いじめ 人間関係 教師を志す人へ 教育・教師

職員室いじめ~教員同士のいじめの実態と対策(私の経験から)~

投稿日:2018年5月20日 更新日:

今回は非常に重いテーマについて話します。いじめはいじめでも「教師間いじめ」です。子どもたちのいじめを減らすべく、本来手を取り合っていくべきの教員同士がいじめて、いじめられているのがいまの現場なのです。

現場で苦しまれている先生方は、私の経験から少しでも何かヒントをつかんで、ちょっとでも楽になってくれたらうれしいです。また、教師を志す未来の先生はこんな話を聞くと幻滅してしまうかもしれません。しかし、教師間いじめを減らすことができるのも教師であること、そしてそれを上回る喜びと輝きにあふれているのもまた教育現場であることも分かってほしいのです。

いじめは人の集まるところ、これからもおよそ無くなることはないでしょう。でも、いじめを少なくしていくことはみなさんの考え方次第でできると思うのです。職員間いじめにこの先、実際あうかもしれません。その時、自分だったらどう考え、行動していくか~を今から考えておくことは決して無駄なことではないでしょう。

「いじめ」についての認識を改める~これがスタート!

私は常勤、非常勤講師、教諭として公立私立、通信制高校、専門学校で通算13年以上勤めてきましたが、その私の狭い経験から言わせてもらいますと、~学校だからこそ、「教師間いじめ」は起こる~と言えます。何ら成果を求められず教員の身分、利益だけは手厚く保護保障され、教職員を除けば相手にしているのは、成長途上のこどもたちのみ・・・

このような環境下に置かれては「勘違い」してしまう教員が続出してしまうのも無理はないでしょう。教員が偉いというのは幻想に過ぎないというのに、「自分はエラい!」と。寝る暇削って身を粉にして日々奮闘されている「偉い」先生方も、たくさんいることももちろん知ってはおりますが、こういった恥ずかしい勘違いをしている人がたくさんいるのもまた学校という場なのです。本気で自分の指導が児童生徒を成長させている~と信じているのですからコワいです。

土台、日々こどもたち、学校のため、自己成長のために寸暇惜しんで精進している教師は、いじめなどしている暇なんかありませんし、このような教師の人格が、いじめをする自分を許せるはずがありません。そうなのです。いじめをする教員などは、学校以外の世界を知らない人間的に非常に未熟でかわいそうな人たちなのです。

そして、昨今の職員室いじめは大分、変わってきているようです。ベテランが若手をいじめる~力のあるものが弱いものをいじめる~もちろん、こういったいじめも勿論見聞きし、私も実際受けてきましたが、この真逆のパターンを何度も現場で見てきました。それほど、現在の職員室いじめは多様化し、陰湿さを増していると私は思います。

私は、学校に勤める前と辞めた後で通算30近くの学校以外の職種を経験しましたが、学校ほどいじめは多くはなく、そのすさまじさ、陰湿さでは学校にはどこの職場もかないません。そもそも、生産性、費用対効果が重視されますので、いじめなどお互いのメンタル、フィジカルにダメージを与えるような暇で非生産的なことをするという発想自体がないのでしょう。(もちろん、こまごまとしたトラブルはありましたが、それも全体を考えてのことから起こったことでした。)

生徒に「いじめは恥ずべき情けない、決して許されないことだ!」と説教垂れている、いい年こいた「大人」であるはずの人が実際、自分で人を傷つけているのですから笑うに笑えません。こどもの問題の前に、まず一等はじめに、教師同士のいじめをなくし、職員室の雰囲気を明るいものとすることが先でしょう。

繰り返しになりますが、学校、職員室こそいじめの温床なのです。学校だからこそ、職員室でもいじめが起こりうるのです。

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恐怖・・・教師間いじめの実態・・・

私が経験した学校で、1学年10クラス以上の大規模校がありました。学校長は当然1人でしたが、教頭2人体制が敷かれていました。片方の教頭はいかにもキレ者という雰囲気で仕事も早く確実、助言、指示も的確。そして、もう一方の教頭ですが、この先生があまりにも対照的でかわいそうすぎました。

おっとり型でやさしく、いつも笑顔であたたかな雰囲気を醸し出しています。しかし、どこかいつもおどおどした感じで、すべてにおいて自信ががないオーラを出しまくっているのです。実際、職会での進行、発言等もおぼつかなく、仕事上でのミスも連発のようでよく、机を並べていた片方の教頭に怒られていたのでした。教頭が教頭に怒られている(叱られている雰囲気ではありませんでした、感情に任せての怒声、罵声です。)声を聴くのは、同じ職員室にいて本当に忍びありませんでした。彼の名誉のために言っておきますが、彼は努力を惜しみなくしてきた人でした。誰よりも早く学校に来て、帰りは一番最後。よく一緒に午前様になった後、24時間営業のお店でごはんをご一緒させてもらったものでした。

