教師を辞めたいときに 教育・教師

教師辞めたらこうなった②(先生!その転職ちょっと待った!)~失ったモノと得たモノ~

投稿日:2018年2月2日 更新日:

教師を辞めたいま、あらためて思うこと。当時の自分の存在は、上から決められた仕事が落ちてきて、ただ単にそれをこなしていく存在だったのかな?これです。次から次へと雪崩打つ仕事を、自分なりにうまくこなしていくことで精いっぱいで、大事なことをたくさん忘れていた気がするのです。効率とか要領といったうわべだけの見せかけにとらわれ、ホンモノの追及を忘れていたのでした。

落ちてくる仕事を変えてみようとか、そんな無駄なあがきも散々試みましたが無駄でした。自分で仕事を創り出せない苛立ちから、せめて自分の授業、部活でそれらを追い求め続けようともしました。やはり教師とは校舎、学校という狭いハコの中で、決められた仕事だけをひたすらこなし、一生むなしく終える存在なのでしょうか?
その答えは、教師であるあなた自身の中にあります。決められた枠の中で、精いっぱい毎日現場でもがきつづけている先生方もたくさんいるでしょう。一方、さまざまな原因から現場に見切りをつけていく教師も後を絶ちません。いまは中途半端な気持ちで現場に居座り続けていて、権利だけを享受している教員のことを言っているのでありません。このようなひとたちには、まず辞めるという選択肢はないことでしょう。理想に燃え、必死に現実との狭間で奮闘している教師だからこそ悩むのです。

どちらに転んでもそれぞれの世界があります。私は身体を壊して辞めざるを得なくなりましたが、今ころ学校に残っていればまた別の世界が見れただろうと、昔を懐かしむ時がたまにあります。逆にあの時、辞めていなければいまの自分はなかっただろうと思います。本気で仕事をしてきた人であったなら、教師は潰しが効かない!なんてあり得ません。どこへ行っても必ず持ち前のバイタリティーで、自分の生きる道を探し当てるはずです。

あなたが今、辞めたい!本気で考えているのは分かります。それでも、ちょっと待ってください。年度末近くに退職願いを出してしまってからでは遅いのです。

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あなたの「辞めたい!」ホンモノですか?

あなたの「辞めたい!」気持ちがホンモノであるかどうかの基準を5つ以下に挙げます。このうち、どれかひとつ欠けてもあなたの本気度は「ホンモノ」ではないことになります。辞めたクチの私が言うのですから、ちょっとは信じてください。私は退職当時、自分で本気と信じていた自分の気持ちが「ホンモノ」ではなかったために、自営で食べていけるようになるまで、かなりのまわり道を余儀なくされたのですから。

ただ単に「いま、ここから逃げたい!」という現実逃避なだけではないか?

辞めるため、そして辞めた後のハッキリした理由、動機があるか?

月収↓ 年収↓ 肩書がなくなることの覚悟があるか?

退職後の最低最悪の状況を想定したうえでの選択であるか?

教師を辞めてまでのやりたいことなのか、譲れない「何か」が本当にあるのか?


以上の5つがすべてクリアできていればひとまず安心です。覚悟だけは出来ていますので仮合格です。それでも私が言えることは「もうちょっと待ってください!」これなのです。辞めてしまってからでは遅いのです。これまでまともに休みなど取ってこなかった先生なのですから、「休職」という制度をここらで目一杯使って、これまでの自分を振り返ってみませんか?現場復帰後のことを考えると気が引ける~というのであれば、とりあえずはこなしきれていない「年休」をまとめどりしていったん、現場と距離を置いてみませんか?

学校の外には違った世界があり、これまた異なった空気が流れているものなのです。違った視線で学校を児童生徒を、そして自分を見つめなおせる事、請け合いです。

それでも、気持ちは変わらない先生だけ以下は読んでください。辞めたクチの私が得た現実と失ったモノについて話しています。

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辞めて変わったコト!変わらないコト!

教師を辞めたことにより、これまでのほとんどすべてが変わっていきました。自活できるようになるまでの数年、再び勤め人、宮仕えを繰り返しましたが、今はすべて自分で仕事を選べます。しかし、野垂れ死にするかもしれない危険と隣り合わせなのです。それは、飼い犬転じてノライヌになったからなのです。野良犬は自分でエサをもぎ取ってくるものなのです。いやもぎ取ってくるしかないのです。

自分の裁量で、すべての仕事をコントロールできる

自分で仕事を創っていくことができる幸せは、給与所得者には分からないかもしれません。でも、勤め人にとって「21日」はお金が振り込まれるありがたい日でありますが、私たち自活者にとって給料日は一か月勤めてくれた人に、給料というこれまでの労働の対価を支払わなければならない日なのです。それでも仕事を作っていく、自分の色に染められる~というのは何ものにも代えがたい有難いものなのです。

