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教師のクルマトラブル6選!~家庭と自分を守るための危機管理~

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教職員によるマイカー死亡事故、当て逃げ、飲酒運転~と毎日のように、どこかで誰かが悲しみのどん底に叩き落されています。被害者はもちろんのこと、加害者にだって守らなければならない人がきっといるはずです。

教師の車に関するトラブルの最もたるものに真っ先に挙げられることの多い交通事故ですが、実は交通事故以外にもクルマのトラブルは実にたくさんあるのです。

ただでさえ忙しい教師稼業、仕事上の悩みだって抱えていることでしょう。だからこそ余計で面倒なことは呼び込みたくないもの・・・そのようなトラブルをできるだけ回避するための大切な日々の心がけを今日は話していきます。

特に新任の先生は、学校もはじめて、クルマ生活もはじめて~という方も多いでしょう。せっかく掴んだ教壇への夢、クルマが原因で台無しになったら元も子もありません。今回の話は特にマイカーと接して日が浅い先生方に読んでもらいたいですね。

①事故だけは 何が何でも 避けるべし!

私の初任時代、先輩教師が死亡事故の加害者となり、減給1ヶ月、運転免許取り消し+罰金刑を受けたことがありました。さらに悪いことに、この時複数の生徒を学校の許可なしに同乗させていたために、家庭をも巻き込んで大きな問題となってしまいました。

いくら注意をしてもしすぎることのないのが「安全運転」と「交通法規順守」です。私も対向車が反対車線から飛び出してきて複雑骨折の重傷を負ったことがありますが、トラブルは何の前触れなしに向こうから飛び込んでくるものなのです。それも突然・・・

被害者の立場であってもとにかくたいへんな目に遭いましたが、いったん加害者となってしまったならさまざまな処罰を受けることになるのです。死亡事故などのように人命が失われた時は、運転免許失効などの行政処分以外に刑事事件として起訴されることになります。

そして禁錮以上の判決が出てしまうと、執行猶予があろうとなかろうと地方公務員法の規定によりその職が失われます。教壇に立てなくなるのです。当然退職金ゼロ、教員免許も失効です。

これはいちばん大事なことですので、トラブルチェックを以下に挙げてみました。

 二日酔い運転!!

酒が切れたと思って、自分に対して大甘で乗るのはゼッタイダメ!!酒酔いではなく、「酒気帯び運転」で停職に追い込まれた同僚がかつておりました。

 車検切れ、自動車保険切れ、運転免許失効に気を付けて!!

車検切れは自賠責保険料も支払っていない~という重罪ですが、任意保険の有効期間が過ぎても乗っていることほど、コワいものはありません。万が一事故に遭った場合、保険からはビタ一文保険金は下りません。

 飲酒運転同乗は重罪!!

運転者がお酒を飲んでいることを知りながら、そのクルマに乗りこむことは道路交通法に反するだけでなく懲戒の対象となります。また、運転することを知りながらお酒をすすめることも当然×です。

 極端に疲れている時、眠い時、著しく体調が悪い時の運転はダメ!!

これは私の経験ですが、運転中突然激しい腹痛に襲われ、なんとか車を縁石にぶつけながらも路肩にクルマを停車させ、難を逃れたことがありました。この時は他を害することがなかったのはたまたまであり、本当にラッキーだったといまでも思います。

また、強烈な眠気に襲われながらも出張先へと急いでいたために、無理して運転を続けたために反対車線に飛び出して、危うく事故!!という経験もありました。起きてしまったことはなかったことにはできないのです。相手がある事故は、自分が傷つくだけでなく相手にもさまざまなダメージを与えてしまいます。

 クルマの貸し借り厳禁!!

これは、教職員同士だけではなく、学校外の人間であってもです。こういった貸し借り行為を平気でやっている人たちは、万が一の時の保険など本当に大丈夫なのでしょうか?

万が一が本当に、実際起きてしまうところが、事故の怖いところなのです。

 その万が一の時は、運転者・同乗者としての最大限の努力を惜しまず!!