このようなことが日常になってくると、若い教師たち(初任、講師の方々も含めて)も彼を小馬鹿にするような言動が目立つようになっていったのです。今では決してそのようなことはないでしょうが、昔は教職録という分厚い職員データ(住所、電話番号、所有免許、出身大学)があって、個々のプライバシーが丸裸だったのです。彼はいわゆる無名大学出身だったのですが、超有名私学出の若いお兄さんが職会で噛みついた時にはビビりました。職会用に彼が作った文書の内容と脱字の誤りを指摘されしどろもどろになったうえ、「能力的に劣っている上、パソコンが苦手なものでして・・・」などと言ってしまって、さらにお兄さんが増長します。

「好きでなったんだろうが、パソコンできないなら寝ないでやれよ、四流が!」と来たのです。これには一同騒然となり、私も含めて「いきすぎだ!」と若造に非難を浴びせたのでしたが、司会進行を代わったもう一人の教頭がなんと信じられないことに「まあ、彼の声にも一理あることですから・・・」で片付けてしまったのでした。校長は黙って聞いているだけです。かわいそうな教頭先生が今どんな顔してるだろうか~見たいけど怖くて見れない~いまでもあの時のことを想い出すと胸がつぶれそうです。
個人的な付き合いもあり、いろいろ教えていただいた大好きな先生でしたが、私よりちょっと先に道半ばで辞めていかれました。「なんで、私、教師になったのか分からなくなったんですよ・・・」今でも胸に響きます。

学校は能力が劣っている人がいては許されないところなのでしょうか?こどもたちだっていろんな児童生徒がいて当たりまえです。教職員だってさまざまな人間がいていいはずです。それが学校のはずです。どこか、間違っていないでしょうか?

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実際、私が体験した「職員室いじめ?」

先の実例とは逆のパターンを紹介しましょう。いまでいう「パワハラ」でしょうか。私の場合、教諭で奉職していたころは「いじめ」らしいいじめは経験しませんでしたが、退職後通信制高校に非正規として入職した時分に「いじめ」を経験しました。本当にに得難い貴重な経験でした。

まさに「力」を持ったものがやる「弱いものいじめ」です。ステージが変わったとは言え、同じ「学校」でこうも教諭でなくなったとたんに扱いが変わるとは思いませんでした。その通信制高校は株式会社立であり、民間の考えを取り入れてていたユニークな、学校でありながら会社でもありました。学年ユニットごとに分掌が分かれていて、所属長(上長と呼んでいました)は学年主任です。その学年主任がこの学校では絶対的な権限を持っていたのです。

この学校は学校でありながら「タイムカード」で管理されており、残業するには事前に上長の許可が必要でした。その日は残業せずにあがるつもりでおりましたので、上長に残業の許可をもらってはいませんでした。しかし、突発的な仕事が入ってきてしまったので、上長の許可を得ず残業をしてしまいました。後から事後報告をし、伺いを立てるつもりでいたのです。あいにくその日、上長は出張で席を終日空けていたのでした。

帰ってきてこの事実を知るいなや、上長はその場で私を大声で罵倒し始めたのです。その場だけで済むなら~と何ら反論することもせず、ひたすら黙って聞いて、そして謝り続けました。しかし、何度も何度も呼び出され同じことで大声で罵倒される日々が続いたのです。この罵倒の日々がやっと終わったかと思ったら、今度は「一切無視」のいじめの始まりです。あいさつをしても顔さえ向けない。そこにいるのに、いないように振る舞う。連絡事項を私だけに伝えない。そのために起きた失敗を「待ってました!」と言わんばかりにこれまた罵倒、イヤミの連発。

本人に、状況的に仕方なかったが、事後報告になってしまったことを何度も謝罪しようとしましたが、取りつく島がありません。この状況が延々と続いたためこの学校を思い切って辞めることにしました。と言いますのも、この学校にこれ以上、礼を尽くす義務は何もないと思ったからです。普通、学校でしたら年度終わりに退職が当たり前でしょう。周りに迷惑がかからないように。しかし、この学校の場合、このような理不尽な振る舞いを平気で行う人間が一番大きい顔をしているのです。学校全体が力のあるものが弱いものを従えている~という構図が見えてきてしまったのでした。

周りも誰も見て見ぬふり、助けてくれなんかしません。彼に目を付けられるのが怖いから・・・後々、どうして彼の怒りがこれほど凄まじかったのか教えてくれた同僚がいました。やはり、自分の許可なしに残業をしたことが許せなかったとのことでした。