自営なので、いやな人とは付き合わなくても済んでいる部分と、逆に仕事のため自分を殺している部分とが同居

学校勤務時と比べると身体が受けるストレスは極端に減りました。しかし、収入はもちろん固定するはずもなく、いつ食えなくなるというプレシャーに絶えず晒されています。長期休暇中の8月だろうと固定給が自動的に振り込まれることに慣れてしまった先生にはこの辛さは分からないかもしれません。しかし、逆にこのプレッシャーが自分を強くもしてくれたのです。絶えず自分を磨いていかないと、顧客、社会の要望に応えることができず取り残されてしまうのですから必死にもなります。

教師時代にも増して長時間労働

学校勤務時は学校が家みたいなものでしたが、前にも増して仕事ばかりです。学校のように昼食、授業の終わりのチャイムなど当然鳴りませんので、のべつ幕無し自分の気が済むまでやり続けるだけです。気が付いたらあらもう夜ですか?なんてことしばしばです。

何をやっても自由

何をやっても自由なのは仕事だけに限定されません。気が向いたときにどこへ出かけようと、出張ついでに2~3日遊んで来ようと誰も文句を言ったりなんかしません。当たり前ですが、一日の起きる時間に始まり、就寝まですべて自分で決められるのです。いや決めなくてはいけないのです。ここまで読まれてお気づきだとは思いますが、自分で決められない人、何かに縛られていたほうがしっくりする人、与えられた仕事だけしかできない人、そのほうが好きな人などなどはまったく自営には向いていません。断言できます。そのような方は学校にそのまま居座るか、学校を辞めるのであれば、勤め人になったほうがラクです。

しかし、ひとつだけ付け加えさせてもらいますが、私のように、請け負っている仕事をほとんど自分で回しているような人間はいつまでたっても本当の自由人にはなり得ないということなのです。自分の時間と労力のほとんどを自分で仕事のために費やしているうちは、時間の奴隷も同然なのです。やはり自分が直接タッチしなくとも、人を育て使い、仕事が回っていくようなビジネスモデルにしていかなくてはダメなのです。

それではどうすればいいのでしょうか?それは、「ビジネスオーナー」になることができれば、「時間」と「お金」という自由が手に入るのです。ビジネスオーナーは自分の時間ばかりはお金で買うことができないので、自分の時間を作り出すために、人さまの人生の一部分である時間をお金を出してもらっているわけなのです。

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そして、辞めて失ったもの・・・

やはり、学校というステージでしか得ることができない大切なものがあります。あの狭いハコの中で繰り広げられるさまざまな出来事は、よくも悪くも大切な想い出となることでしょう。そんなセンチな気分に浸らせてくれる想い出だけでなく、失ったものも当然たくさんあります。

肩書き、信用性

当初は名刺を作るとき焦りました。資格と言っても元教員という肩書と日商簿記と英検が2級これだけだったのですから。まだ信用というものがまるでありませんでした。教育関係に転職するのでなければ、一から社会的信用を積み重ねていくしかないのです。

安定性、確実性

将来の確実な計画というものが、当初はまるで立てられないことでしょう。いまでこそ自活はしていますが、いつ野垂れ死にするかそれは私にも分かりません。

プライド

矜持こそ無くしてはいませんが、学校時代に身に纏っていた変なプライドみたいなものは全部脱ぎ捨てました。邪魔になるだけで一銭にもなりませんから。こんなものがあってはいつまでたっても自活はできないでしょう。辞めてから自活に至るまでの転職時代で、イヤというほど辛酸を舐めつくしました。いまとなってはいい経験でした。

同僚、こどもたち・・・


辞めていなければ、病気にならなければ続けていたであろう学校・・・将来出会うはずであった子ども、同僚たちとの出会いを私は失いました。これまで関わってきた生徒、同僚との関係が今でも続いているのが救いですが、やはり想い出は遠いです。去る者日々なんとかで、辞めたとたん断ち切られた縁も少なからずありました。私がそれだけの人間であったということなのでしょう。それだけの関係だったのです。自分ひとりで気負っていった自負など大したものではなかったのです。教師一人などいなくなっても、当然学校はいつものようにまわっていくのですから。

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どうでしょうか?あなたの辞めたい!お気持ちはホンモノであったでしょうか?特に守るべきもの、家庭がある方は慎重になってください。辞めても辞めなくても、それぞれの道です。こうしている今も人生、生きられる時間は刻一刻と削り取られていっているのです。人生という限られた時間の中で「何を」一番に考えるか、優先させるかでおのずから答えは出てくることでしょう。

いまの私に言えることは「おひとりで抱え込まないで、家族でも友人、同僚でもあなたが心から信頼している誰かに相談してください!」これだけです。きっとあなたのことを考えてくれることでしょう。私は一人ですべて勝手に決めてしまったことを、今は悔やんでいます。いまの自分になれたのは辞めたからこそであって、紛れもない事実なのですが、私はやっぱり学校が好きなのです。とどまるためにもっとほかの方法があったと思うのです。誰かに相談できていれば今、違う世界を見ていたことと思います。

 

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