教師 教育・教師

授業遅刻!(教員=セーフ)×(生徒=アウト)=?これっておかしくない?ダメなものはダメ!









授業に必ず遅れてくる教員っていませんか?遅刻常習ということは何か緊急事態、問題が起きたわけじゃなく、あえてそうしているのでしょう。これって、教員側からみたら「当たり前」であっても、児童生徒の立場からしたら、至極当然、当たり前じゃなくとっても「不自然」なことだと思いませんか?

それに加え、教員が遅れて「ごめん」とも言えず、生徒が遅れたときだけ「ごめんなさい」と謝罪を要求された上、叱られたりペナルティ・・・そうなのです、教師の遅刻は生徒にとって「不自然」且つ「理不尽」なことだらけなのです。

ことの是非は問いません。ダメなものは何があってもやはりダメなものだからです。今回はなぜ、教員の遅刻は×なのか、私の経験も絡めて話していきます。

現職の方は、今日から遅刻常習はやめにしませんか?そして、教師を目指す方はこれから、非常時以外は遅刻してほしくない~という私の一念で今日は話します。学校はやっぱり、「教師」が児童生徒をリードしていって、共に学んでいく場所だから・・・

授業、それは学校生活の根幹を成すもの・・・
のはずなのに・・・ああ、それなのに・・・

授業は学校生活の要(かなめ)であり、そのすべてが凝縮されたとっても大切なもの。その授業に遅れるということは、誰であれあってはならないことのはずです。よく、授業は「生徒指導そのもの」であると言われます。

授業がいきいきしたもので、生徒にとって潤いのあるものであれば、クラス、学校が荒れたり生徒指導上でそれほど困難を抱えることはないはずです。

それなのに、教員がいちばんそのことを分かっているはずなのになぜ遅れて行くのでしょうか?答えは単純明瞭です。「教員の甘え」です。

「教員は遅れて行って当たり前」

「立場の上のものが、生徒を待たせるのは当然」

「教員は忙しい、生徒はヒマ」

これら、すべて教員のいいわけで、ご都合主義以外の何ものでもないということは当の本人が一番よくわかっているはずです。

「それなら、お前は遅刻したことないのか?」という声が聞こえてきそうなのではじめに言っておきます。「授業遅刻」は教職13年以上の経験の中で両手で余るほどですが、遅れて行きました。

今でもハッキリと思いだすことができますが、そのうち2回は、生徒の事故で授業まるごとぜんぶ行くことができませんでした。これは「授業遅刻」ではなく、「授業つぶし」ですね。代わりの自習監督の教師を頼めるほど余裕のない、非常事態でした。

残りは生徒指導上、どうしても自分がはずせる状態ではなく、授業に行くよりもこちらの方が緊急で優先順位が高かった問題のときでした。

因みに出勤上の遅刻は、クルマ(ビンテージカーも含め、昔はかなりクルマに凝ってましたので)の故障で1度きりです。

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教員文化とでも言うのでしょうか?授業に遅れて行っても誰もそれを咎めてくれはしませんよね。だからこそ、教師でありつづけるのならば自戒しなくてはいけないのです。

私は、教職に就く前と退職後に一般企業に勤めましたが、これは学校の外ではまずあり得ない「文化」です。「遅刻」そのものが絶対、絶対許されるものではないのです。当たり前のことですが。

かつて、二度だけあまりにも目に余る教員に進言したことがありますが、いずれも「何、言ってるの?」みたいな対応ではぐらかされました。

最初は、TTでサブで入ってくれていた新任教員にです。教科は同じではありましたが、彼女の指導教諭ではなかったので何も言わなかったのですが、何と初任の地で堂々と毎時、遅れてくるではありませんか?これでは、のちのち彼女が困るだろうとの親心みたいなものに突き動かされて、誰もいないところで話しましたが、「指導教諭も遅れてくるので問題ないです。50分まるまるは疲れてしまいますよ。10分も6限あわせると1時間ですから、先生も少し休んだ方がいいですよ」とノタマわれ逆に進言されてしまいました。

残りは定年退職され再任用の教員にです。この方は1分2分の遅刻ではなく、毎時ほとんど、職員室、分室で15分~20分ほど雑談をしてからでないと授業にいかないのです。周りにかける迷惑と、士気にかかわることから、そして何より生徒のことを考え進言しましたが、×でした。

「経験あるものに何言ってるの?そんなに難しいこといわないで、給料変わんないんだからそうムキになんないで~」みたいな感じでした。何かなんだな~何かおかしくないでしょうか?




