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子どもの自殺原因が親であるワケ~学業不振で子どもを追いつめる毒親~  

こどもの自殺は「ある時期」に突出しています。なぜこの期間なのでしょうか?そして今回は、いじめ、人間関係以外の原因として見逃されがちな子どもの「成績不振」「進路問題」に目を向けることの重要性について考えてみました。

また、親にとっての「こどものため」が「こどもをだめ」にしている現状の危険性も一緒に考えてみましょう。こども時代はこどもの時にしかできないこと、発達課題がたくさん。われわれ大人は、もっとこどもの自主性を尊重し、彼らの自ら学ぶ意欲を見守ろうではありませんか。






児童生徒自殺!
突出期間はなぜ?ある時期に集中するのか?

①8月下旬~9月上旬

②4月上旬前後

③5月GW期間終了前後

上の3つの期間に共通していることは、それは子供の長期休暇が終わる「前後」の期間であるということです。逆に一番、子供(18歳以下)の自殺が少ない期間は年末年始なのです。

学校から解放され、こどもたちを縛るものがなかった長い休みが終わりを告げ始まると、子供の「死にたい」気持ち、不安がますますふくれ上がっていきます。残りの休みのカウントダウンが始まり、そのつらさ、危機感、不安から自殺を選択してしまう子供が必ずいることをまわりの人間はもっと認識すべきなのです。「その日」は何のサインもなく、突然やってくるのですから。

淡い期待を描いて、なんとか、ヘロヘロになって学校に行ったものの「やっぱりダメだ」となりますので、このように「前後」になるのです。この期間は特にまわりの人間が気を張ってあたたかく見守る必要があります。

何の前触れもなく「その日」はやってくるとしたら、こんなに怖いことはありません。ゼッタイウチの子はダイジョウブ・・・みなさんたいていこう言います。この「ゼッタイ」の根拠はいったいどこから来るものなのでしょう?

ゼッタイは「絶対」ではないという前提に立って、子どもとの日常を見つめなおすこともまた大事なことなのではないでしょうか?

子どもの「ため」が子どもを「ダメ」にするわけ

子供の自殺の大きな原因が、「親子関係」に次いで実は「学業不振、進路不安」なのですが、人間関係、いじめ等の原因に隠れてしまっている現実にもっともっと注目してほしいのです。

「できる、できない」「成績が良い、悪い」「のみ込みが早い、遅い」・・・これらは子どもたちの学力をはかるモノサシの一つであって、すべてではないはずです。

そしてこの学力さえも、子どもの「個性」の一部であって、その子供の決してすべてではないのです。

家庭でも学校でも、世の中には様々な価値、そしていろいろな生き方があることについてもっともっと話してほしいし、いまこそ大人がこういったことを自ら体現すべきでしょう。

自殺の理由(複数回答)

人数 構成比(%)
家庭不和 41 12.3
父母などのしっせき 30 9.0
学業等不振 17 5.1
進路問題 28 8.4
教職員との関係で悩み 5 1.5
友人関係での悩み(いじめ除く) 16 4.8
いじめ問題 9 2.7
病弱等による悲観 9 2.7
えん世(世を憂いイヤになること) 21 6.3
異性問題 22 6.6
精神障害 24 7.2
不明 194 58.4
その他 18 5.4

 文部科学省「問題行動・不登校調査」(2018年度)より

したくもない小中学受験、行きたくもない学校を目指すことの強制、なかなか上がらない成績、極めつけは家庭での過度のプレッシャー攻撃。これでは子どもが壊れてしまうではないですか。勉強をこどもに強制的にやらせるのは児童虐待に値するほど、こどもにとっては酷い仕打ちなのです。

こどものため」が「こどもをだめ」にしていることもあるのです。本来学習とは、こどもが自主的に取り組んでこそ「学び」となるのであって、強制的にやらせる行為はまさしく「強いる」「勉強」にしかすぎません。本来こどもは「学び」に対するとてつもない意欲を持っていて、その成長力は自ら積極的に取り組んだ時に本来の力が最大限発揮されるのです。

こどもはこども時代にやらなければならないことが、勉強のほかにもっともっとあるのですが、なぜそれに気付いてあげられないのでしょうか?

自己の興味のままにやりたいことに没頭したり、日が暮れるまで遊び尽くしたり、さまざまな年齢層の社会の人たちと交わったりすること。こういった経験は、その後のこどもの人格、将来決定において重要な意味をなすことは、みな知っているはずです。最近では、これまでの知育一辺倒の反省から、バカロレア教育、オルタナティブスクール等も徐々にその認知度も高まってきてはいますが、まだまだ日本の学力至上主義信仰には根強いものがあります。

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小学生がクスリを常用する異常なこの国

こういった昨今の事情を反映してか精神科、心療内科を受診するこどもの低年齢化が進んでいます。自殺とクスリの関係性の危険が叫ばれて久しいですが、小学生が多くの向精神薬を服用しなければならないこの国の現状は異常です。

勉強がいや程度で、成績が上がらないくらいで~どうして「死」を選択してしまうのか分からない人は、こどもに対する「共感力自分以外の人間の痛み、悲しみ、苦しみ、喜びなどの感情を自分のことのように感じたり、受け止めたりすることのできるチカラのこと)」のなさと自分の勉強不足を自覚しなければならないでしょう。

こどもにとって、学校、勉強は大切なものであり、大切なものだからこそ、与え続けられたプレッシャーに耐え、結果を出そうともがき続けるのです。その結果、期待に応えられなかったときのダメージは子どもにとって計り知れないものがあります。

なぜなら、「耐性」、プレッシャーに対する耐性がないからなのです。大事な時期に勉強一辺倒であったこどもは極端にプレッシャーにほんとうに弱い。すべてはなるべくしてなったのです。

※過度なプレッシャーを子どもにあたえ続け、これでもかというストレスにさらす

※親が期待する結果が出せないがための叱責

※子どもがまったく望んでいない学校や進路の強制

※わが子のためと安くはない教育費を子どもにつぎ込んで、結果が出ないからといってこどもをなじる・・・

これでは、突発的に自殺に走ってしまう子どもがいても何ら不思議ではありませんか?

一方、自殺を考えているこどもには、「逃げる」「やめる」という選択肢はなく、「いつどうやって自殺するか」これのみが頭の中を独占しているのです。

※「いじめ自殺を考えているあなたへ、知っておくべきこと!確実に死ねる方法をググるより、確実に自分を活かす方法の提案!

こども時代にはクスリではなく、摂(と)らなければならないからだ、こころの栄養がたくさんあります。また、頭に与える栄養は、「勉強」だけから与えられるべきではなくもっと雑多な経験知識が必要なはずです。そのことは、みんなとっくに気付いているはずなのです。

こどものためにできること、その答えは日々子どもと交わす何気ない会話の中にこそあるのではないでしょうか?

成績という結果のみにとらわれるのではなく、親本来のもっとおおらかであたたかな包容力で子どものこれからを見守っていくべきではないでしょうか?

その選択が子ども本来の希望と合致したものなのか?

もちろん結果は大事ではあるが、子どもの一生懸命なプロセスまで否定してしまってはいないか?

結果が残せないダメな?部分も含めて愛せる覚悟が本当に親である自分の中にあるか?

これらをもう一度考えてみてもいいのではないでしょうか?

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そして、結論

こどもは、一人で伸びていく、意欲をもった存在!

その意欲をアシスト、そして見守るのが我々の役目

強制は絶対ダメ!

見守り、寄り添う大人の余裕を今こそ!

「待つ」こともまた愛情!

「愛したりない・・・」









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