教師を志す人へ 教育・教師

ブラックスクールと教師聖職論~ラクをしたいなら絶対教師はダメ~♪「だいじな人だから」林あさ美

投稿日:2017年5月31日 更新日:

「残業時間が100時間を超えたくらいで自殺するのは情けない!」とのコメントをニュースサイトに投稿した武武蔵野大学教授が炎上!したのは記憶に新しいですね。亡くなられた電通元社員の気持ちを考える時、やりきれないものがありますが、果たしてほんとうに、「残業100時間で自殺はなさけない!」のでしょうか?そして、電通に勝るとも劣らないのが教師の勤務実態です。教壇に立つことを夢見るのもステキなことですが、現実を直視することも大切なことです。あなたも「だいじな人だから」

 

 

「からだ」よりも「こころ」のツラさがキツイのです!!

新入社員であった彼女が自殺する直前の残業時間は100時間を超え、1日2時間の睡眠時間とも、まったく寝ることができなかったといいます。

100時間を、1ヶ月の総出社日数を仮に「25」だとして、「25」で割ったとすると1日あたり「4時間」ですね。単純計算では「大したことはないだろう~」と思われがちですが、実態はこんなものではないらしいですね。午前様、社中泊は当たり前、連続100日勤務~と様々なブラックな有り様が浮かび上がってきました。

社会人経験のある方ならおわかりだと思いますが、人間が働いていて一番辛いのは人間関係がうまくいっていってなかったり、やりがいが感じられないときです。 彼女の場合も、モラハラが日常と化し、彼女の人間性人格を貶めるような言動が同僚から事実としてあったのです。

それに加え、目まぐるしい忙しさと激務で睡眠時間がまったく取れない状態では鉄人でもうつになってしまうのではないでしょうか? 人によってうつになるものとそうでないものもいるし、激務に耐えられる人だっている~決まってこう言う人も当然います。正論かもしれませんが、問題はこういった自殺にまで発展してしまう職場環境が日常と化していることなのです。

世間はこれをブラック企業といいます。

一方、教育現場に目を向けてみると「勤務時間」「職場環境」どれをとってみても「教育現場」はブラックかもしれません。一部の職場放棄をしたリーマン教師を除いては。残業することが当たり前になっている、というか残業をしないと職務をすべて遂行し切れないのです。それに加え、「持ち帰り残業」で処理しても追いつかないのです。

教師は聖職である~と言われて久しいですが、果たして教師という職業は本当に「聖職」なのでしょうか?

この問いに面白いアプローチをしている記事を見かけたので紹介しましょう。

教師は聖職じゃない

ブラックスクール

この記事のライターさんは元小学校教師なのですが、

①労働時間に給料が見合っていない。

②給料ではなくて休みがほしい!

③教員の世界に新人など存在しない

~と論じています。

まさしくそのとおりなのです。ひとつづく見ていきましょう。

①労働時間が給料にみあっていない。

建前は(服務規程)8:15~17:15~などとなっていますが、試しに私が勤めていたころの1週間の勤務状況を簡単に記しておきます。

月~金

6:30~8:15(学校の鍵を前夜に預かりほぼ毎日警備の方が学校にくる前に学校を開け、機械警備を解除その後、デスクワーク、部活の朝錬が入る時もあります)

8:15~8:30(職員打ち合わせ)

8:30~9:00(SHR&クラスで生徒とはなし)

9:00~12:30(授業、空き時間はデスクワーク)

12:30~13:10(昼食といってもクラスでほとんど食べられるときは食べていたので生徒とのはなしであっという間になくなってしまうのです・・・)

13:10~15:15(授業)

15:15~15:45(掃除&SHR)

15:45~19~20:00(部活動)

20:00~22~23時(デスクワーク)

帰宅(終わらない場合は持ち帰り)

しかし、ただ帰ってもバタンキューでそのまま疲れて眠ってしまうことも多く、ただ持ち帰っただけになってしまうこと多々・・・むなしい・・・

これが1週間続いただけでもハードワークであるのに


 

土日は部活!

8:00~13:00(部活)場合によっては2部練(午前と午後に分けて1日中練習)になることも・・・(部活動によってはまるまる1日が普通でした)

また、部活によっては土日に大会が組まれていることが多く、はじめて運動部を持つ教員はその大会の日程の多さにビックリすることと思います。

これが延々と1週間1ヶ月と続くのですから当然、こころに余裕がなくなり、和めなくなり身体は、そしてこころが悲鳴を上げはじめるのです!