約束、特に「時間」を守れるかどうかで
その人の教師としての資質が分かってしまう・・・

お金はみんな大事に大事にするのに、なぜ時間は粗末にするのでしょうか?生きていられる時間は当然、限りがあります。

つまり人生に残された時間は私たちの「命そのもの」のはずです。

おおむね、時間にルーズな人は時間だけじゃなく、他のものごとすべてにその傾向があるようです。

自分のいのちのようなものである時間を粗末にするような人は、人様の時間を粗末にするだけではなく、ほかの大切なものも当然、大事になんて思ってくれません。

私の場合、普通の家庭よりもしつけが格段に厳しかった記憶があります。その中でも特に「時間」には厳しく、時間だけは死守するよう教わりました。そのトラウマもあるのでしょうか、私は時間にルーズな人、人を理由もなく待たせて平気な人を信用できません。

時間に対する考え方はその人の生き方に相通ずると思うのです。

ではどうするのだ?私のルール!の紹介

といっても大したことではなく、時間厳守の人であれば「普通」のことだと思います。今回は「授業遅刻」がテーマですから、授業に行くまでのタイムスケジュールを紹介します。

①常時、時計はキッチリカッチリ正確な時刻に合わせておく(私の場合、秒単位まで表示のデジタル時計)
学校によっては職員室に秒表示の時計があると思いますので、それを目安にしてもいいですね)

②朝の時間を使い(大抵7:00までには出勤していました)授業に必要なものすべてを用意しておく(印刷も含め)
その際、時限ごとに私の場合「カゴ」(書類ケースのような)に入れて整理してました。

③職員室、分室から目標教室までの所要時間を考え、チャイムが鳴る前に、その所要時間の分だけ早めに職員室を出る!

④チャイムと同時にクラスに到着!同時に授業開始!

⑤終わりのチャイムと同時に授業終了!

あくまでも私の場合ですが、時間厳守の教師の場合、おおむねこんな感じだと思います。つまり、授業の合間で印刷などしていたのでは、時間厳守は到底不可能ということになります。

「チャイムとともに始まりチャイムですべて終了!」

これをなぜ、私が大事にしてきたかを次に話していきます。

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教員の遅刻=生徒指導ができないということ!
を知るべし!

「時間は社会人になったら守らなくてはいけない」「社会は厳しい!」などと、学校以外の世界を知らず、時間を守れない教員に言われて素直に聞き入れる生徒がいたとしたら余程おめでたいか、とってもいい人だと思います。

「率先垂範」という立派な言葉があるように、人に講釈を垂れる前にまずお前がやってみろよ!と生徒は思うはずです。

理由なくして遅刻を毎回繰り返す教員は少なくとも「遅刻指導」はできません。といいますか、やってはいけないと信じます。

「言行不一致」の教員のまやかしなんてキョウビのこどもたちに、既に見透かされていると思いますが・・・

授業遅刻の与える影響はさらに、すべてにおいて悪影響を及ぼします。それが授業遅刻の恐ろしいところなのです。

授業遅刻の恐怖・・・

①遅れて行った分、当然業の進度も遅くなり、生徒の学習権を奪うことになる

②遅れを取り戻そうと、時に「授業超過」を招来する

生徒の「休み時間」まで授業が横滑りするということは絶対あってなりません。休み時間と授業との区別は一部例外を除いて厳格であるべきです。

生徒には休み時間は休む権利があります。楽しみにしていたり、その時間中にどうしてもやらなくてはいけないことがあったりするはずです。

その「一部例外」とは、きっちり授業開始とともに始まったにもかかわらず、生徒がノッてきてここで終わらせるには実に惜しい、あとちょっとの時間があれば~などといった特殊な場合のことです。

③教員不在時の事故

教員不在の時に限って往々にして大きな問題が起きることはよくあることです。当然、不在であっても授業担当教員にその責があることは言うまでもありません。

④両隣のクラス、教師に大迷惑

教員不在のクラスは両隣で授業中であろうがなかろうがお構いなし状態になるでしょう。特に遅刻常習教員のクラスは・・・2つのクラスいっしょに見ることになるものの身にもなってください。

