「セルフイメージ、高めたほうが何かとプラスになることは、アタマでは分かってはいるんだけど、なかなかこれができないんだよな~」とみなさん思っていませんか?
私も実はちょっと前、セルフイメージを変えたくなり、これまでの自分の経験、知識にメンターから教わったことをプラスしてセルフイメージの書き換えにチャレンジしてみたのです。今回は結論からいきますね。チャレンジ失敗!!ほとんど何にも変わりませんでした。
チャレンジ自体は失敗!でしたが、もちろん収穫もたくさんありましたよ。みんながみんな、セルフイメージを高めることなんかできやしないということ、そして、それを高めたからといってすべてがうまくいく・・・というわけでもないということに気付いたこともそうです。
そして何よりの収穫はありのままの自分を、今まで以上に受け入れられるようになったことですね。今回は、私が挑戦して失敗したセルフイメージ書き換えのためのトレーニング内容と、その後、私のセルフイメージがどのように変わっていったのかありのままに話していきます。
そもそもセルフイメージって何?
何をいまさら?感がありますが、あえてここでもう一度おさらいしておくことが実はとても大切です。この最初の定義づけがあいまいだと、セルフイメージの書き換えどころか、プラスに作用するものもマイナスの方向に行ってしまうこともあるのですから・・・
セルフイメージはプラス&マイナスのどちらの方向にも作用してしまうのが怖いところです。セルフイメージ操作は慎重に行わなければならないゆえんがここにあるのです。
セルフイメージ・・・かんたんに言うと次のようになります。みなさんも自分オリジナルで定義づけてみてくださいね。
★自分が思っている自分
★他人がどう自分を見ているかの自己認識
★自分自身に対する思い込み(勝手な)
そうなのです、自分がとらえているセルフイメージがいつも正しいとは限らないのです。よく昔から、自分というのは3つある~というではないですか。
①自分から見た自分
②他人から見た自分
③本当の自分(神様がもしいたとしたら、神様だけが知っている本当の自分とでもしておきましょう。)
結局、人間とは、死ぬまで「本当の自分」を探し続けるいきものなのだそうです。
しかし、チャレンジ終了後の私の思うところは別のところにあります。
「結局、本当の自分なんて死ぬまで分かりっこないんだから、そんなとらえどころのないモノに悩んだり時間をかけたりするより、今、目の前にあるもの、やらなければならないことに没頭したい!」
そうなのですね・・・生きていられる時間は限りがあるのです。生まれたばかりのアカチャンだって、お年寄だってみんなみんな、いつかはこの世とサヨナラするのです。要は時間の長短の問題です。だったら、残された時間で、「何を」「どう」やり尽くすか?に尽きるでしょう。カンタンなことなのです。いたってシンプル!!
自己認識がどうであろうと、そんなコトに気をもむよりか、いまできること、やるべきことに集中したい!と今まで以上に思うようになったのでした。
そもそも、「セルフイメージ」とか「自己啓発」なんてことばを知っていて、「セルフイメージ高めよう!」とか「書き換えよう!」とか思っちゃう人というのは、マジメで常に前向きな人でしょう。
自分を変えたい!本当の自分を知りたい!・・・気持ちはスゴく分かります。しかし、私は大事なものは別なところにあるような気がするのです。
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自分らしさとセルフイメージの関係
セルフイメージはなんとなくわかったような気になりました。それでは、「自分らしさ」っていったいなんなのでしょうか?
