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「先生と呼ばれるほどの馬鹿でなし②」~自分で自分を「先生!」ってバカ丸出しで恥ずかしくないですか?~

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突然ですが「先生方」は自分のことをどのように呼んでいますか?

僕、私、自分、先生~日本語ってTPOでいろいろ呼び方を変えられて便利ですね。でも私は、管理職、同僚、父兄、生徒・・・すべての人の前で一貫して「私」でした。

これは初任時から退職までず~っと貫き通すことができました。どういうわけか、自分の中では譲れない「柱」みたいなものだったのかもしれません。

想像したくもないけれど、自分で自らのことを「先生!」なんて呼んだら恥ずかしくって顔から火が出るかも?

自分で自分を「先生?」「〇〇先生?」ってエラソーで傲慢で高慢以外の何物でもないと思うのです。言うのも書くのも(よく寄せ書きなどに書いている人いるじゃないですか?)。

自分で言っている本人は、自分で自分に酔っているのかもしれませんが、私はバカ丸出しでとても恥ずかしいと思います。

何か勘違いをしているのではないでしょうか? 土台、「先生」という呼び方は「他人」に対する「敬称」であって、自分に使うものではないはずです。

世間でいわゆる「先生!」と尊称で呼ばれている、お医者さんだって弁護士、政治家だって自分自身のことを「先生」なんて呼んでいるの私は聞いたことがありません。どうやら教育現場に限っての特殊現象のようですね。

前に、「先生と呼ばれるほどの馬鹿でなし①」先生は先生をどう呼べばいいのか?~教師同士の呼び方呼ばれ方~で教師同士の呼び方呼ばれ方について詳しく話しましたが、民間からこの世界に入ってきた人たちは特に、この業界の異質さがハナにつくようです。

民間を長く経験して教師になったある同僚はこう言っていました。

「教員同士、みんな先生!って呼び合うのって慣れ合いみたいですごく気持ち悪いよね、なんか違和感ある」

「みんな、使い分けるの面倒だからかな?」

お互いがお互いを認め合い尊称で呼び合う空気に、彼は最後まで抵抗し続けました。私は自分で自分をそう呼ばないだけであって、さすがにそこまで徹底はできませんでしたが、彼はある意味、潔くカッコよかったです。

なぜって、一本筋が通っていて自分らしさを貫き通したのですから。絶対に他に媚びない人間だったのですが、かといって物腰は柔らかく孤高の存在でした。管理職は「校長、教頭」、同僚は老いも若きもすべて「~さん」、しかし生徒の前ではすべて「〇〇先生」、そして父兄の前で他の教師を呼ぶ際には「呼び捨て」・・・と見事にTPOに合わせて使い分けていました。

因みに彼は自分のことは「ぼく、わたし」と呼んでいて、生徒は男女問わずすべて「さん」付けでした。彼の流儀によると、「さん」は敬称であり、「くん、ちゃん」はそうではないそうです。

彼はここまですべてが一貫して徹底していた故にカッコよく、みなからも一目置かれる存在であったのです。

よく、「児童・生徒との立場の違いを分からせるために、あえて自分のことを「先生」と呼んでいる」という理由を聞きますが、これは詭弁であることは言っている本人が一番よく知っているはずです。

学校、こどもたちのため家庭も持たず、顧みず、本当に身を粉にしてすべてを捧げている、神様のような同僚とこれまで一緒に仕事をしてきました。彼らはまちがっても自分自身のことを「先生」などとは呼びませんでした。それは彼らが持つ教師としての矜持が、そう呼ぶことを許さなかったからだと思うのです。

このような経験、理由から、私は自分で自分のことを「先生!?」と呼ぶ人のことは生理的に受け付けないのです。たとえいくら立派な人であったとしても。

退職してだいぶ日が経ちますが、いまでも私を「先生」と呼ぶ人たちがいます。そんな時、私はいつも自分で自分に言い聞かせるのです。

「おまえは、本当に「先生!」と呼ばれるだけのことをしている人間か?」・・・と。

呼び方ひとつでいちいちうるさい・・・という声が聞こえてきそうですが、教師として、自分で自分をどう捉えているか~ということはとても大事なことであり、教師であるならば何よりも「謙虚」であるという「慎み深さ」は忘れてはならないことなのです。

少なくとも「自分を先生!」と呼ぶ人たちからは、謙虚さ、他から学ぶという姿勢は感じられません。教師であり続けるのであれば自らを戒め、学び続けるというスタンスが何よりも大切なはずです。

生徒も教師も成長しつづける存在なのですから・・・

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