「なんかね、話したいんだ・・・聞いてください・・・」まさかね、早苗さんの口からお願い口調の丁寧語が飛び出すとは、ビックリポン!です。
これまで、人様のプライバシーをすべて丸裸にし、とにかく説教を垂れたがるお姉さん!って印象でしたが、しあわせモードがいったん入ってしまうと「だれでもいいから聞いて~」ってなってしまうんですよね。
あかね荘には「プライバシー」なんて言葉はまったくないようですが、早苗さん、これまでなぜか自分のプライバシーだけはオープンにはしてきませんでしたね。それがこの饒舌さ!出てくるわ出てくるわ、いろんな話が・・・日記を付けてたこともオトメチックで、世津子さんに対して柄にもなく(失礼ですよね)キンチョーしてたんですって。なんというオチャメぶりでしょう。
今回もネタバレ注意です!
待てること、それ自体が愛、そして才能・・・
18歳で龍二さんと運命の出会い・・・25まで待つこと7年、それからさらに歳月は流れに流れ、合計12年もの間、一度会ったきりの人を待てる・・・やはりこの出会いはただならぬものだったのでしょう。そして、何より早苗さん自体がただものではないです。前から分かってたけど。
でもですね、はじめてあったふたりの会話がこれですよ。
参ったな恋しちゃったな
私も、スキ!離れたくない・・・
これは運命だよな、必ず一人前になって戻ってくるから、待っててくれ
私、待ちます
そしたら、結婚しよう
何才まで、待ってくれる?
25
いくらエレベーターの「中」で5時間の「仲」~だからって、いきなり結婚!って・・・真っ暗闇で電源落ちて、だんだん酸欠状態のになってくるとふたりの気持ちもヒートアップするものなのでしょうか?「なんかね、話したいんだ・・・聞いてください・・・」って言われても、べっぴんさん的に言うと「なんか、なんかね~」って感じで素直に感情移入できない僕はひねくれものです。でも、「動くわけにはいかなかった~」という早苗さんのセリフからは強い信念、信じる気持が溢れててカッコよかったです。
オトコが「参ったな、恋しちゃったな」ってなんか軽すぎるくらいスーパーライトだけれど、ちゃんとチャンと約束を覚えていて(5年オーバーしたけど)、迎えに来るなんて龍二さんもすごすぎる!それほど本当に「運命」の出会いであり、「運命」のふたりだったのですね。みんなが最後に向かってしあわせロードまっしぐらなのはとってもしあわせなことなのですが、早苗さんのいきなりキャラ変になかなか付いていけませんでした。それにしても愛子さんと早苗さんの仕事、何なのでしょうね?まった甲斐ありましたね、早苗さん!おめでとうございます!
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私(たち)だけの想い出・・・
あかね荘部屋割り変更で世津子さんと相部屋になったみね子嬢・・・心中おだやかじゃないですよね。いままで聞きたくてもなかなか聞けないできた。知らないからこそ、なんとかうまくやってこれた。愛子さんが緩衝材になってくれて助けられてきた・・・確かに早苗さんの言うことも正論だと思います。ふたりとも確かに核心から逃げてると思います。
でもですね、知らなくてもいいこと、話さなくてもいいことってたぶんあると僕は思うのです。なんでも白黒ハッキリカタ付けなくちゃならないことばっかりじゃないと思うのです。
世津子さんのこのセリフ、おそらくみね子ももっと歳を重ねて世津子さんくらいになったら分かってくるのでしょうか?
私にとっては、谷田部実さんではなく、雨男さん
わたしたちが過ごした時間については、私は、みね子ちゃんに・・・いや誰にも話すつもりはない
絶対に
私だけの思い出だし・・・
誰かに話してしまうことで、じぶんたちのこれまでの宝物のような時間が他のひとのものとなってしまうような、自分たちだけのものであってほしいような、きっとそんな心もちだったのでしょう。誰かにはなしたくって仕方がなかった早苗さんと、敢えて対照的に描くところなんて、岡田さんすごいですね。
一方の実さんも美代子さんに話すチャンスが来るようですが、なかなか女心は難しいですね。やっぱり女の人としては聞きたいけど、怖くて聞きたくない~ってなるのでしょうか?
ラストスパート!更に加速!
①みね子嬢が未来からやってきたタヌキ型ロボット(ネコ型ロボット「ドラえもん」を彷彿させますね)としてKYコンビの漫画で大活躍!
②愛子さん&省吾さんペアはすずふり亭の2階に引っ越し!
③早苗さんは龍二さんと遥かサンフランシスコに!
④豊子と澄子が空き部屋あかね荘に引っ越し!
⑤すずふり亭で谷田部ファミリー全員会食実現&ヒデくん結婚のお願い!
⑥茂じいちゃん一万円&重箱のお話も見事収束
⑦ヒデくんのサラリプロポーズ
⑧三男&米子(ミッツヨネ)の結婚!
⑨世津子さん・・・
⑩みね子、東京or奥茨城村の選択~
そして茜ちゃん!!
とまだまだみどころがたくさんなので、更にさらに加速を続けるようです。
みんなで最期まで応援しましょうね。
NHK連続テレビ小説『ひよっこ』144~145話 9月18日
今回は早苗さんのしあわせなハートにピタリ!の「亜麻色の髪の乙女」でどうでしょう。みね子たちのいま1960年代の歌ですね。
詞 橋本淳 曲 すぎやまこういち 歌 ヴィレッジシンガーズ 1968年