているような表情がすべてを物語っています。
彼の本当に「一点の曇りもない」深くてまっすぐな愛情にこころ打たれたに違いありません。

さおりさん、三男君・・・共に好きな人に対する愛情表現は直球勝負です。
「お互い片想い」だけが共通事項であって、あとはだいぶ違うようです。それは三男君の想いは見返りを求めていないものだということなのです。
まずは時子のしあわせ、時子の夢・・・自分のことはあどでいい・・・
さおりさんのストレートは、相手のことよりも自分がまずしあわせになりたい~という想いが今のところ先行しているようです。

その後、あかね荘に現れた時子は、前置きなし且つ、空気読まず「ツィッギーコンテスト」参加の決意をみんなに伝えましたね。三男くんのこころに触れ、彼女のこころにもまた新風が巻き起こったのかもしれません。これが神風となることを願って止みません。

NHK連続テレビ小説『ひよっこ』20週126話 8月26日放送分

 

 

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