教師を志す人へ

教師とストレス!! うつに殺されないために!! 教師の自殺が激増! ♪「僕の先生はフィーバー」

投稿日:2017年4月20日 更新日:

ストレスが教師を殺す!

「教師の自殺」と聞くと、私は2006年に起きてしまった東京都の新任小学校教師2人の自殺がまっさきに思い浮かびます。それほどこの痛ましい事件は印象に残っているのです。きっと、初任地でのこれから出会うこどもたちとの出会いに胸ときめかせていたことでしょう。初任新人であっても、建前は一人前の教師としてふるまうことが要求され、甘えが許されないのが教師の世界。彼女たちの苦しさ、無念さに思いをめぐらす時、涙を禁じえません。

父兄対応と超過勤務による心身の疲弊が原因とききますが、「辞めれば良かったのに~」という意見は勘弁してください。

私は民間会社、団体職員等、一般企業も経験してきました。どのような仕事でも、たいへんであり、それなりのストレスはあるものです。しかし、教師、学校ならではの特殊なストレスが確かにあるのです。


心身がストレスを受け、激務に耐え睡眠時間が削られるだけなら、まだいいのですが、睡眠障害になってまともに寝られず、ズタボロの状態でも学校に行かなくては~と思い詰め、果ては鬱状態になってしまっては、まともな判断などできないのです。そこには、「辞めよう!」という選択肢はなく、ただただ「辛い現実から逃げたい、消えてしまいたい!」だけの思いしか浮かばないのでしょう。私もその寸前までいきましたから、彼女たちの苦しみは少しは分かります。

人によって受けるストレスの種類、軽重はさまざまだと思いますが、過度のストレスは間違いなく心身を蝕(むしば)み、人間をボロボロにするのです。私もそうでした。

大好きな学校だったから、こどもたちが好きだったから、教職に誇りをもって仕事をしていたから

できれば辞めたくはなかった。しかし、私の身体がついていかなかったのです。

辞めたことについては、とてつもなく長くなるのでまた別の機会にゆずりますが、今回は「教師とストレス」について考えてみたいと思います。

早速ですが、実際私の在職中に受けたさまざまなストレスを以下に挙げてみました。

あくまで私が受けたストレスですが、だいたい教師のストレスはこのようなものだと思ってもらって大丈夫かもしれません。

耐えて忍ばなくてはらならい教師ストレス!

①過酷な労働時間

これは、「超過勤務」 といった簡単な言葉で片づけることはできないほど複雑で深刻な問題です。現在でこそ、すこしずつ学校の抱えるブラックなさまざまな面が、浮き彫りにされておりますが、当時などは勤務時間の規定などはあってないのも同然の扱いだったのです。

教師には、やろうとすればするほど、一生懸命になろうとすればその分だけ、あまりにも過重な仕事量、時間が教師にのしかかるのです。。

ただし、それは本気というより、とても真面目(まじめ)に教師の仕事を務めた場合に限ってのことなのです。

朝の打ち合わせギリギリに学校に来て、夕方就業時間を過ぎていないのにいつの間にかいなくなっている「教員」。

授業の合間に人目もはばからず鼾(いびき)をかいていつも熟睡する教員。

高校の場合、特に教科によっては「職員分室」なるものが存在するので余計にこういった教員が多いように感じます。

極端な話、新聞沙汰になるような問題を起こさない限り、教師の身分は保証されているので最低限の校務のみ処理して、後は適当に御茶を濁すことはできるのです。

つまり、教師の仕事は際限はなく、よりよい教育活動を展開していこうと思ったらそれこそ1日24時間フルに活用したとしても足りないわけなのです。自分で「線引き」をしなくてはいけない職業なのです。

その結果、自己の職務にたいして真摯(しんし)な教師は真面目であるがゆえ、自分の仕事を増やしていき、さらに誠実であり、仕事もできちゃったりするのでさらにさらに仕事を押し付けられる傾向にある~という負のスパイラルに陥ってしまうのです。

