人間関係 教育・教師 生徒へのメッセージ

うまくいかない親子関係~すべてを受け入れ、親をまずは認めることから~

投稿日:2017年10月18日 更新日:

一生付き合っていく人間は、配偶者を除くとやっぱり最後は親ですよね。血のつながりは切っても切れないもの。それだけに、うまくいかなくなったり、こじれたりしてしまった時のダメージ、ツラさは半端なものではないはずです。

ちょっとしたきっかけやスレ違いが原因であっても、積み重なった深い恨みや怒りが原因でも、あなたのこれからの親とのかかわり方次第で、親子間の人間関係をどのようにでも変化させていくことができるのです。

だれだって、顔を合わせても一言も口をきかないような関係よりも、笑いがいっぱいでみんなの笑顔が絶えない毎日のほうがしあわせに決まってます。あなたがそんなしあわせを願うのであれば、もう一度あらためて親との人間関係をみつめなおしてみませんか?

そもそもの原因はなに?

小学校の中学年ころからでしょうか?「自我」というものが芽生え始め、自分をあらためて見つめ直すようになり、他人を意識し他にどう見られるかを気にし出すのは。それまでは、自分の好きなこと、モノだけに夢中で世界の中心は自分だったのに、急に自分から見た世界が開けてくるのです。

実は親との関係に悩みを抱え出すのも、この時期からが多いのです。それまでは無条件に親に従っていたりしていても、それが当たり前に映っていたのが急に親との関係を意識し出すのです。

他の家庭と自分の家庭を比べ、「なんでウチだけ、なんでウチはいつもこうなんだ~」と不満がたまっていったり、これまでのいろいろな恨み、怒りが積み重なり親に対する嫌悪感が強まっていくのです。こういった気持ちは、時には一過性のもので大人になるにつれ無くなっていくことも多いのですが、問題の根が深い場合などはそう簡単にことは運びません。そもそも、あなたが親との関係が今、うまくいっていない原因はなんなのでしょうか?

①親と話し合うチャンスがほとんどないまま、今日まで来てしまった。

②愛されている、常に気にかけられているという実感がいまだにない

③何か衝撃的な事件(とまではいかなくても、強烈な一言とか)があって、そのことが許せないでいる。

④ものごころついてから、すべて押し付けられ強制されてきた。(自分の意見が尊重されてこなかった)

⑤他人と比べられ、兄弟姉妹間ではえこひいきされてきた。

⑥親に見下されてきた。

おおよそ、このような原因ではないでしょうか、きっと。つまり、家が安心できて、居心地のいい場所ではなかったのかもしれません。では、あなたの親は、こどもなのに、なぜこのような態度で接してきたのでしょうか?

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考えるのはやめて、すべてを受け入れることから・・・

このようなことについて、深く考え込んでしまったり、好転させようとあせりまくるのは絶対ダメなのです。何がイヤですか?親の考えを押し付けられるのがイヤ!命令口調!おんなじコトの繰り返しもイヤ!過干渉もイヤ!みんなイヤなのかもしれませんが、これはぜいたくな悩みなのです。みんなあなたのためを思ってのことなんですから。こどもとして、いちばんツラいのは親の愛情が感じられないこと・・・これが一番こたえます。全くの無関心、罵詈雑言を浴びせられる~こういった親と一緒に暮らしているこどもも、当然いるのです。

こういったすべての親に対するあなたの期待~こんな親、家族だったら~というものがきっとあると思います。実は、この期待と現実とのギャップがあなたを苦しめ悩ませているのです。だとしたらこの幻想をいったん手放してみませんか?決してあきらめるわけではないですが、「仕方ないね」と流すのです。そして、決して自分を責めてはいけません。親の立場に立ってみて、なぜこの人はこんなこと言うのだろう?などと考えてもいけません。すべてを許し、すべてをあるがまま受け入れるのです。どのような親であっても親は親です。親に認めて貰いたいのであれば、まず、あなたが親を認め、許すことから始めなくてはなりません。親の言動に過剰に反応していては、いつまでたってもあなたのこころに安らぎは取り戻せないのです。恨み憎しみ怒り~といったマイナスの感情を手放すことによって、すべてを許し受け入れることができるようになるのです。

