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「近いよ!」女子生徒との距離の取り方~指導も超えてはダメな距離がある~





昨今の似非教員の破廉恥ぶりはとどまるところを知らず、最近のニュースでは校内で女子生徒といかがわしい行為に及んで懲戒免職になったことが報じられました。

生徒同士の校内での行為そのものは、教員を長年経験していれば一度や二度は遭遇することがあることでしょうから(さすがに指導に持っていけないため、親も含めての内々の裏指導になるパターンが多いですが)さほど珍しいものではないかもしれませんが、これを教員がやるようになった現代では似非教員への指導は一発懲免以外ありません。

悲しいことに、生徒を性の対象とみなしている教員が少なからず存在することは事実です。こういう人だけは教員にはなって欲しくないし、なってはいけないのです。教師を志す人であれば、こどもが好きなことは大前提になりますが、彼らの「好き」はまた違った意味での「スキ」なのです。己の欲望のためだけに日々学校で時間を過ごし、もちろん子どものため~なんて気はサラサラないのです。

今回話すのは、そういった似非教員の話ではありません。ごくごくフツーの先生が、その気もまったくないのに破滅へと追いやられた事例を交えながら、身を滅ぼさないためにどう女子生徒と距離を置いていったらいいかについて話します。(女性教師と男子生徒の場合も同じです)

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しくじり先生~家庭もあったのに~

今回話す内容はある意味とても怖い話です。決して他人事と思わないでください。縁起でもない話かもしれませんが、明日は我が身です。こんなとんでもなくマジカルなことが起きて、まかり通ってしまう学校っていったいなんなんでしょう?

これは私が勤務していた学校での話ではありませんが、県内の公立校で実際あったことです。私も知っているこの教師はまっすぐでとにかく、曲がったことが大嫌いの一本筋の通った教師でした。

指導も生徒のためを思ってか緩急付けず、譲らないことが多い人でした。そのやりかた、生徒指導の方法が理解を得られず生徒たちの恨み辛みを買ったのでしょう。ある時、相談があるとある女子生徒に言われ、放課後の教室で二人きりで彼女の相談に乗ったのです。

それからが大変でした。いつの間にか、放課後だれもいない教室で女子生徒に無理やりいかがわしい行為を強制した淫行教員にされてしまったのです。

彼女のバックには、彼を快く思っていない女子生徒集団があって、その集団の一員だったのが彼女だったのでした。ことの真相は本人同士しか分からないことですが、私は彼は潔白であると信じています。彼には信念があったからです。こんなことに手を染める人ではありません。彼にしてみれば純粋に、やっと自分に心を開いてくれた~という気持ちで相談に乗ったばっかりにとんでもない方向に転がっていってしまったのでした。

父兄を巻き起こんでの「言った言ってない」「やったやってない」の泥沼地獄・・・父兄の勢いに押されて管理職も彼に疑いの目を向けるようになり、さらに教員からも色眼鏡でみられるようになって彼と学校を繋いでいた糸もプッツリと切れてしまったのでした。結局自主退職に追いやられました。

ふたりの20cm・・決して超えない距離ね♪

家族、恋人などほんとうに親しい人しか超えることができない距離と言われているのが、「20cm」です。これより近付けるというのはとっても親しい間柄ということなのですね。思春期に入った異性の児童生徒と相対するとき、教師は生徒との距離をどう取っていったらいいのでしょうか。

学童勤務一つをとっても現在では細心の注意が必要です。同僚の指導員が、小学1年生の女子児童がなついていたので、いつもあぐらの上に乗せていたところ、複数の父兄から「気持ち悪い、辞めさせてほしい」とのクレームが来ました。いまはそういう時代です。ほんとうに世知辛い世の中です。

学童、小学校勤務のある方ならわかると思いますが、これまでおんぶにだっこをおねだりしてたこどもが、小学3~4年ころから手を繋ぐのもいやがるようになる時期がありますよね。このころの子供は他人の視線を気にするようになり、自我が芽生え始めます。と同時に異性を意識し始めるのです。増してや、思春期へと入った子供への対応は慎重にならざるを得ません。

以前勤務していた通信制高校での生徒指導内規に、「女子生徒との身体の接触は厳禁」(なぜか、「女子」でした。この場合、女性教師が男子生徒に、男性教師が男子生徒に接触するのはOKということになりますから不思議です。)というものがありました。接触は距離的には「0cm」になってしまうのですから当たり前ですが、やはり原則20cmは超えるべきではないでしょう。

思春期に入っても、こどもらしさが未だ抜けきらずベタベタと近付いてくる生徒がいたりすると、どうしても教師側は安心しきってしまいある甘えが生じることになります。「この子に限ってそんなことはない、大丈夫だろう」~と。では、その根拠はいったいどこから来るものなのでしょうか?

人を信じて傷つくのが自分だけならまだしも、守るべき家庭がある教師は慎重であるべきです。これから教師を続けていくためにも、これから出会うであろうこどもたちのためにも。

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自分を守るために・・・ここまでしないと今はダメ!お互いを守るために

私が教師になりたての頃、先輩教師に指導されたことがあります。それは、生徒をクルマで送っていくことでした。部活動で遅くなった生徒を、自宅への通り道だったのでたまたま送っていっただけだったのですが、「それだけ」で終わらないこともあるということを教えてくれたのだと思います。ありがたいことです。

実際、私が学校に勤務していた時には以下の点に気を付けていました。

①女子生徒との二人きりでの同室はしない

教師をやっていれば、異性の生徒から相談を持ち掛けられることもたくさんあるでしょう。相談の内容によっては、人目のつかぬところで二人きりでなくては~これも分かります。しかし、二人きりでいてあらぬ疑いを掛けられた時、どう対処すればいいのでしょうか?これらへの対応が自分でできないのであれば軽率な行動は慎むべきです。

私の場合、どうしても二人きりで話をしなくてはいけない時は、学校の場合、二人きりにはなれるが教職員が多く通るところを使用し、それもドアを開放にしていました。また、どうしても学校外で会わざるを得ない場合は、喫茶店など人目に付くところで時間帯も休日の昼のみとしました。

これらがいずれも難しい場合は、電話での相談~としました。また、手紙でのやり取りで相談に乗ったことも何度かありました。

②クルマへはゼッタイ乗せない

③20cmを超えない

いずれにしても、なごめない話ですが、時代だけのせいではないような気もするのです。なんでも物事には越えてはいけない「一線」というものがあるはずです。それがなんなのであるか、それは自分で決めるしかないのです。自分自身でよくわかっているはずですから。

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最後の一句

大丈夫? あなたのその距離 その態度











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