まずは辞書を引いてみました。「その人、独特の性質、性格」類義語として「個性、持ち味、キャラクター、独自性・・・」なんとなくおぼろげにイメージはつかめますが抽象的でますますわからくなってきましたね。
しかしいくら考え込んでも、自分らしさについて、定義づけなんてできないでしょう。それぞれ自分が思う「自分らしさ」が自分らしさになり、他人からみた「あなたらしさ」があなたらしさなのですから。
そもそも、「自分らしさ」についてこだわったり、考えたりする意味があるのでしょうか?少なくとも私はこれについて悩んだことはないのです。極論かもしれませんが、そんなものない!と思うのです。生き続ければ生き続けるほど、ますます分からなくなるのが「自分」です。
死ぬまで変化し続けるであろう「自分」について、そんな簡単なことば「らしさ」で片づけられてたまるか~って感じがしてたまりません。
しかし、「他人は自分を写す鏡」という言葉があるように、もし「自分らしさ」というものが存在するのでれあれば、それは他人の眼からみた「自分」が、もっとも自分をよくあらわしている、見ていることになるのかもしれないですね。
結局、セルフイメージも自分らしさも非常にあいまいなものであると私は結論付けます。要は自分自身を自分がどうとらえ、他人が自分をどう見ているかの認識の問題でしょう。他人の認識などはこちらでコントロールできるはずもなく、注力すべきはやはり、自己認識です。
自分らしさのはき違え、比較馬鹿は究極のバカ
少なくとも今の私は、「自分らしさ」なんてことにこだわっている暇はないです。これから先、悩むのかもしれないけれど。悩んでいる自分、悲しんでいる、嬉しい自分・・・すべての感情も含めて「自分」なのではないでしょうか?。
「自分」について悩んでいる時間があったなら、自分の好きな事、やりたいこと、やるべき事に没頭すればいいじゃないですか!それが「自分」なのだから。
他人との比較ほど、むなしいものはないですね。土台、人間といういきものは生まれつき不平等で不公平なのかもしれません。わたしたちは「環境」も「親」も「顔つき」「歌声」もみんなみんな自分では選べやしないですよね。でも、それぞれがそれぞれにオリジナルです。
このオリジナリティーをうまく活かしている人こそ、「自分らしく」生きている人なのではないでしょうか?
他人より優位に立ちたくて、他人の目が気になって、モノでミタメで自分を装い「自分らしく」なっている、生きていると思っている「比較バカ」だけには私はなるまいと思います。
「自分」の基準ではなく、常に「他人」というモノサシですべてをはかって、いちいち気にしているなんて考えただけであほくさいとおもいませんか?
人間だれしも死ぬ時は、自分の身体を含めてすべてこの世に残していかなくてはならないのです。何もあの世にはもっていけないのです。
モノだけではないです。自分の持ち味、性格まで捨て偽り、他人と比較してその劣等感からかまるで違うものを目指そうとする人たちがいます。他人と同じになる必要などないのに、ますます自分から遠ざかり、ますます悩むことになるなんて自分でワザワザ苦労して不幸になってるようなものです。
結局、セルフイメージをどうしたいのか?
ここが出発点です!
書き換えたセルフイメージを使って、いったいぜんたい自分は何をどうしたいのか?
この大事な命題が何も決まっていないようだったら、セルフイメージを高めるなんてヤメにして、何かもっと別な生産的なことに集中した方がいいです。間違いなく。
私の場合、最近、創作活動も停滞気味で、ビジネスもいままでのような斬新なアイディアも湧いてこない・・・と悩んでいましたので、創造的なパワーを取り戻したかったわけなのです。
でも結局は、自分をさらに高めていったり、アグレッシブにしたかったら、自分の「いまの行動」を変えていくしかないないことを再認識しただけに終わりました。頭の中でゴチャコチャ考えたりイメトレするのも、人によっては効果があるのかもしれませんが、私はダメでした。残念ながら、それなりに努力はしたのですが・・・
意識を変えていくことも大切なのでしょうが、良い結果、「果実」が欲しければ、結局のところ自分の行動を変えていかなければ何も変わらないのです。いつまでたっても。ず~っと。
なりたい自分を思い描くことはとっても大切!