でもですね、例外がありますよ。虐待親、こどもを犯罪に手を染めさせるような毒親。「しつけ」と称して自分のストレスのうっぷんをことごとくこどもにぶつける親・・・こういった親のすべてを受け入れてはぜったいダメです。いのちの危険にさらされるだけでなく、こころに取り返しのつかないダメージを受けてしまうからなのです。このような場合は、待っていて状況が好転することなんて望めるはずもありません。しかるべきところに相談したり、場合によっては即警察です。心理的距離をよりもまず物理的距離をおくべきです。命あってのものです。

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あなたのこころの負担を少しでも軽くするために・・・

受け入れ、許すと決めたら、あとは自然と流れに身を任せましょう。時間の経過とともにあなたのこころもおだやかになっていくことでしょう。そして、親にも変化が現れてくるはずです。この相手を責めない恨まない姿勢は、親だろうが誰にでも通じるものなのです。

それでもやっぱり、息苦しくなるときがあるでしょう。そんな時は無理はしないでください。小中高生の間は親と距離を置きたい、離れて暮らしたいといっても困難です。働くにしても不動産を借りるにしても、想像がつくでしょう。考えてみれば、親と子が一緒に暮らせる期間というのは意外に短いものなのです。期間限定と考えれば、我慢のしがいもありますよね。未来に思いをはせましょう。親元を離れたらあなたはあなたの人生を歩んでいくのです。離れて分かる有難さもあるかもしれません。そして、これまで抱いていた感情に変化があるかもしれません。

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そんな未来まで待てない、いまをどうすればいいかでアタマがいっぱいだよ~という気持ちも分かります。私もそうでした。私は部活、バイト、友人との付き合い~ととにかくウチにいる時間を短くするようにしたのです。夏休みなどの長期の休みは、よく近所の図書館も利用したものです。また、私は信頼のおける友人に相談したりもしました。だいぶ気分がラクになった記憶があります。そのような友人がいない人でも、いまは便利な時代です。PC、スマホ等でいろいろな同じような境遇、環境の人とつながれますよね。つながるだけでなく、無料で相談できるさまざまな機関もあったりします。こういった見ず知らずの人に相談することにチャレンジしてもいいでしょう。とにかく、家にこもらないで、自分ひとりでかかえこまない事が大事なのです。

私もこの年になってはじめて、親の気持ちが分かりかけてきたような気がします。親は今、死に支度を始めています。あんなに苦手だった親がいまや、ちいさく見え、なんだかさびしそうです。あなたが生まれた時、小さかった時の写真、ビデオなどがいまでもきっとどこかにあることでしょう。子どもが可愛くない親なんて本当はどこにもいないと私は思います。なにものよりも強く深い、親の愛情というものを私は信じたいです。ちょっとしたボタンのかけ違いで、いまだけギスギスしているだけなのです。いがみあって毎日一緒に暮らすよりも、あなたから歩み寄ってみませんか?社会に出てみれば生きて行く厳しさというものをあなたもきっと感じることでしょう。私たちが生きているこの社会は、なんのウリもなく、お金の無いものに対して、ほんとうに冷たいです。最後の最後に頼りになるのは家族、そしてあなたを生んで育ててくれている親だけじゃないですか?よほどのことがない限り、親のほうが先にこの世を去っていくものです。近づくその時に、涙のひとつも出てこない関係・・・さびしいですね。

いまならまだ時間があるのです。時間は待ってくれやしません。あなたもあなたの親御さんも一日一日年老いて行き、死に近づいているのですから。

 

 

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