私がなんとか十年以上も教員を続けてこれたのも一部を除いて職場環境に恵まれたことと

何よりも「学校」「こども」が好きで自己の仕事にやりがい、愛情を感じ、苦労もまたく苦痛として感じていなかったことにあると思います。

そして、夏と冬と、生徒の授業がない期間があったおかげかもしれません。(生徒春季休業中は年度末業務、年度初めの準備、入試業務などで教員が一番忙しい時期、この期間は当然、休みではなく(年休をここで消化するものも多い)部活、課外などはありますが)この期間、授業、クラスがない分、教師の負担はぐっと減るのです。

これから教師を志す方はここで満充電することを強くおすすめします。

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②給料ではなくて休みがほしい!

まさしくそのとおりです! 取りたくても年休を取れない! 毎年、取ることのできなかった未消化分の年休がむなしく消えていくのです・・・一部の企業では未消化分の年次有給休暇を金銭で給付しているところもあるそうです。休みを取れないにしても、教師にとってはこれがあれば少しはうれしいですね。それでも、やっぱり休みが欲しいのです。からだとこころを休めたいのです。

③教員の世界に新人など存在しない

これも、まさしくそのとおり!なのです!

初任者研修等の関係で授業時間等はある程度考慮され研修に集中できる環境になっているかに見えますが、現場に出れば生徒父兄にしてみればみな教師は教師です。

教師たる立ち居振る舞い、が即求められます。

教師って特別な職業なの?

彼は記事の中でこうも論じています。

~こどもを相手にする仕事というわりに、圧倒的に休息が足らないのだ。これでは毎年教員自殺者が出てくるのも頷ける。

特に中学高校では思春期の子供を相手にしているから、子供も親も常にピリピリモードである

素直さもない。自我の芽生えが肉体とうまく結びつかずイライラする気持ち教員という身近な大人にぶつけ、最低限のしつけをしない親からの苦情の電話をとり、国や県などが上辺だけで決めた研修子供とかかわる時間が減り、何も分からない若手に多くの分掌が回ってくる。

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現場の教師の皆さんはだまってうなずいてくれるでしょう。 教育現場は完全にブラックです。それでも現場は回っているし、そこで働く人たちがいるのです。

ブログのライターさんが、「どうして先生だけ、先生からって激務が放置されるの。」「そんなのひどい。」

と言っていますが、ほうんとうにそのとおりだと思います。教師も労働者です。そひて、教師が教師らしく輝くことができるためにも十分な休養と給与が必要な事も分かります。しかし、現場でしゃかりきりに働いてもがんばっても仕事は次から次へと波のように押し寄せ際限がないのです。

教師という仕事は、学校運営という全体のチームワークでなされる部分も多いですが、そのまた一方で教師個人の裁量に委ねられる部分がたくさんあるとてもやりがいのある仕事です。

新人で行ったとしても授業、部活など生徒を導くリーダーとしての手腕を存分に発揮できます。普通の会社で入ったらまず即、リーダーはありえないでしょう!

場合によってはいきなり担任です。(特に小学校)


現場の環境が一朝一夕に変わるはずもないのであらば、腹をくくるしかないでしょう。教職とはそういう職業なのですから・・・

三択です。

①教師を諦める。

②教師としてではなく、「教員」として生きる。

③「教師」の道を選ぶ。

②は説明不用ですね。いわゆるリーマン教員です。私がだいぶ前のことになりますが、「何、生徒相手にアツくなってるんだ、生徒はメシのタネと思ったほうがいいぞ」と教えてくれた教員がいました。彼は手を抜くことばかり考えていました。部活の正顧問であるにもかかわらず、部活には一切顔さえ出さず、大会引率だけ喜んで引き受けていました。(それも土日の大会引率は副顧問に押しつけ、平日の引率のみ・・・学校をさぼれるからでなのです・・・かなしいですね)

こういう道も選択肢としてあるにはあります。

三択以外に実はもう1つあるのです。「非常勤講師」として「授業のみ」活躍する~という生き方です。その時間、時間で雇われている身分であるので、授業に間に合うように来て授業が終われば、特別な事がない限り、即帰宅OK!ですね。時間給の職ではありますが、長期休業中は、私立などでは休業中も、ある程度の収入が補償されているところが多いようです。しかし、これから教師を目指そうとしている若い世代の方は、非常勤講師はステップであって、最終目的にはならないと思うのです。

いずれにしても選ぶのはあなたです。

あなたが、教師を志す理由、

そしてなぜ教師でなくてはダメなのかをもう一度自分の中で問うてください!

そして、結論!

現場であなたを待っている児童、生徒がいる!

たとえ教師にならずとしても、別の道もまた、あなたの道!



 

 

 

 

 

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