NHK朝ドラ

『ひよっこ』148話~みね&ヒデ~コメディータッチに埋もれてしまったふたりのロマン~「Smile~君は一人じゃない~」

♪君の笑顔が一番好きなんだ
君の笑顔がみんなをしあわせにする
だから笑っていてこの青空の下で
君よ強くなれ~♪

ヒデくん&みね子のしあわせな笑顔を見ていたら思わず、Sioriさんの「Smile」を思い出してしまいました。これまでたくさんの人に支えられながら、またたくさんの人をその笑顔で救ってきたみね子・・・しあわせいっぱいのふたりに心からおめでとうと言わせてください。

キュンとこなくってもしあわせなら・・・

ただ、なぜか僕は萌えもしないしキュンともこないのです。みね子嬢、ヒデ坊共に、それぞれ想いが傾いて行ったり募っていった過程がきっとあったのでしょうが、そのプロセスは見事に劇中ではカットされていました。

みね子がみんなから誰からも好かれていくのは分かりますが、僕らがヒロインにキュンとなってしまうのは、どれだけ好きか、その思いのたけを知っているからなのだと思います。僕らは三男がどれだけ時子のことが好きなのかは、「人生の大部分、時子が好き」~このセリフひとつだけとってみてもすぐわがります。時子へのアツい想いが、時間をかけていねいに描かれてきたからです。それだからこそ、三男には感情移入も容易いのです。僕らがやはり見たかったのは、ヒロインが想い焦がれ、好きになっていくその過程だったのではないでしょうか?

好きだ!好きだ!と言い続け想い続けても、願い叶わず想い届かず終わりを告げた恋。ハッキリと時子から否定された訳ではないけれど、自分の中で決着を付けざるを得なかった三男・・・
三男と時子の描き方が絶妙で、きめ細かに描かれすぎていたのでどうしても見比べてしまうのです。みね&ヒデふたりの中では激しく燃え盛っているのでしょうが、なんかとってつけたようであまり萌えることができません。下衆の勘繰りかもしれませんが、もちろんみね子がヒロインなのでしょうが、実は三男が主役で三男の悲恋がテーマなのではないかと思えてしまうのです。それくらい、三男へは感情移入がバリバリできたのです。

みんなに後押しプッシュされ、コメディータッチのまさしく寸劇のようになってしまったのは、少し残念を通り越して寂しく感じました。みんながしあわせいっぱいのコメディーもありなんでしょうが、もっとロマンティック路線で行ってほしかったです。

一方的にどちらも、お互いに想い続けていて想い悩んで、長い長い間を経て、至極まじめにヒデくんから、ふたりきりでみね子に打ち明けて~なんてだったらキュンキュンでした、きっと。夕陽が傾きかけてすべてがあかね色に染まるころ、紅茶のおいしい喫茶店なんかでだったらもっとサイコーでした。そして、実は私もずっとスキでした~なんてだったら萌え萌えでしたのに、ザンネン・・・

Sponsored Link

男らしいけど、オチャメ&オトメなヒデ

今回ばかりはヒデくん、元治さんに感謝しないといけませんね。元治さんの恋バナにのっかかって、思わず自分の恋バナバレになってしまう急展開。ホント分かりやすいうろたえ方で、ヒデくんオチャメすぎます。妄想シーンが笑えましたが、実際元治さんでしたら、ホントに言っちゃったかもしれませんね。やっぱり自分からいいたいですよ、男としては。元治さんにあんな風に言われたら、みね子もヒデくんもちょっとかわいそう。

そんなこんなでいざ言うぞ!と意気込んでイチコに語りかけてるヒデくん、オトメすぎてちょっと小心物ですか?そこがかわいくってヒデくんのいいとこでもあるのですけど。

これまたそんな折角、意気込んでまであかね荘広場まできたのに、こんなセリフが耳に飛び込んできたらヒデくん!ビックリですよね。

私、谷田部みね子はですね・・・
ヒデさんのことが、大好きです
ずっととなりにいたいなって、思います
そうなれたらすてきだなって、思います

~広場にやってくるくるヒデくん~

大好きです、ヒデさんのこと好きなんです
大好きなんです、ヒデさんのこと

ヒデくんもそうですが、みね子嬢、さぞかしビックリポンでしょう。ここで、みね子だけに告白させとかないで、「オレもだよ、みね子!」ってヒデくんにも言わせたらドラマティックで男らしかったのですが、そうはさせないとこが岡田さんも意地悪です。それにしても、あかね坂商店街&あかね荘では、プライバシーという言葉は存在しないようです。

