NHK朝ドラ

『ひよっこ』129話~なぜ三男はみね子じゃなく時子が好きなのか~ 三男の涙の訳♪「涙の理由を」伊藤銀次

投稿日:2017年8月31日 更新日:

理由なんてありません。好きだから好きなんです。
蓼食う虫も好き好き~ひとの好みは本当にさまざま。みね子には感じない何か、シンパシーを時子に三男くんは感じているのでしょう。
さおりさんが三男君に時子のどんなところ好きなのか尋ねて、せっかく「じゃ、言いますか?」ってとこまでいったのにザンネン!!最後まで三男くんの時子に対する想い!聞きたかったです。
「いぐらでも言えますよ!」って言ってましたが、理由づけなんていくらでも後から付けられますよね。

3人とも、同じ奥茨城村で生まれ育って東京に出てきて、同じくらいの時間をそれぞれ一緒に過ごしているのに、なぜ時子にだけ三男くんはときめくのでしょう?
3人みんな、それぞれお互いをみんな「いいヤツ」と思っているのに、三男くんの場合、みね子は「いいヤツ」であって時子だけが「いいヤツ」&「いちばんな人」なのです。

好きになるのに理由なんていらない~なんてよく言いますが、本人だけはその理由をよく分からないようで、本当はいちばんよく知っているものですよね。
時子とみね子・・・ふたりとも友だち思いでやさしく情にアツく、あたたかみのある人たちですが思いっきり違うところがあると思うのです。
それはサバサバしてるとか、いっつも直球~ということじゃなく、何かを追い求めている情熱というか、エネギルッシュなものを時子には感じます。
支えたくなる何かを彼女が持っていて、それを陰日向で応援している自分にもしあわせみたいな幸福感を三男くんは感じているような気がします。

「人生の大部分、時子に片想いです・・・」って彼が言ってましたが、これだけブレずに一途に一人のひとを想い続けることってスゴいことで、彼本人もしあわせだけれども、それ以上に想われる時子はしあわせものだと思うのです。
三男くんが時子に惚れ込むワケの本当のところは彼本人以外、知るよしもりませんが今日、三男くんが見せまいとした「涙」にその訳があることだけは間違いはないでしょう・・・

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さおりさん(米子)もまたいい人すぎる~

さおりさん、それは、あんましですよ

えっ?

だって時子、うれしそうでしたよ。いろいろ不安もありながら、悩みながら、頑張ってたとぎに、「応援してます」って言われで、すんごくうれしそうだったんですよ。

ごめんなさい・・・本当にそれは悪いと思ってます、傷つけてごめんなさい

うん、わがった

時子、ごめん・・・

何であんたが謝んのよ

えっ?

そっちにも問題あると思うけどな・・・

えっ?

ずっと三男君の気持ちもてあそんでさ、だってそうじゃない
結ばれるつもりもないのにさ、楽しんでたんじゃないの? 自分のことを好きだって言ってる男が常にいてさ
そういう状況を楽しんでたんじゃないの、違うの?


今日のセリフのいちばんの重要ポイントは、実は「赤字背景」のセリフのところじゃないでしょうか?
本来、さおりさんが再度、謝るべきところを彼女に代わって三男くんが謝っているのです。そして、それに自分でもあとからふと気付いて「えっ?」って言ってます。いつの間にか彼女の代わりに謝って、彼女の側に立っている自分に驚いている三男くんのとまどいのセリフです。

これまでずっとひたむきに時子のことを想い続けてきた三男くんだからこそ、自分を想い続けてくれているさおりさんの切ない想いは痛いほど分かるのでしょう。そんな気持ちから、思わずさおりさんの味方をするようなセリフを言ってしまったのだと思うのです。さおりさんがこの三男くんの優しさに気付いたかどうかは分かりませんが、さおりさんもまた実にいい人ですね。

まず、いのいちばんによぐ言ってくれた!の一言です。いぐら新風が巻き起こっているみね子には言えないことです。ここまでハッキリとは。
これまで時子は、三男くんの想いを痛いほど感じてはいても、友情の部分ではその想いに応えることはあっても、受けていた想いを愛情で返すことはなかったと思います。そして一方、彼からのたくさんの支えを必要とし、それに甘えていた自分にも気付いていたはずです。

