NHK朝ドラ

『ひよっこ』NHK朝ドラ再考・・・今回の「想い」は東京のお母さん?!鈴子さん

「想い」はセリフにのせて~今日もみね子は元気です!

前作「べっぴんさん」と比べることによって「ひよっこ」らしさが浮かび上がってきました。「べっぴんさん」は、それはそれで素晴らしいキャスト、ステキな作品だったのでしょうが、結局何を言いたいのか、視聴者に何を伝たいのか最後の最後まで分かりませんでした。特に後半は順位がもう既に決まったペナントレースの消化試合みたいな感じでガッカリ!

せっかく、素晴らしいキャストを揃えながらもキャラクターにあまり感情も持たせないことによって、キャラがボケ、感情移入できなかったのです。せっかくの「神戸」というハイカラな土地も「ひよっこ」の奥茨城村、東京赤坂のように描き切っておらずもったいないですね。主人公すみれ(芳根京子)の神戸、家、家族に対する想いもきっときっとホントはいっぱいあったんでしょうに、あまり伝わってこなかったです。(私が鈍感なせいかもしれません)

それに引き換え、「ひよっこ」はどうですか?みね子、時子、三男を通して、奥茨城村、家族への愛情が伝わりすぎるくらいで怖いです。そして、メインキャラクターがていねいに描かれていることに加え、脇をしめるキャストもみんな主役級の実力をもった人たちなのに、あえて盛りたて役に甘んじさせているのです。よくやりがちな過ちですが、作品に流れているテーマは決まっているはずなのに、オールキャストにそれぞれ出番をあげたいがために、今日は誰々の回~とそれぞれの事件、出来事をつくってあげて結局しまいにはピンボケで終わるパターンです。『こころ』あたりがその典型かもしれません。母子、父子、友情、夫婦、仕事、親子(自分のこどもとの)、従業員などなどとすべてにおいて問題がもちあがり、それぞれにその問題の主役ができあがります。

「ひよっこ」はいろんな出来事、問題に出会っても主人公、みね子はお母ぢゃんに手紙を書きます。そしてお母じゃんからも手紙がきます。お父ぢゃんに語りかけます。そこから家族、みね子を取り巻く人たちへの「想い」「愛」がひしひしと伝わってくるのです。「ひよっこ」に悪人は登場しません。絶えず、誰かのことを想い、そして想われています。そんな想いを、キャストのセリフにのせることによって私たちにズッシリとせまってくるのです。これだけ作者の想いが伝わり、キャストがほんとうにそこにいる人のように身近に感じられる作品はないのでしょうか?

そこに流れるテーマはズバリ、「想い」と「やさしさ」でしょう!

「だってもう十分背負ってるんだものみね子は」

NHK総合 連続テレビ小説「ひよっこ」第15週 90話 今回のセリフ

(鈴子)

そんな顔しなくていいんだよ。
別に反対だとか言ってるわけじゃないんだから。
反対されたって気持ちは変わらないだろうし…ね?ただねちょっと心配なだけ。
たださ…。
みね子がさしなくてもいい苦労とか感じなくてもいい哀しい思いとかをねするんじゃないかって。
だってもう十分背負ってるんだものみね子は。

(みね子)

それは私と島谷さんが違うからですよね。
そうだね。
でも島谷さん言ってくれたんです。
自分で言うのも恥ずかしいけど…。
俺が好きなのは父親がいなくなって東京に出てきた大変な女の子じゃなくて谷田部みね子という一人の人間だからって…。
そう言ってくれたんです。
それがうれしくて…。
この世界の中で私のこどを好きだって言ってくれる人がいるって。
うれしくてそれが。
だから私も自分とは違うかもしんねえけどお金持ちの大学生ではなくて島谷純一郎さんを好きでいようと思いました。

 

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