みんなが家族のだんらんを楽しんでいる時にも、学校のみで仕事を処理しきれず、自宅で「持ち帰り残業」をしている一生懸命な教師がたくさんいるのです。

Sponsored Link


②授業、クラス経営、部活動に専念できないストレス

次の授業に向かう廊下でこれからの授業のプラン、シナリオを練る~こんなあり得ない恥ずかしい経験を実はこれまで何度かしてしまったことがあります。

「授業」が教師の教育活動の要(かなめ)であるのに、これに割ける時間がないことほど、辛くかなしくもどかしいことはないです。

仕事には当然、優先順位をつけて教師は日々の校務をこなしているのでしょうが、あまりにも時間がなさすぎる、というより勤務時間の中でやらなければいけないことがありすぎるのです。そして、教職員が足りなすぎるのです。提出しなくてはいけない報告書の類が多すぎるし、意味のない形だけのものが実はたくさんあったりするのです。もっと、いまこそ、学校はスリム化が求められているのではないでしょうか?

これは校務分掌(こうむぶんしょう)(教員全体の仕事をそれぞれ、適正、経験実績などを考慮して割り振ること)を適正、公平に割り振らない管理職にも問題があるのかもしれません。


③クレーマー&トラブルメーカー父兄

これは、過重労働より教師を確実に蝕(むしば)みます。

一筋縄ではいかない人間相手の上、時にまわりをあおり巻き込んでおおごとにしたがったりもするから、余計にたいへんです。

きちんと筋が通った忠告、意見ならありがたいのですが、明らかにおかしい、クレームを付けることに無上の喜びを感じるような父兄も少なからず確実にいます。こういった人たちともつきあっていかなくてはいけないのが学校なのです。特に担任、部活動の顧問になった場合、その確率が急上昇します。

私が受けたクレームで変わったものを挙げてみましょう。

☆授業中、携帯電話を使用した生徒が授業の教師に取り上げられ、担任が出張であったため、生徒指導副部長の立場にあった私が預かっていた事例☆

約束で携帯の電池を抜き、ロックをかけたまではよかったのです。父兄が生徒といっしょに引き取りにこない限りは渡せない決まりなのですが、仕事が忙しい~とのことで再三の催促、連絡にもかかわらず、1ヶ月近く来校がありませんでした。そして、1ヶ月も過ぎようとしたころ、「1ヶ月間こっちは全く使ってない上、学校のせいでこうなったのだから1ヶ月間の使用料は学校が負担せよ!」これが父兄の主張。

☆生徒が問題行動等での謹慎(きんしん)が明けて解除となる時は、父兄といっしょに学校長よりその解除を申し受けることになっているのですが、その時のマナーの事例☆

そこには、担任と生徒指導部長も同席することになっているのです。指導部長が出張で学校を離れていたので副部長であった私も同席することとなりました。父親は来校時よりガムを噛んでいたので、解除申し渡しの時にはガムはやめてもらいたい旨を話しました。「何でガムを噛んじゃいけないか、その理由を誰にもわかるようにちゃんと説明してほしい。たかがガムくらいで細かすぎる」

様々なかたちで学校に問題を投げかけ、かかわろうとする父兄、家庭がいる一方でその陰で、「教師とはこんなもの、たいして期待もしていない、積極的にはかかわりたくない~」という父兄も実際、あるのでしょう。

この視点を教師は忘れてはならないのです。その声をすくいあげ、行動していくこともまた教師の仕事であると思うからです。


④とても狭~い人間関係、閉鎖的な学校社会

忙しすぎて教員同士のつきあいもままならず、たまの飲み会は当然同僚教員のみ。

多くの教師の人間関係はとても狭く、限られているのです。さらに横並びの職階制である。現在でこそ、主幹教諭等学校によりそうでもなくなっては来てはいますが、基本管理職以外は一般教員である。そこでは、なにか問題、悩みがあったとしても相談できるような雰囲気さえないかもしれません。これは教師文化とでもいうべき歴史と深い関係があります。新任といえども「先生」と呼ばれ一人前に仕事をやり遂げることが要求され、人様(ひとさま)の領域には首を突っ込んではいけないような変な雰囲気があるのです。クラス、授業は「聖域」と呼ばれていることからしてもその特殊性がうかがえるでしょう。

結婚にしても、ご存知のように教員同士が非常に多いのです。家に帰ってまで学校関係者がいると考えただけで私は和めない感じがしますが、昔の同僚は大変さを共感し合えるから有難い~とも話していたことを思い出しました。

それでは、なぜ、狭い人間関係がストレスになるののでしょうか?