確かに私も悪いです。しかし、その突発的な仕事はどうしてもその日に終わらせなければいけない仕事だったのです。上長の許可がないからと断っていたら、これまた学校全体に迷惑がかかるものだったが故なのです。はじめて、まわりに迷惑をかけての退職でした。これも後になって分かったことですが、短期で非常に離職率の高い職場であることが分かりました。金銭的な待遇では公立顔負けの「会社」でありましたから、その理由は言うまでもないと思います。

どこの学校にだって本当にさまざまな教職員がいます。それはある意味、仕方のないことです。自分の努力ではどうにもこうにもすることができませんから。これから教師を志すみなさんのために前に「公立vs私立高校教師「なるならどっちだ?」違いと特性からの選択」でも話しましたが、人事異動の固定された私立で一度、このようなことになってしまったら悲惨です。たとえ休職して現場復帰しても当該人物はまだまだ退職まではいるのですから。この意味でも私は人事交流のある「公立」を強く勧めているのです。

もちろん、私立ならでは独自性、キャラクターを打ち出し、素晴らしい教育&職場環境であるところもあるでしょう。しかし、みんながみんなそのような恵まれた学校であるとは限りません。この意味でも自分が奉職する「場」選びは慎重に慎重を重ねたほうがいいと私は思います。

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職員室いじめにあってしまった場合・・・

まず、はじめにやらなければならないことは「状況の正確な把握」です。「なぜ、自分がいじめを受けることになったのか?」このことについて、様々な角度からアプローチし、その原因、理由を探ります。そのうえで、自己に落ち度、誤りがあったならば謝罪したり、改善していくことが当然求められるでしょう。

しかし、いじめのほとんどは言われなき理不尽な理由から来ていることがほとんどです。こういった場合はどうしたらよいのでしょうか?

①同僚、友人、近親者に相談

相談できる人が一人いれば人間救われます。教師という人種は生徒から「相談される」ことには慣れていますが、自分が「相談する」のはとっても苦手なようです。教師のプライドが邪魔をして、相談しにくいかもしれませんが、意外な突破口が見てきたりして気持ちがラクになれるものなのです。

実際、上の件の時、友人に相談して「職場にしがみつくことなんかないんじゃない?!」と言われてスゴく軽くなれました。あのまま勤めていたらどうなったか~考えると怖いです。友人、同僚がイヤでも家族はどうでしょう。きっと一番親身になって考えてくれますよ。なんてったて一番最後に頼りになるのは家族なんですから。

②思い切った&強硬手段に出る

これを何度やろうかと思ったことでしょう。しかし、そのような職場ではない~と判断し私は諦めたのでした。管理職に相談する。職会等で思い切って問題提起し、すべてを暴露する。退職までを考えていてもいなくとも考えてみる価値はあります。管理職に相談してからは、全体に問題を投げかけるのはストップがかかるでしょうから、暴露は管理職飛び越して~がいちばん強烈かもしれません。しかし、こちらも慎重にいかなければなりません。

③教育委員会、公立共済等の相談窓口

こちらはあまりおすすめできません。と言いますのも公立におりました頃、同僚が悩んでいた時に私がかわりに電話でいろいろ聞いてみたのですが、あまり親身になってくれず、どうでもいいような対応をされたからなのです。「身内なんだからなかよくやって~」みたいなことを言われ、終いには「本人に電話させてよ~」これです。本人が電話できない状況を察することのできない、その無神経さにはあきれました。たまたま私の電話を受けてくれた人が高圧的だったのかもしれませんが、正直よく分かりません。

④全く外部の人、相談窓口(民間、非営利など)で相談してみる

こちらは私は経験がありませんが、親身になって考えてもらえるところもあるようです。ダメモトで試してみる価値はありそうです。その他、いまの時代、あるものは何でも利用したほうがいいです。こちらもダメモトでSNSを利用して、情報発信し救いの手を求めてもいいかもしれません。きっと同じような経験をした人、いまツライ目にあっている人たちからの声が聞けることでしょう。


この他にもさまざまな解決策があると思います。その方法も自分ひとりで悩んでいては何も見えてこないものです。ツライ時はSOS発信してもいいのです。助けをぜひ!求めてみてください。間違っても死を選ぶ~ということだけは考えないでください。それだったら、思い切って長~く休んだり、極端な話、辞めちゃえばいいことなのですから。そして、自分を悪者にして自分をさらにいじめることも、悲劇の主人公になることもダメダメです。何の解決にもなりません。

私は創作活動をしているので、自分の歌が救いでした。人によって犬、猫、本などなんだっていいと思うのです。癒されることにふれてみましょう。学校だけが「すべて」じゃないことを私は辞めてはじめて知りました。学校でしか得ることのできない価値は確かにあります。でも、学校の外にだってすばらしい世界が開けているのです。いざとなったら、「辞めることもできる!」この選択肢もあることを頭の片隅にそっと入れておいてほしいのです。


 

 

 

 

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