お金持ち=○ 貧乏=× なのか?
親が決めた結婚相手はお金持ちのお嬢様でステキな人。自分が結婚することで親の会社の窮地を救いたい!
でも、みね子と一緒になりたい!ジレンマに陥る島谷さん・・・
島谷さんは必死にこの運命に抗おうとしているようですが、一方のみね子は自分はしあわせになれっこないことをすんなりと受け入れているようで悲しくなりました。
もっと、寂しかったのは同居人&幼馴染の時子との会話の中で、なってみたい別なものを「お金持ちのお嬢さん」と表現したことです。
時子「どうみても、茨城の田舎娘」
みね子「だめか~」
で少しは救われましたが、みね子のじいちゃん、おがあちゃん、おどうちゃん、進、千代子がかわいそうです。
貧乏だけど、みね子はしあわせだったはずなのに・・・
奥茨城村が誰よりも大好きで、お金のためとおどうちゃんのことがなかったら、大好きな村に今でもやっぱりいたはずなのに・・・
本心からではないとは分かっていても切なすぎます。
昔の価値観を素直に受け入れちゃダメ?
由香がみね子に、偶然居合わせた喫茶店での島谷親子の会話一部始終を伝えるために連れ込んだバー「月時計」でのシーン
どんな人だったですか?島谷さんのお父さん
えっ?そこが気になるの?優しそうな人でしたか?ん?うんまぁそんな嫌な金持ちみたいな感じではなかったかな
あっまぁ優しそうではあったかも
そっか
そうですか、そうですよね
え?いやそこだけ?ほかにないの?あぁ、ハハハ
あの
はい
由香さんは何で私に教えてくれたんですか?えっ?何でって
あれよあれ
つまりね私は嫌いなのよ
嫌いなの
今どきさ恋愛をね自由にできない親の決めたとおりにしなきゃいけないみたいなことがさ嫌いなの許せないの
何で親とか家のために子どもが我慢しなきゃいけないのよ
おかしいでしょそんなの!だからさ
だから?だからあれよあんたにそういうことに負けてほしくないからよ
頑張ってほしいからよ
だっておかしいでしょ?明治や大正じゃあるまいし庶民がねそうやって理不尽なことをね我慢して受け入れちゃうから社会は変わらないのよ!
由香が熱弁をふるう様子も、見かけによらず?おせっかいを通り越して優しさにあふれていましたが、みね子は昔の価値観をぶち破る気なんてさらさらなさそう。
それよりも、由香が自分のためを想ってこうして伝えてくれたことがうれしそうです!
突拍子もない生き方をしているわけでも、だれからもうらやましがられるような人生を歩んでいるわけでもないみね子ですが、毎日を精一杯生きています。
何かを成し遂げよう!とか成功しよう!とかは思ってないけど、みね子はまわりの人たちすべてに対しての「想い」「やさしさ」にあふれています。
そんなみね子だからこそ、みんなから受ける気持ちをいつもハートの真正面でがっちりと受け止められるのです。
何気ない日常しか描かれていないストーリーですが、そんな彼女のひたむきさが私たちの心を打つのでしょうね。
繰り返しですが、『ひよっこ』で描かれているテーマは「想い」と「やさしさ」だと思います。
毎日の平凡な生活の中で、お互い思い思われ~私たちが多忙な毎日に埋もれさせてしまっているかもしれない、大切なもののような気がします。
幸せになってほしいけれど、季節はもう秋風を通り越して冬。
お父さん・・・
私の恋が終わろうとしています~
そんなに簡単に受け入れてあきらめないで、みね子!(一方、ヒデさんの想いも気になります)
最後に、時子とみね子が一枚のチョコレートを二人で分けあうシーンはほっこりさせられましたね。
半分に!と割ったものの、みね子のほうに持ったチョコが小さかったため、自分のほうの大きいチョコをみね子にあげてたのを見逃しませんでしたよ!
小技が効いている演出も憎いですが、何より時子の優しさ、想いが和ませてくれました。ありがと、トッキー!
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NHK連続テレビ小説『ひよっこ』第16週 96話