それは狭いがゆえにいったんトラブルが起きると「逃げ場」がなくなるからなのです。

公立の学校であれば、「異動」も可能ですが、私立学校の場合、基本異動なしで系列校でまわされるのみなのです。

「~僕の先生はフィーバー~」の画像検索結果
⑤教師にプライベートまるでなし

職務上必要であるので、担任を持ったり、部活動の顧問になれば住所、電話番号は教えなければいけません。職員同士も当たり前のこと。昔の「教職員録」には出身大学、所持免許すべての記載があったりしたのだから今ではビックリ!

そして教えただけで当然済むはずもなく、場合によっては早朝だろうが深夜であろうが容赦なく電話がかかってきたり、アポなし直接訪問なんてもあったりするのです。真剣になればばるほど、プライバシーは丸裸にされ、プライベートな時間は削り取られていくのです。

本当にたまの休みに街へ出かけて買い物したりしてあいさつをするこどもがいるうちはまだかわいいのですが、こちらが知らずしてあちらだけが知っているというパターンはちょっと苦手。次の日には買った商品名までばらされていては、オチオチ買い物もできないないですよね。

また、これは超過勤務とも関係してくるのですが、土日のすべてをなげうって活動している顧問の負担、心理的ストレスはとてつもないです。いくら好きで仮にやっていたとしても、あの、土日1週間が繋がり2週間3週間連続、そして1ヶ月間連続勤務となったときの、途切れることのないストレスにさらし続けられたときの倦怠感だけはいまでも、これだけは絶対に味わいたくはないです。

こうしている間にも自分の時間のすべてを投げうって生徒のため学校のためにささげている教師には頭が下がります。

どうか、つぶれないでください。冗談ぬきで死なないでください。

ストレスは人を教師を殺すから!

関連画像
そして、結論!

死んだらすべて終わり!

去る者日々疎し!

あなたがいなくても学校は日々廻る!

でもあなたが死んだら必ず泣く人がいる!

「~僕の先生はフィーバー~」



 

-教師を志す人へ

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

教師を目指すなら、小学校?中学校?それとも高校?悩みスッキリ!①♪「be-ALIVE」山根康広

「教育学部の学生です。教育学部なので小中高それぞれの免許を取得予定ですが、みんな魅力があり、どの校種で受験したらいいのやら迷っています。」それぞれに魅力的なところ、たいへんなところがあり、正直な話、当 …

新卒で教師or会社員?迷える大学生へのアドバイス ♪「応援歌いきます」細川たかし

新卒という価値を最大限に活かせる一般企業受験と比べて、教員採用試験には新卒、講師経験者、再チャレンジ組とさまざまな人種がトライしますね。新卒で教師になるべき?それとも一般企業会社員を経験してから教師に …

話ベタだけど、教師になれる?教師とスピーチ②♪「卒業までに伝えたいこと」erica

今回の相談事例は、話がとにかく苦手だという大学生(女子)より。ついでに取ろうと思った教員免許。教育実習後、教師になりたいと本気で思い始めましたが、自分の話ベタさと引っ込み思案な性格を考えると、本当に自 …

心に響かなかった頭髪指導の失敗例    ♪「ギターを弾く君の髪はそよ風に揺れて」マナカナ「金髪のジェニー」

前回「なぜ茶髪はだめなのか?頭髪指導の是非」で茶髪について教師のたてまえと本音についてはなしましたが、一番大切なことについて話すのを忘れていることに気付いたのです。「時間はかかったけれど、多数の理解は …

職員室の人間関係ってどうなの?教師の同僚性②♪「空色の猫」岩田さゆり/GARNET CROW

今回、寄せられた相談は、今年教育実習を受ける予定の大学生から。これまでも人間関係に悩んできた彼女は、自分が教師になった時の「職員室」がどんな感じなのかとにかく気になって仕方ない様子!教師の同僚性を今回 …

カテゴリー

Sponsored Link