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私が教師を辞めた訳④辞めたらこうなった③~肩書なしの恐怖と独立自営のワクワク感~

投稿日:2018年7月3日 更新日:

 

これから先、私が教師定年退職の歳になった時、どのような自分になっているのか?そして、そこにはどのような景色が広がっているのか?いまからとても楽しみなのです。教師をあのままず~っと続けていたなら、きっとこんなワクワク感は得られなかったような気がします。

明菜さんも♪「禁区」の中で「戻りたい戻れない気持ちうらはら~」と歌ってましたが、戻れることなら戻りたい~と後悔なんかしてない~との気持ちが半々といったところが今の私の正直な気持ちです。しかし、退職願(辞表(やめます!)とは違うのです。辞めるにも一々伺いを立てなければならないのです。)を出したあの日に戻れるはずもなく、今はただひたすら前へと進むだけ!

一方、学校、教師でしか得られない充実感、あのライヴ感、達成感というものは私の中には確実にあります。得るものがあれば、失うものも当然あるのですね。

これまで、「私が教師を辞めた訳~戻れることなら~あなたのその転職ちょっと待った!」「私が教師を辞めた訳②~転職は自分の見極めと何より力をつけてから」教師を辞めて今思うこと~私が教師を辞めた訳③」「教師辞めたらこうなった②~失ったモノと得たモノ」などで私が辞めた理由、思いなどを詳しく話しました。しかし、それでもなお質問、相談が多いのがこの「辞めようか?」「やっぱり続けようか!?」に関するものなのです。

そこで今回は「辞めた後先」のことにもちょっと触れ、いただいた疑問質問にQ&A方式で応えていきたいと思います。一番最初からいきなり重たい内容です。

①なぜ、そんなに教師に未練があるのに学校に戻らないのか?

直球勝負にはストレートに返さなくてはいけませんね。正直に言います。辞めた時の待遇、職階などすべてそのままで戻れるなら、戻りたい気持ち5.5割、今の自営がいいという気持ちが4.5割です。待遇は変わって非常勤、常勤講師の待遇で現場に戻るのであれば1割と9割と逆転します。

なぜでしょう?これもストレートに行きます。自尊心とかプライドというものが「戻りたい!」という私の気持ちを遠ざけ邪魔するのです。「そこまでして戻りたくないというのであれば、学校への思いはその程度だったのか?」と問われればその通りなのかもしれません。現場で長年奉職されている先生方からしたらまだまだ~と思われるのでしょうが、自分の中ではやり尽くした感もあるのです。

教師を辞めた後、学校とはほとんど関係のない仕事に多く就いてきたのも、プライドというやっかいなもののせいです。教諭として再び現場に戻るにはとてつもなくハードルが高く、退職後、実際非正規で働いてきましたが、すべてにおいてその待遇の差をいやというほど味わってきました。

辞めた時点で主任クラスを多く持っていた自分が末席(失礼な言い方でごめんなさい)に甘んじることが自分で許せなかったのでしょうね。ホント、プライド」というものはやっかいですね。

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②肩書がなくなるというのはどんな感じ?

「教師」という看板を下ろすことになった時、ホッとする人と不安になる人とがいると思います。私の場合、どちらもありました。どこどこ高校のだれだれ先生という肩書、名刺が一切使えなくなり、名刺を作ろと思ったときはさすがに困り果ててしまいました。名前以外、名刺を埋めるものがないのですから。

自分の看板、ブランドを掲げ自分ブランドで学校内外で活躍している教師はそうは多くはないと思います。また、学校の看板にいかに自分が今、寄りかかっているのか認識している人も多くないはずです。

今の私はと言いますと時間が大分流れて、それなりに自活していますので、不安などはほとんどありません。地に足を付け、自分の力でなんとか生きている自負とこれから先が見えないワクワク感が入り混じった不思議な気分です。

学校の先生というのは、個人プレーに頼る部分も多く、その仕事の多くの内容は個人事業主に近いものがあるのかもしれませんが、基本学校という組織、看板に寄りかかって生きている人種です。毎月決まった日に振り込まれる給与という報酬と引き変えに自分の時間と労力、そして気持ちを学校、こどもたちのために捧げなくてはなりません。魂まで売り渡すかどうかは別として・・・

いまの私は自分で看板を掲げ、自ら今日の食い扶持、いわばエサを取ってこなくてはいけない「野良犬」なのです。飼い犬には恐らく一生見ることのできない風景も見てきましたし(辛酸を舐めつくしてきたという意味です)、何より自分で自分の仕事を作り出していき、それをコントロールできる~という自由があります。

しかしですよ、この自由というものは、いつ野垂れ死にするかも分からない危険と隣り合わせの自由なのです。それなのにそれなのになぜか、ワクワクドキドキ感で毎日を送れているのは、もともと自営のほうが自分にはピッタリくるものだからなのかもしれません。

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③ワクワク感ってよく使うけど、具体的にどんなこと?