起きてしまったことは仕方ありません。問題はその後の本人の行動です。人のモノを壊したのに当て逃げ、人を轢いたのに轢き逃げ、自損事故だからって何にも届けを出さず~さらに罪を重ねることにより、更にさらに罪が重くなるのです。

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② 児童・生徒の同乗厳禁!!

これは暗黙の了解でやっている先生方もけっこういると思います。しかし、イザ!!となったときはたいへんです。私も初任地がものすごい僻地であったため、最終便のバスを逃してしまった生徒を何度か送っていったことがありましたが、昔はのどかだったのですね。誰に咎められるわけもなく、生徒の父兄から「ありがとうございました」などと電話があったのんびりとした時代でした。

こちらは好意で送っていったとしても、一対一であることをいいことに「クルマのなかでわいせつ行為を受けた!!」~などと騒がれたらあなたはどう自分の身の証を立てますか?「ありえない!」と一笑に付するかもしれませんが、生徒が教員を陥れるなどということは結構あるものなのです。

あり得ないことにも最大限の注意を払うのが危機管理というものです。その意味で昔の私は大甘のバカモノでした。

現在ではスクールセクハラ防止のため、一対一はおろか、絶対同乗厳禁(必要性に応じて管理職の許可が下りた場合のみ認める~という自治体が多い)という自治体も多い世の中なのです。昔とは違うのです。

部活等の各種大会参加一つをとってみても、大都市圏ならともかく地方の教員にとってはマイカーはなくてはならないものです。そこで、「少人数での引率だったらマイカーのほうが何かと便利だ、使っちゃえ!」となるのでしょうが、原則としてすべて禁止なのです。

学校の許可が下りない場合、それではどうやって引率するのか?となるでしょうが、

①父兄が最初から最後まで送迎

②学校のマイクロバス、もしくは運転手を雇ってレンタカー

これしか方法はないのです。隠れて送迎していままで何もなかったから~といってこれからも何も問題が起きないという保証はどこにもないのです。イザ、コトが起きてしまった時、一身に責任を負うのは運転者である先生、あなたなのです。

③ クルマのローン地獄~負のスパイラル~

クルマを買い替える時、増車の時など「共済のローン」を使う先生も多いことでしょう。今時、年利1.3%で借りられるなんて本当に教員は借金天国なのです。それが借り方を誤ると、一気に借金地獄へ真っ逆さまになってしまいます。

月2~3万の支払いで、ボーナス年2回で計100万なんて平気で組めちゃうのです。何を隠そう私もこのローンにはたいへんお世話になりました。3台所有していた時は、手放してしまったクルマのローンも併せて4つが同時進行中であった真正バカでしたが、これが笑い話で済まされない時だってあるのです。

私の場合なんとか完済しましたが、いくつものローンを組んだ挙句、結局支払いが滞り、さらにこれまたローンを組んでせっかく建てたマイホームを処分した教員の話を聞いたことがあります。

また、複数台のクルマに入れ込むのではなく、一台のクルマにほれ込んで超高級車に高額のローンを実際に組んでしまうスゴい人もいます。そのようなクルマであっても実際にローンを組めてしまう事自体が怖いことなのです。

④車関係の届け出はキッチリカッチリと!

 通勤経路届けを正確に書かない

 届け出以外のルート以外を走行する

 車を使っての出張伺いを出し忘れる

これらすべて、何かあったとき非常に面倒なことになります。自分と大切な家庭を守るためにも、届け出だけはキッチリと出したいものです。

⑤気を付けて!校地内での クラッシュに!