私はセルフイメージを高めることには失敗はしましたが、セルフイメージを高めること、書き換えることそのものに異を唱えるつもりは全くありません。人によっては高めることに成功し、その後前向きな人生を歩まれている方がたくさんいることも事実でしょう。
ただ、なんでもそうですが、うまくできる人とそうでない人がいるのです。できないことを何も悩む必要はないし、そういう人はもっと別のことに注力したほうが幸せになれるかも!と言いたいだけなのです。
しかしそんな私のような人でも、このタイトルのように、「なりたい自分を思い描くことはとっても大切!!」です!! これは私が身をもって体験済みです。
人間は、自分がなりたい人間、思い描いた通りの人になれます。
逆に言うと、思い描いたような人間にしかなれません。
セルフイメージが低すぎると、それまで、そこまでの人間にしかなれない・・・ということなのです。これは紛れもない事実、現実です。自分のイメージ(思い)が、そのまま現実になる・・・と言ったほうが分かりやすいかもしれません。
「どうせ、自分になんかできない・・・」
「どうせ私なんか相手にされっこない・・・」
~などのように、実際はチャレンジしてみなければ何も分からないのに、自分で自らの可能性を狭めていってしまっているのです。
私も昔はそうでした。人前で話すことが極端に苦手でした。少なくとも人前で話すことの多い教師に自分がなるなんて夢にも思いませんでした。苦手、いやだ・・・と自分で勝手に思い込んでいただけであって、下手くそはヘタなりにトレーニングを積んでいけば自信がついていって、結局はそれなりに話せるようになるものです。
何回も自分の授業をビデオカメラで撮って研究していた話は前にしましたが、意外や意外・・・初任の頃であってもそれなりに、自分で思い込んでいたよりはちょっとはマシに話せていたではありませんか。このように、自分の思い込みというものはあまり当てにならないものなのかもしれません。
こういった意味では、消極的な人よりは、常にポジティブでアグレッシブな人の方が何でもうまくいくようにできているのかもしれません。あまりにも現実とかけ離れた自信過剰も困りものですが、
「なんとかなる!」
「できるんじゃないか!」
「やってみなけりゃわからん!」
と自分の可能性に賭けることができ、そのための努力をし続けられる人が自分の夢に近づけるような気がしてなりません。
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私が挑戦したセルフイメージを高めるための方法の数々・・・
①自分に良い影響・刺激を与える人の近くに常にいて、マイナスな刺激しか与えない人との関係を断ち切る
これは分かります。アタマでは。でも勤め人であったなら思い切って会社を辞めちゃう・・・ということもできるのでしょうが、自営ではなかなか顧客を選べません。
しかし、自分の仕事、メンタル面でそれぞれ私はメンターに刺激を受けています。メンターの導きに盲信的にそのまま従うのではなく、一定の距離を置いてアドバイスを受けている・・・といったスタンスですが日々、いい刺激を受けています。
人間、生きている時間は限られているわけです。問題の度合いにもよるのでしょうが、イヤな人、自分の神経をすり減らし自らがダメになっていってしまうよう人と付き合うほど、人生の無駄遣いはないでしょう。
②「口ぐせ」で前向きな言葉を常に使う
こどもたち、生徒の前で前向きな言葉を意識的に使うことの大切さは、これまで話してきましたが、自分のために呪文のようにムニャムニャ唱え続けるのはちょっとダメでした。まったく長続きしませんでした。
メンターによると、前向きな言葉を言い続けていると、自己暗示的に脳がそれを本当のことと捉え、それを実現しようと全身に命令を下すようになっている~とのことでした。
言っていることは分かります。「できる!」と思い込めば、できるような感じになってくる人もいるのでしょうが、なんか、なんかね・・・という感じでした。むしろ、「失敗するんじゃなかろうか?」と思い込んだときだけ、その通りになったりしてブツブツ言うのをやめてしまいました。
③過去の失敗・マイナス体験の見直し
これらをもう一度、正確にとらえなおし、どこがいけなかったのかを検証し、いまならこうできる~とイメトレする~ということでした。つまり過去のマイナス体験をこころから取り除いてあげることが大事だそうです。
また、これらを全てやり終えたなら、今度はこれまでの成功体験をリストアップし、毎日1回以上それを眺めイメージして追体験もするそうです。
