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修学旅行中は勤務時間?引率中に風俗店員を呼んだ小学校教諭懲戒免職事件で大事なこと 

修学旅行児童を引率中だった徳島県の小学校の男性教諭(28)が派遣型風俗店店員を自身が宿泊するホテルの個室に呼び、女性従業員とトラブルになったとして、同県教育委員会は、昨年11月10日、この教諭を懲戒免職処分にしたと発表しました。簡単な事件の概要ですが、教師の倫理云々の前に大切な問題が忘れられていますので今回、取り上げてみました。それは教員の勤務体系にかかわる「勤務時間」についての問題なのです。









たてまえ「8時間」、実質「24時間」体制の激務、
それが修学旅行引率 

修学旅行は児童生徒と一緒に観光地巡りで楽しそう、ラクそう!と思ったら大間違い。修学旅行は1泊2日でも24時間×2=48時間の激務旅行!これが平均3泊4日の高校の修学旅行になると、返ってくるころにはフラフラ! なぜって、修学旅行中は必ずと言っていいほど問題が起きますし、基本ほとんど寝ることができないからなのです。安心できるのはバスガイドさんにお任せののバスの中。なんて冗談じゃなくてホントの話だから笑えないですね。宿でも熟睡はできず、半分は目を開けていなければいけません。だって「勤務時間」なのですから。

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今回の事件で一番問題なのは、この教員の倫理観という前に、常識のなさ加減でしょう。しかし、教員の勤務体系に焦点を当ててみると、「勤務時間」という別の問題が浮かび上がってくるのです。基本、教師は「奉職」「聖職」という言葉があるように、自分すべてを捧げるつもりでないと、本当の意味で職務を全うはできないと考えます。しかし、教員もまた、労働者であり生身の人間です。教員の勤務体系がないがしろにされていい訳はないでしょう。

今回の懲戒免職にかかわる県教委の会見で「勤務時間にかかわらず~」との発言がありましたね。本当にこんな事言ってしまって大丈夫なのであろうか?と私は心配になってきました。これまで時間外勤務(当然、教員の時間外手当は一切ありません)は教員の善意、ボランティアによって成り立ってきたはずなのに、今回、修学旅行中のすべての時間を(この元教員が店員を呼んだのは深夜)「勤務時間」としたことで、教員の勤務体系の見直しという問題と直面することになると思うのですが。



自覚と誇りを失ったらおしまい

今回の事件を受けて、ネット上では「児童に手をつけなかっただけ、まだマシ」とか「修学旅行中の教員って個室なの?」などといろいろな意見が見られましたが、問題は教師としての「自覚」そして「誇り」を持っていない、なくしてしまった教員が「教師」として教壇に立っていることなのです。

毎回、この種の恥ずべき事件がニュースとして告げられると、恥ずかしいのを通り越して情けなくなってきませんか。だったらお前はどうなんだ?と聞かれれば答えましょう。児童生徒を異性として意識したことはないと断言できます。土台、学校に行って、本当にすきな生徒がいたら、仕事どころではなくなってしまうでしょう。

そんな暇でロマンチックな時間はまったくありませんでした。しかし、高校生ともなると生徒が教師を異性として見るのは自然なこと。男性教師は生徒からのアプローチを少なからず経験しているはずでしょう。私は在職中、女子生徒と2人になるシーンは極力避けてきました。

どうしても、個人面談等で2人きりにならなければならない時は、ドアを開けておいたのです。また小学中学年くらいまではこどものほうから、手を繋いできたり、肩によじのぼってきたり~と身体の接触は当たり前ですが、高校生ともなると身体への接触は基本、あり得ないでしょう。

教師としての自覚と誇り、矜持が当然ありました。これから教師を目指す人はあなたなりの「矜持」を持ってもらいたいと思うのです。「学童」の画像検索結果

懲戒免職処分の理由の「?」はてな

徳島県教育委員会によると、今回の処分の理由は「女性が拒否しているにもかかわらず、過剰サービスを要求し、完遂したこと」であるとのこと。

だったら、「過剰でない?普通のサービスを受けただけだったら問題なかったのか?」と普通に思ってしまいますよね。問題は「過剰」かどうか、「完遂」したかどうかなんて些末なことではなく、教職にあるものが、それも「勤務時間内」にこのようなサービスを受けたい!と思う欲望を抑えきれなかったことにあるのではないでしょうか?

人間だれしも、自分だけが知っている悪感情や欲望などを自分の中に抱え込んでいるものだと思うのです。でも、それは自分の中でだけ抑え込むものであって普通オモテに出ることはないでしょう。それをおさえられるのが大人なのではないでしょうか。

「勤務時間」に風俗店員を呼ぶのもすごすぎますが、さらにトラブルになるなんてとんでもなさすぎる。こうしたらこうなる~ということが分からなかったのでしょうか?自分を抑えきれない人間はやはり教師にはなれない。仮に見つからなかったとして、同じフロアに学校長、そして男子児童が寝ているのです。どのツラ下げて2日目の修学旅行を引率する積りであったのでしょうか?28歳の大人の取るべき行動ではないと私は思います。

問題はこれだけで済まないのです。女性店員が警察を呼び、事情聴取のために警察署に行かねばならなくなったときに、無断で外出したこと。この責任もまた重いと言わざるを得ません。「勤務時間」であるのに、無断で持ち場(この場合はこのホテルの個室が職場になる)を離れたこと。この職場放棄の罪もまた重いのです。

いないことに気付いた同僚が携帯で連絡してはじめて、今警察にいることを告げたそうです。恥ずかしい気持ちも分かりますが、教員として云々の前に、社会人としての務めを果たしていないと思いませんか。

いずれにせよ、気持ちが沈んできてしまう今回の事件。せめての救いが「とんでもないことをしてしまい、申し訳ない。」と話していることです。彼もこれからを生きていかなければなりません。この方にも笑顔が戻る日がありますように~

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そして、結論!

自分を制御できない人間は教員になってはだめでしょう!

後悔は後にも先に立たず!

言ってしまった言葉、やってしまったことは

もう自分ではどうにもならない!

自らを省みる!









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