いくら学校外での安全運転に励んでいたとしても、実際校地内での事故って結構あるものです。大会、イベント、式典の時など、教職員のクルマは平常時とは別の場所に確保しギュウギュウ詰め駐車・・・職員同士のコツンだけでなく、来校者、父兄とのクラッシュもないとは言い切れません。

この場合も起きてしまったことは仕方ありません。ああだこうだ、あんたが悪い、イヤおまえだ!~などの水掛け論は赤の他人同士でもイヤなもの。ましてや、学校関係者同士で険悪な関係になってしまうなんて考えただけでもイヤですね。

こういう時にちょっとは役に立つのがやっぱりドライブレコーダーです。できれば通販などで安く買えるものではなく、駐停車時のクラッシュ、いたずら、トラブル時も録画が開始されるHDD大容量タイプがおすすめです。ディーラーで純正品も取り付けてもらうよりも、カーショップ量販店などで相談、購入したほうが安上りで済みます。

ドライブレコーダーの話になりましたので付け加えますが、今やこれはクルマに乗るものにとっては、必須アイテムでしょう。駐車時のトラブルだけでなく、走行中のさまざまなトラブルに対しても後々重要な証拠となりあなたを救ってくれることになるでしょう。

最近のニュースでも、車間距離不保持で被害車両の真後ろにピタリと付け、幅寄せをしながら長時間にわたっていやがらせ走行をした悪質なドライバーが逮捕されましたが、この逮捕の決め手もドラレコだったのです。

普通に運転していても、こういった悪質運転者のターゲットとなってしまうケースがあるのです。自分の身は自分で守らなければなりません。「ドラレコ搭載車」のステッカーが貼ってあることにより、周囲のクルマへのアピールとなり、自分もまた安全運転に努めるようになる~といいとこだらけなのです。

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⑥いたずらは あると思えば 気がラクだ!

学校駐車場でのイタズラ、いつの間にかついていたキズなどはあるもの~と思っていたほうが気持ちもラクになります。クルマなんか走ればいいただの道具!という人から、車こそ生きがい!!という人まで~実にさまざまな人種が入り混じって駐車しているのが学校駐車場です。

クルマ同士のちょっとした(愛好家にとってはこれがちょっとじゃすまないのです)接触、果ては何者かが故意に傷つけたり・・・と長いこと学校に停めていればなんらかのトラブルは付き物です。そこで気持ちを軽くするためにも、駐車場内でのトラブルはあるもの~と、この際思っちゃうことにしましょう。

超高級車や大事な大事なクルマがある人は、見せびらかしに学校になんか乗ってこないで、お家で大切にセカンドカーとしてでも乗ってあげてください。その方がきっと精神衛生上もいいはず。トラブルがあってもまず、名乗り出てくれる優しい人なんかいません。事が起きてから「いったいダレがやったんだ!?」なんていろいろな人を疑うだけで疲れますもの。

今回はちょっと長めに教員とクルマについて話してきましたが、実際これら以外にも歩行者・自転車運転者としての立場であっても自分の身は自分で守らなければなりません。いまや普通に歩いていてもいつ何時、クルマが飛び込んでくるかもしれない時代です。

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歩きながらイヤーフォンでスマホ操作なんて私は怖くてできません。自転車運転の場合にあっては、時に加害者になってしまう時もあるでしょう。頻繁に運転する人は、当然自転車保険にも加入すべきです。自動車同様、一歩外へ出れば、そこは交通社会。危機管理のため最大限の注意を払いたいものです。

大都市圏の教員はクルマ通勤そのものが認められていないでしょうが、地方、特に僻地勤務教員にとってクルマはもはやライフラインです。クルマがない~ということは両翼をもがれた鳥に等しいのです。

クルマは本来、便利で快適な乗り物・・・しかし普通に使っている普通の人が、クルマが呼び寄せるさまざまなトラブルがもとで不幸になることもあるのもまた事実です。そしてそういった不幸は決して他人事ではなく、自分のすぐそこに待機しているようなものなのです。このいった緊張感・認識を絶えず持ち続けることが何より大切なのではないでしょうか?

志半ばで、クルマが原因で教壇を去ることになった人もたくさんいるのですから・・・

時は過ぎ

人の記憶は

薄れども

被害者だけは

永遠の今


 

 

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