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なぜ教師は自分の悩みを相談するのが苦手なのか?教師の同僚性①~もっと自己解放を!~  

投稿日:2017年5月4日 更新日:



自分自身を振り返ってみても、生徒から相談されたこと数知れず、しかし助けを求めて自分以外の人間に相談したことは片手に余るくらいです。

なぜに教師は他を頼れないのでしょうか?相談できないのでしょうか?

ここに現在の教育界が抱える問題の多くの要因があるような気がしてならないのです。一人で突っ走ってしまいがちな教師を見殺しにしないためにも、教師間のチームプレイ、相互理解相互援助は実に大切な事です。

それでは「教師の同僚性」を高めるためにはどうすればよいでしょうか、その手だてを今回は考えてみました。

教員の自殺、その原因・・・

  まずはじめに、以下の警察庁の2011年発表の「教員の原因別自殺者数」を見てください。


その原因で突出しているのが①健康問題 と②勤務問題 であるのが一目瞭然です。2010年のデータで見ていくと「健康問題」で命を断ってしまった教員「71人」のうち、「うつ」「精神疾患」「統合失調症」など、「こころ」の病が原因の疾患が実に「60人」とその9割を占めているのです。

この「こころの病」も教師の「勤務問題」と大きくかかわっていることに異論はないでしょう。

実はこのデータはほんの氷山の一角です。あくまでも警察が把握しているものだけなのです。そして、このデータにカウントされる瀬戸際で、日々悩み苦しんでいる教員が大勢いることでしょう。切なく悩ましいことですがこれが厳しい現実なのです。

いざ、自分が悩みを抱えた時・・・

初任者であれば、教諭採用の場合は指導教諭が1年つき、指導相談を受けることはできますが、これも人間同士のことであるから相性もあって、なかなかです。ましてや初任研があければかたちは一人前と見做され、あとはほっておかれるでことでしょう。

教科指導上の問題、教師生徒間、生徒指導上の悩み、その他父兄とのつきあい、同僚、管理職との人間関係・・・と、まず、この学校空間&滞在拘束時間で悩みとストレスにさらされない日はないはずです。

いざ、自分が問題にぶち当たった時、教員はどのように対処しているのでしょうか?

①自分一人で解決する!

②ネットで解決する!

③同僚に相談する!

④管理職に相談する!

①から④まで挙げましたが、下に行くほど割合は少なくなっていくのです。①と②は被る内容でしょうが、バーチャルな世界にも頼らず、ほんとうに「自分ひとり」で解決しようとする教員の何と多いことでしょう・・・

かつての私もそうでした。教師は学校と言う、社会とはほぼ隔離された特殊な空間で主に住むことになります。老若男女問わず、新米だろうが退職間際であろうがすべて一人前の「先生」と呼ばれることになるのです。

ものごとを決めるまでは全体に諮(はか)られますが、それを忠実にこなしていくのは主に個人プレーになりますね。「自分のクラス」「自分の部活」「自分の父兄」「自分の生徒」「自分の教科」・・・と、一人オンリーに陥りがちなプレー内容は限りなく続いていきます。

特に授業中の教室、時間は「聖域」とまで言われ、その時間中は誰もが踏み入ること、侵すことのできない場所、時間とされていますよね。

どう評価されているか気になってしかたない人たち

教員は他、特に同僚からどう思われているか、どう評価されているか、つまり他人の目を気にしがちな人種です。もっとも、まったく気にせず、お構いなしでわが道を驀進~というのも困りますが、気にしすぎはいかがなものでしょうか?!

生徒との関係はうまくいっているか

クラス経営もうまくいっているか

父兄との関係も順調か

教科指導もうまくいっているか

校務分掌もソツなくこなしているか

部活は大会で活躍しているか

・・・と延々と続く気になることに加え、昨今では「自己評価」と管理職による「他者評価」という評価の目にさらされ、息をつく暇もありません。同僚と憂さ晴らしの飲み会にはちょくちょく行くのでしょうが、そこで真剣に悩みの相談などは、まずしないでしょう。私もそうでした。

なぜでしょうか?

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自分の力のなさを露呈するのがいやだ

相談すること自体、弱いことだ。教師は強くあらねばならない

教師が自分のことぐらい、一人で解決できなくてどうする

相談することは、自分のプライドを傷つけることだ

自尊心を傷つけられたくない

恐らくこのような考えが浮かんでくるからなんでしょうね。

つまり、かつての私も含めて、こどもたち、学校が良くなっていくことより、自分のメンツ、自尊心がかわいいだけなのです。このことはまた、同時に自分以外の同僚も信用していないということになるのです。

もっと、話し合い、議論のチャンスを!

「忙しい!」ことを言い訳にしてはいけないのです!「他にやることがいっぱい!」実情はわかります。しかし、教師個人の悩みは学校全体の悩みでもあるのではないでしょうか?

また、教師が不安定であれば生徒にも大きな影響を及ぼすのです。このことをさておいて、他に何か大切なものがあるのでしょうか?

「聖域」などとうそぶいて、自分の陣地とプライドを死守することに血眼になるより、もっと大事な事があるはず!教師同士、聖域に敢えて入りこみ、もっともっといろいろなことについて議論すべきだと思うのです。

教師はもっともっと同僚を頼っていいはずです!教師はややもすると、どうも「主役」になりたくて仕方がない人たちです。

「自分が指導した。自分を尊敬している。自分が成果を上げさせた~」と。

しかし、やはり教師はあくまでも脇役であるべきなのではないでしょうか。

本来、学校はこどもが主役であり、教職員がそのサポートにあたったり、リードしていく役割にすぎない事を再認識すべきだと私は思います。

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生徒指導諸問題ひとつにしても、どうしても「一教師対一生徒」間で解決したがるふしがあります。

本来こういった問題は様々な背景、人間関係が複雑に絡み合って起きているのであるから、生徒全体の人間関係を俯瞰鳥瞰しなければいけないはずなのです。

そうなってくると、一教師だけの力量でどれだけのことができるというのでしょうか。個人のチカラに頼る部分ももちろんありますが、やはり学校はチームプレーで諸問題の解決にあたるべきです。

そのため、風通しのよい、何でも話し合える雰囲気づくりが普段から大切になってくるのです。

校内に生徒の情報、問題行動を分析し、それをデータベース化し、いつでも活用できる状態にしておくこと

諸問題が起きた時のみでなく、ありとあらゆるセクション、分野について話し合える場所、機会をつくりだすこと

相談をする(受けるではない)ことに慣れる、経験を積むこと、またその機会の創出

を提言したいですが、こういった仕組み、雰囲気作りは同僚性を高めていく以上に管理職の理解が得られないとまず難しいでしょう。ことなかれ主義から脱却してよりよかれ主義への転換が今こそ求められているのです。

学校もまた、さまざまな人間がいていいはずです。そしてそれが許されるの場所のはずです。生徒も、教職員も。みなさんもそう思いませんか?

関  連 記 事・情 報

※「職員室、教師の人間関係!こうすればもっとよくなる!ちょっとした心がけと実践!


そして、結論!

教師はもっと自己の解放を!

メンツにこだわるのは自分がかわいいだけ!

もっと、議論を話し合いを!

同僚、先人の知恵をもっと活用すべき!

学校はチームプレー!







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