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職員会議で自分の意見を言わない(言えない)教員はなぜダメなのか?職員会議の位置づけ~

投稿日:2018年7月22日 更新日:

クラス生徒が起こした度重なる問題行動で、今度こそ退学になってしまうかもしれない・・・進退がかかった大事な職員会議。こういった緊迫したシーンで、なんとなんと居眠りしてたり、「先生方の判断にお任せします。」なんて吐き捨てた教員が過去にいました。みなさんが晴れて教師になったとき、自分のクラス生徒を守るために全職員を敵に回しても戦え抜けるでしょうか?

今日は、学校の職員会議決定事項は果たして、職員の総意をあらわしたものに本当になっているのか、そして職員会議で発言が求められるのはどのような時なのかをちょっとディープに、未来の先生向けに話していきます。

職員会議は全教職員の意志最高決定機関か?それとも単なる議題の確認・承認会議か?

たとえば高等学校であれば、入試合否判定会議、進級判定会議(留年)、生徒の処分などの生徒の進退にかかわる大切な議題も当然、職会を経て決められます。職員会議というとみなさんは、多数の意見が尊重される民主的な議論の場~などと想像するかもしれませんが、必ずしもそうだとは言えないのです、これが。・・・一筋縄ではいかないのが職会。

職員会議の前に、職会にあがる議題を、それぞれのセクションのキャップが事前に(たとえば進路指導部であれば、進路指導部長)起案し、承認をもらい、必ず運営会議という名前の会議にかけられるのです。運営会議(学校によって呼び方はさまざま)とは各セクションの長(おさ)(各学年主任や部長など)が集まって、職会の前の根回し、練り直しをする会議なのです。

最近では、同じような会議を二度行うことによるロスを極力防ぐために、書面で確認・承認するだけのような議題・内容はこの会議にかけられず、意見を交わすのが必要な議題のみ運営会議に上がってくるようです。

さて、いよいよ職員会議の始まりです。事務長を含めたすべての教職員が会議室に集まってきます。(成績会議(進退、進級に係る場合のみ)の内容によっては教科担当の非常勤講師の先生も加わるときもあります)会議スタイルとしては、教頭が司会進行をつとめ、予定された議題の順番通り淡々と進められることが多いです。アイデアを出し合うようなブレインストーミング方式であるはずもなく、あまり笑いなど起きない本当に淡々とした会議です。

座る場所も大抵それぞれ「定位置」、お気に入りのリザーブドシートがあるようでなかなかむずかしいですね。座席の配置は「コ」の字型、もしくは教室スタイルでしょう。公立はだいたいこんな感じでしたが、通信制高校で円卓会議になったときはドキドキしました。

はじめて出る職員会議はちょっと緊張するかもしれませんが議題のほとんどが確認して(目を通して)→承認という流れで「決定事項」となっていくだけで、ほとんどだれも異議など唱えずたまに質問が出る程度でした。

前年度踏襲が不文律の学校にあっては、誰も新しいことを起こしたり、異議を唱えたりしてやっかいをさらに抱え込みたくない~というのも分かる気がします。「異議なし!異議なし!」の連発で時間だけが虚しく過ぎていきます。

さて、問題はここからです。先にも触れた生徒の進退にかかわる議題、新しい試みに関する議題の時などは議論が熱を帯び、勤務時間を超えて延長~なんてことはよくあることです。ご存知のように教員には超過勤務手当などまったくありませんので、他の日に早く帰って調整~となるのでしょうが、なかなかそんな暇な日などあるはずもなく有名無実となっているのが現状です。私のかつての勤務校が普通科から総合学科に変わるちょうど変わり目の時などは連日会議、会議の連続で、深夜までにも及ぶことザラでした。

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ここぞ!というとき、自分の意見がきちんと言える人こそが教師!

前に、生徒の進退にかかわる会議で私が発言した理由や、「退学反対!」と泣きながら叫び続けた女性教師の話などを「高校生が退学になるとき!学校の事情と生徒の言い分!」ちょっとしましたが、自分の生徒、学校の生徒を守るべき時に守ることができない人は教員になるべきではありません。

このような人に、自分の大切なこどもを預けたい!と思う奇特な人はまずいないでしょう。先ほどの女性教師のように、アタマではもう退学~と分かってはいても、自分のクラスの子どものために何か言わなくてはおられない衝動に駆られ、なりふり構わず熱い思いをぶつける~こんな様子を見たら、その生徒だって「先生!もういいよ!」ときっとこういうはずです。発言がスマートでなくたって、理路整然としてなくたって、時には自分のアツい思いをぶつけていい議題の時だってあるのです。

もちろん、こういった進退がかかった議題ではないシーンで意見、発言が求められる時がありますが(〇〇先生!いかがでしょうか?などといきなり進行役から無茶振りされることもありますよ)、その時は的確かつ手短に答えることが求められます。