一言でいうと、自分の行く末が決まっていないドキドキした気持ちのこと。人間、誰だって自分がどこまでいける人間なのか、自分の可能性を試したい気持ちがあるではないでしょうか?日々、努力を続けていってそれがいつか実を結んでいく~こんな気持ちは教職では味わえなかったものです。次元が違う幸福とでもいうのでしょうか。

こどもたちと一緒に過ごした日々は、本当に自分にとってかけがえのないものでしたが、あのまますべてをすり減らして定年までいったとしたら、そのあとにはいったい何が残っているのでしょうか?その答えは分かりませんが、おそらく自分的には燃え尽き症候群で、定年まで自分の命は持たなかったと思うのです。

穏やかに定年退職の日を迎える~私には叶わなかったことですが、定年退職のワクワク感はいま私が味わっているドキドキ感とはきっと違ったもののように思えてなりません。努力がすべて報われる~などとは決して言うことはできませんが、仕事のやり切り、充実度はかなりのものです。

教師の努力という尊いものは、目に見えるカタチでハッキリとなかなか現れてくれないものです。あるイミ、報われないからこそ難しくもあり、面白くもあるということができるでしょう。このバランスをうまく取れる人とそうでない人が出てきて当然です。

待てる人と待てない人、結果を急ぐ人と気にしない人・・・ビジネスの世界は目まぐるしいです。結果オーライの世界でもありますが、スピードも結果と同じくらい重要視されます。学校というプールで水を得た魚のようにスイスイ、いきいきと輝いている人もいる一方、無理やり泳がされて溺死寸前のかわいそうな人たちもいるのです。

これらのことを考えるとき、やっぱり「向き不向き」「バランス」ということがキーワードになってくるのだろうと私は思います。

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④「自営」って大変?

たいへんと言えば大変、でも自分で選んだ道ですし、好きでやっているので「たいへん」って思ったことはないですね。死ぬほどつらい思いをしているわけでもありませんし。ただ、確実に言えることは、休み、勤務時間、仕事内容などすべて含めて、学校時代以上に激務です。自分でやっているため、学校以上に仕事に終わりがないですし、自分で線引きがなかなかできていません。つまりは自分で「激務」にしているだけなのです。

私の場合、ビジネスオーナーのような大層なご身分にはなっていませんので、ヒトはほとんど使わず(外注に頼る部分はたくさんあります)すべて自分でやっていますので、まさしく時間の奴隷です。生活のほとんどすべてを仕事に捧げているような状態です。

このことは、そのくらいの覚悟がなければ自営は務まらないということをも意味します。お金がしこたまあって、人にビジネスをやらせる~といううらやましい人は別ですが。

アフター5を楽しみたい!休日を満喫したい!福利厚生はああだこうだ~と権利ばかりを主張する人は、誰かの看板に寄りかかって生きていったほうが幸せだと思います。そういう生き方をしている人たちにしか味わえない「幸せ」というものも確実にあると思います。私の場合、カラダを壊し辞めざるを得なくなった時、こういった生き方は私には向いてないと判断し、あえて困難な道を選んだだけのはなしです。

現場で日々奮闘されている先生方の中にも、ビジネスシーンでも活躍していけるような有能な方がきっとたくさんいることでしょう。それでも飛び出さないのは待遇以上に、彼らを縛り付ける学校の魅力「何か」が学校にあるからなのでしょう。学校とは人によって地獄にも天国にもなりうる不思議な場所なのですね。

結局、「辞める」「辞めない」の見極めなどあってないようなものだと思うのです。どちらに行ったとしても当然、それぞれの道、人生があるのです。人生は悩んでいる暇があるほど、長くはないです。自分が自身の人生でなすべきものは何か?何が一番大切か?これらを考えれば自ずから答えは出てくるのではないでしょうか?

私の場合、選択肢はありませんでした。身体が持たなかったので辞めざるを得なかったのです。あの時、私に二者択一の権利が与えられていたなら、それでも学校に残ることをきっと選んだことと思います。

なんとなく惰性で生きていくのも、シャカリキになって時を惜しみながら生き急ぐのもまた人生・・・しかし、あなたの人生という舞台の未来予想図を描けるのは、主演であるあなた自身だけです。そうなのです。人は自分が思い描いたようにしか、なれないものなのですから。

 

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