一応これもすべて実行はしましたが、事実確認だけで終わったにすぎず、これといった効果は実感できませんでした。
④中途半端なこと、まったく手をつけてこなかったやるべきことを完了させる
これは私も常日頃から実践していることでしたので、スンナリとこころに入っていきました。確かにやらなくてはいけないことをそのままにしておくと、なんか後ろめたい気分になり、精神衛生上よくないですよね。
これに関しては日々やるべきこと、一週間先、一か月先までやらなければならないことが私の場合、リスト化され日々実践していますので、その効果がスゴイものであることを認めます。みなさんにもおすすめできます。
私が毎日実践しているタイマーとリストによる方法は「即行動、すぐやる人に自分を変えるためのマインドセットとメソッド」で詳しく話していますのでご覧ください。
⑤他人からのセルフイメージを利用する
セルフイメージを高め、正しく自己を見つめなおすためには、自分から見た自分だけではなく、他人からみたイメージも自己内に投影する必要があるのだそうです。
まさしくこれは先ほど私が話しました「他人から見た自分」のことですね。他人の率直な自分に対する見方を理解するためには、教師であるならば、直接率直な意見をもらう、生徒にアンケートを取る等の方法が考えられるでしょう。
そうして得られた他人の見方の中から、プラスのイメージのみを取り出し、自信とするものですが、これはついにやらずじまいでした。
本当はもっともっと実践した内容はあったのですが、日が暮れてきそうなのでやめておきます。結局、自分がこれまでやってきたことの再確認と、何も変わらない・・・という虚無感だけに終わりました。強いて言えば、「何もこのままでいいんじゃないか?!」という気持ちが湧き上がってきたことが新鮮でした。
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セルフイメージは高めなくてはダメなのか?!
確かにセルフイメージは、低いままでいると本来のパワー、パフォーマンスを発揮できなくなります。
自分に自信がある人(いかつい!アタマいい!、カッコいい!かわいい!デキる!)は自分のセルイメージ通りの行動に出ることができ、まさにセルフイメージ通りに人の目に映ったりします。実にイキイキしていて活気にあふれていますよね。
しかし、無理しすぎて異様に高く保ち続けたり、自分を責める状態が長く続いたりすると考え物です。キケンです!!
繰り返しになりますが、誰もがみんな、セルフイメージを高めることなんかできやしないのです。そして、それを高めたからといってすべてがうまくいくというわけでもないのです。
ありのままの自分を自分なりにありのままにとらえ、「それでも、いいね!」と許してあげることができるのもまた自分だけなのですね。
今回のチャレンジを通して私が思ったことは、
やりたいこと、自分のやるべきことが明確になってさえいればセルフイメージ云々(うんぬん)はどうだっていいこと!
無理して高めるものでもないこと
そんなことに悩む時間があったなら、いまやるべきことを成し、それをどうしたら少しでもやり尽くせるかを考えていったほうがいいということです。それがやがて大きな差となって現れてくると私は思うのです。
自分はいったい何者で、どこに行こうとして、今いったい何をなすべきなのか?!・・・この見極めが大切であり、あたまであれこれ自分をイメージするよりもまずは実践、行動第一・・・と改めて思ったのでした。
思考は現実化するものではあるけれど、考える前に現実を直視することもまた大事なことではないでしょうか?!
要はあなた、私にしかできないこと、それを追いかけていけばいいだけの話なのかもしれません。複雑なはなしの裏は、実はいつも単純だったりしますよね。難しい話はもうよしにしてもっと楽になりませんか!?
そして、自分だけのために自分の人生使いきるのもアリかもしれませんが、それって少し私は寂しいと思うから、やっぱり誰かのために生きてみたいと私は思います。
ナンバーワン、オンリーワンも目指しません。ナンバーワン、オンリーワンを目指す必要などもともとないとSMAP、槇原さんが語っていたように人はみな、「もともと特別なオンリーワン」なのだから。
そして、結論!
一生自分探し、旅の途上!
自分を知るため、生きている!
「自分らしさ」について考える意味なし!
「比較バカ」はもっと意味なし!
セルフイメージをうまくコントロールするのは至難の業
だったら、別に無理して高める必要なし!
「もともと特別なオンリーワン」byマッキー&SMAP