教師は主に「ことば」を介して子どもたちとコミュニケーションをとっています。これは大人である教職員であっても同じことです。うまく他人に自分の考え、意志を伝えることができない~というのは実にイタいです。完全に不適格~とまでは言い切れませんが、確実に損をしますし、教職にあっては業務上滞りさえ生じること必至です。

たしかに大人相手だと思うと、どうも萎縮、緊張してしまってうまく話せない、あがってしまう~という人は多いですが、これはトレーニング次第でなんとでも実はなるのです。心配ご無用なのです。私自身、話下手であがってしまうタイプだったのですが授業で使ったビデオカメラ、これをスピーチにも使いまわしして自分のスピーチ、トークを分析、研究をし、トレーニングを重ね、場数を踏むことによって、いまでは人前で話すことが大好きなくらいになってしまったのですから。

できないを嘆く前に、いまできることを繰り返しやれるかどうか?にすべてはかかっているのです。スピーチが苦手な方は繰り返し練習あるのみです。教職員の前で正確に、要領を得て簡潔に、しかも分かりやすく話すことができる技術は、これから先みなさんが教師を続けていくうえで不可欠なスキルです。何でもトレーニング次第!

でも、勘違いしあにでください。いくら理路整然としていて分かりやすくとも「こころ、気持ち」がこもっていないロボットのようなものは誰も求めていません。スピーチはやはりその人の人格がにじみ出ていてアジがあったほうがいいですよね。

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校長権限という、このやっかいなもの・・・

最後に、会議での「校長権限」について話しておきます。前の話に戻ってしまいますが、私は職員会議は必ずしも全教職員の総意を表す性格のものではないと思っています。全職員の最高意思決定機関だとはどうも思えないのです。

なぜかというと、時に「校長権限」なるものが発動されるからなのです。たとえば、こんなことがありました。入試判定会議が開かれようとする直前、学校長がこう切り出しました。「成績判定会議の前に先生方にお伝えしておきます。受験番号~番の〇〇についてですが、中学校長より内示がありましたので不合格、よって入学不許可といたします。それでは、教頭先生、本題に入ってください。」

これですよ~。つまり、曲がりなりにも入試をきちんと受けた受験生の合否判定がされるまえに、職員会議である判定会議を経ずして、もういつの間にか決定事項になっているのです。なんて恐ろしく不思議なことなんでしょう。合格発表の日に彼が何も知らず、ドキドキして見に来るのかと思うといたたまれません。

要は、中学校時代、素行その他問題があった生徒だから不合格にしてくれ~という中学校長からのメッセージなのです。中学校でさんざん悪さしてきたのに、こういった生徒でも合格となると「示しがつかない」ということらしいです。後々他の生徒の手前、指導がしにくくなることも当然関係していると思われます。職員会議に諮られるまえに、もう校長同士で内々に決めてしまっているのですからすごいことです。

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なんでも決めるのは学校長・・・それでも一教師の一言が・・・

本来、生徒の進退、処分、指導、その他教育に関するものすべてを教職員の総意、合意のうえで決めていって、みんながそれぞれ責任をもつことで学校は成り立っていて、学校本来の力を発揮するものだと思うのですが、これでは学校長が決めたことを、ただやっているだけ~の感になってしまって当然でしょう。

入試判定会議だけでなんかありませんよ。ひとりの生徒の処分だってそうなんですから・・・生徒の退学がかかっている大事な会議であっても、すでに学校長の判断が下されていることが多いのです。いくら下々で熱い議論が交わされ、さまざまな意見が拮抗したってそんなの関係ないです。

まだ面倒をみたい!おいておきたい生徒の時には「いろいろ貴重な意見が出たとは思いますが、まだまだこの生徒には改心の余地があると思います。ここで見放してしまうのは教育上いかがなものかと~」

逆に「退学」と決まっている場合などは、「担任の先生、先生方も本当によく指導していただけたと思います。しかし、その気持ちも彼には届かなかったようです。他の生徒のことも考え、ここらで彼を学校から送り出してやるのもまた親心なのかなと思うのです。」などとのたまう。

そして極めつけ!どちらに流れてもイイヤ~と考えているときなどは「先生方の判断を尊重します。」これですよ、三枚舌の使い分けお見事!管理職、ボスはたいへんなのですね。職員の総意をまとめるのではなく、決定事項を納得させることも仕事なのですから。

いかがだったでしょうか?結局のところ、学校を動かす大きな権限を持ちたいのであれば学校長、校長という役職に上り詰めなければならないのです。私が教師時代、無理難題を強要され(複数のキャップ職+学年主任)た時、そのうちのひとつでも外してもらえるよう懇願したことがありました。その思いもむなしく、最後は「職務命令」でやられました。校長権限の発動です。こういった大きな力を持つのがボスなのです。

それでも、一教師が声をあげることがまったくの無意味~だとは私は思いません。時には先ほどの女性教師のアツい思いが人のこころを動かす時だってある!と私は思いたいのです。自分の意見を言わなくてはいけないときにこそ、きちんと言える大人でありたいと私は思います。

未来の先生!がんばってください!

 

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