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さおりさんと時子のバトルはみね子のやさし~い軌道修正で話が違うところに行ってしまいましたが、それがなかったら恐らく時子には、さおりさんに反論はできなかったと思うのです。そんな意味でも今日のさおりさんのズバっ発言は三男くんのことを想うあまり出たセリフとは言え、時子にいちばん大切な事を振り返らせたのです。
それ以外にも、時子と三男だけにさせてあげようと気を遣ってくれたり、自分の悪かったところは謝れる素直さをみせてくれたりとやっぱりいいひとなんですね、彼女もまた。なによりさっきまで刃を交わした相手に、「私・・・結構いい線いくと思う・・・」なんて応援してあげられる懐の深さ~いいひとすぎる~
それにしても、せっかくさおりさんがみんなに出してくれた「Oissy」(これっておそらく「オイッシー」って読むんでしょうね、あかね荘の共同炊事場?にあった「サファイア粉せっけんといいディーテール細部にまで拘っていて毎回、登場キャラ以上に背景ばかりに目が行って困ります~)みね子と時子、ちょっと飲んだだけで残してサヨナラはダメですよね。いったん口をつけたなら、最後まで飲む、飲めないなら最初から口をつけない~ってそう教わりました。後から片付けるさおりさん、かわいそうでしょ。まさか、残りをいくら喉がかわいたからってゴクゴク飲むはずないし、捨てられる運命のジュースもかわいそうです。いっつも相手のことを考えているふたりらしからぬ粗相でちょっとげんなりでした。

なぜ、時子は三男に会いに行ったのか?

あれだけ仲の良かった三男くんのところに、これまでまったく行こうともしなかった設定も?ですが、これはちょっと置いておいて、マジメにこの「ナゼ?」について考えてみました。

恐らく最初の訪問では、気楽な気持ちで行ったのでしょう。しかし、そこでさおりさんと彼とのやりとりから三男くんの本心をきき、彼の一途さ、ひたむきな想いに打たれ、出ていけるはずもなくいったん引き返します。この出来事にによって、間違いなく三男くんに対する時子の想いも変わっていったことでしょう。それはさおりさんも同じことだったかもしれません。そしていよいよ二度目、なぜ彼女は再び三男くんに会いにいったのでしょう?

時子は「結果出したかったんだよね、私。三男のためにも、三男を解放してやんないと~」と言っていましたね。
これまで、さおりさんじゃないけれど、どこかで三男くんに甘えていたというか、好きでいてくれているということに安心していた自分がいたのだと思うのです。
彼女は「解放」という言葉を使いましたが、三男くんのためにも、いつまでも支えを必要とする弱い自分じゃなく、これからはもっと強くなって「やるぞ~」という決意の程を彼に会って伝えたかったのです。

そして、もう一つの理由は彼女が言ってたように、三男くんに対する感謝の気持ちを直接会って、自分の口から彼に伝えずにはいられなかったのでしょう。あんなセリフを聞かされたら誰だってそうなりますよね。

今までありがとう

本当にありがとう

お互い頑張ろうね、これからも

それを言いに来た

このセルフをどう解釈するかによって、ふたりのこれからの行く先はまったく違ったものになってしまうでしょう。それくらいすんごく難しいです。

①いままで支えてきてくれてありがとう!これからは自分でなんとかやっていくよ!三男もがんばってね!

②今までもそうだけど、これからもよろしぐ!

こうだったらみんなしあわせでいいな~と思うのが②です。三男くんの見返りを求めない想いに心打たれ、自分も少なからず三男くんを想っていることに気付き、彼の愛を真剣に受け止めようとしていく~なんてなったらいいですね~
しかし、残酷な僕が思うにはトッキーの本心は①のような気がしてならないのです。

それは、いつもの三男くんの決めゼリフ「でないと、嫁さんにすっぞ!」が、みね子にストップをかけられたのもあって、とうとう言えずに終わった後の彼の涙からも分かるような気がするのです。
♪「涙の理由(ワケ)を」詞曲歌:伊藤銀次

三男の涙のワケ・・・

天を仰いで、涙がこぼれないように、そして見せまいとした三男くん・・・いつもの「嫁さんにすっぞ~」も、もはや言えなくなってしまったふたりの関係を悟ってしまったのでしょう。

改めて時子に惚れ直したといううれし涙と、自分の恋が終わってしまったという切ない涙がきっと入り混じっていたのかもしれません。
時子の決意の固いことを知り、やっぱり自分が惚れた女だ!といううれしい気持ちと、やっぱり遠くへ行ってしまう人なんだ~という相反する気持ちがきっとごちゃまぜになっていたことでしょう。

それでも、人生のほとんど時子が好きで、ずっと応援してきた彼だから、これからも陰で日向で彼女を支え応援していくことでしょう・・・
たとえそれが、決して報われることのない想いだと知っていても・・・
想うほうも、想われるほうもこれだけ一途な恋、しあわせですね。(予想がはずれますように・・・)

劇中バックにかすかに流れる太田裕美さんの「恋のうた」も素敵ですが、どうしても僕はSpitzの「恋のうた」を思い出してしまいます。


NHK連続テレビ小説『ひよっこ』第22週 「ツイッギーを探せ!」129話 8月30日放送分

 

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