Sponsored Link

実は、だんだん好きになっていったみね子

あかね坂広場でのみんなとのやりとりの中でも、みね子がだんだんヒデくんに惹かれていく様子がみね子の口から語られていました。一方、島谷さんと終わった後、「怖い!」って思うようになったこと、島谷さんとヒデくんが友達だってことも気にしていたし、何より間おかないで今度はこっちに乗り換えました~みたいな感じがどう思われるのかも気にしていたようです。彼女は彼女なりに自分の気持ちをコントロールするのに胸を痛めていたのですね。

ヒデくんがみね子にかけてあげた数々の言葉

オレ、みね子の仕事ぶり、好きだけどな・・・
自信持てよ、自分のやってることに・・・
人と比べるの、よそうよ・・・
すずふり亭やめるなよ・・・

自分が一番ツラく、落ち込んでいる時に支えてくれる人って、ホント涙が出るほどありがたいですよね。
やっぱり「接近の法則」(いっしょにいる時間が長ければ長いほど、好意を抱く可能性も高くなる~)ってアリなんですね。時に優しく、時に厳しく、陰で日向で応援し支えてくれている~女性にとっては、好きになるのは時間なんてかからないのかもしれません。島谷さんとの恋がしあわせ街道まっしぐら!の時は、おそらくヒデくんの優しさ、そして心強さが気付かず、気付けず当たり前に映っていたのかもしれません。そして彼がいなくなって、あらためて彼のよさに気付いたということなのでしょう。しあわせの真っただ中だったら、仕方のないことですね。

みね子はさて置いて、一方のヒデくんはよく、忍恋を貫き通したと思います。三男の次くらいに、立派でカッコよかったです。よかったですね、今日は。
タイミング、ずっこけてしまったけど、今日はヒデくんの人柄を表わしてるこんなセリフも聞けたからよしとします。

あのさ、みね子
さっき、悔しかったんだ
うん、オレから、今日言うつもりだったから・・・
みね子のこと、好きだって
恋人になってくれないかって、言うつもりだったから
だから、うれしかったけど、悔しかった
かっこ悪いなっていうか・・・
みね子のこと、好きだ
ずっと好きだ
これからもずっと好きだ
ずっと・・・
オレと、恋人としてつきあってくれないかな?

きちんと自分の想いのたけを素直に口にすることができるのってステキです。みね子を気遣う優しさと、誠実さがあらわれていてよかったですね。
でも、「プロポーズする時はちゃんと自分から言うから~」って最初からそのつもりかよ~って感じで、それだったら最初から「結婚してください!」とか「結婚前提に付き合ってくれないか?」でしょうか?これではやっぱりあまりトキメかないですね。でも、そこまでちゃんと考えてのお付き合いですから、ヒデくんはまじめなのです。いいひとです、ホントに。

それを受けてのみね子嬢の頭ん中がこれです。

キャ~お父さん!
先走ってももう、盆と正月が、いっしょにやって来たって感じです!
大好き!

いっつもオトメな会話な時は美代子さん相手に叫んでいたのですが、今度は「お父さん!」です。
最期までとうとう分からないで終わってしまうのでしょうか?実さんが見つからない時までは、いつもお父さんへの呼びかけでした。実さんとの再会を果たした後も、やっぱりいつも「お父さん」って呼びかけですよね。なぜ、これ美代子さんじゃなくって実さんなのでしょう?どなたか分かる方いらしたらぜひ教えてください。最近やけに気になっています。

NHK連続テレビ小説『ひよっこ』148話25週「大好き!」9月21日放送分

「Smile~君は一人じゃない~」詞曲歌 Siori

-NHK朝ドラ
-,

© 2024 ユメザス〜人生すべてネタ!ユメをメザスあなたのためのユメザスネット!〜 Powered by AFFINGER5