⑤休み時間の恐怖から逃れたい生徒にさらに追い打ちをかける

授業を楽しみにしている生徒がいる一方、休み時間の延長を喜ぶこどもも当然います。

しかし、その陰でクラスに自分の居場所があまりなく、休み時間を「恐怖」と感じている生徒の存在も忘れてはなりません。そういったこどもたちは「早く授業になって!」と思っているのです。
そういったこどもの気持ちも忖度するべきです。




それでも遅刻してしまった時は・・・

これまで授業に滅多に遅れてきたことのない教師が遅れてきた時など、こどもたちは本当に敏感です。

私が遅れて行った時など、「何か問題あったんですか?」と来ましたから。

このような場合、教師は素直に遅れたことのみを素直に謝り、理由は話せるべきことだけに限定すべきです。生徒指導上の問題等、個人に関すること(病気怪我等、クラスが心配するような内容であれば可能かとは思いますが)は避けるべきです。

時間を大切にする教師のクラスは、自ずから生徒も時間を守るようになっていくものです。

最後に「遅刻教員」がニュースになった事例をあげてみたいと思います。

教員「ごめん」→生徒「いいってことよ」→
激昂&暴力→
減給処分

千葉県教委は21日、生徒に体罰し頸椎けいつい捻挫などのけがを負わせたとして山武市立中学校の男性教員(42)を減給10分の1(1か月)の懲戒処分にした~と発表した。

県教委によると、教員は5月下旬、校内で3年男子生徒の胸ぐらをつかみ、壁などに計4、5回強く押しつけ、頸椎捻挫や口の中を切るなどさせたという。

体育祭の会議に遅れてきた教員が「待たせてごめん」と言ったところ、 生徒が「まあ、いいってことよ」と答え、教員が激高。教員は、「生徒の発言に我を忘れてしまった」と話しているという。
2013年8月 YOMIURI ONLINE より

「ごめん」ってせっかく謝れるだけの度量持っているのに、キレてどうするのでしょうか?

繰り返しになりますが、自分を律することのできない人間は教員になってはいけません。なれません。せめてキレるフリだけにとどめておくのが大人というものでしょう。そのようなシュチエーションだったのか詳細が分からないので一概にこの教員が悪い~とは決めつけられませんが、キレたこと、そして生徒の心身にダメージを与えたことを本人はどう思っているのでしょうか?

「ほんとうにいいのか?」

「いつも?悪いな!」

「埋め合わせに今日はがんばっちゃうよ~」

~くらいのアドリブをきかせて返してほしかったのに、残念無念!生徒のセリフがキレがあっただけにもっと残念!

教員が授業に遅刻していっても誰も咎めたり叱ってくれたりはしないでしょう。キレたいこころを律するのも、遅れて行きたい甘えを抑えるのも自分にしかできないはずです。教師として生きるか、それとも教員になり下がるかはあなたのこころひとつです。

たかが、授業ではありません。毎時毎時、授業はやってくるかもしれませんが、生徒にとってもあなたにとっても、決して取り戻すことのできない「唯一」の時間のはずです。

誰もみていないかもしれませんが、少なくともあなたの授業を待っているクラスの生徒だけは、しっかりと見ていることを忘れないで欲しいと思うのです。

本当にこれが最後になりますが、授業によく遅れて行くひとたちが、必ず守る時間があります。なんだと思いますか?

そうです、出勤時間と退勤時間です。朝の打ち合わせに本当にギリギリセーフで職員室に滑り込み、退勤時間にはいつの間にかいなくなっている~というあれです。

朝はともかく、退勤時間を過ぎたら帰れる~ということはすごいことであり、本来帰るべき時間ですから誰も咎めることはできません。しかし、これらの時間を守れるなら、授業開始の時間だって守ってほしいと思うのはわがままでしょうか?




そして、結論まとめ!

ダメなものはダメ!

すべては言い訳!

甘えを排除!

悪影響を考えたら、まず遅刻はできない!

どう生きるか?すべて自分次第!

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★「遅刻指導に過保護・過干渉は効果なし!生徒の自主性を育てよう!」










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