お父さんお母さんへ 教育・教師

モンスターペアレントと思われないために~共に育む!教師は敵ではない!~ 









前回、「モンスターペアレントとどう付き合っていくか?」で教師の立場としての考え方、家庭との協力について話しましたが、家庭としては「どうしても、このことだけは学校、教師に言わなくてはいけない!」という時がきっとあるはずです。

でも、一方で「モンスターペアレント」「クレーマー」と思われたくない、思われてしまったらどうしよう?という考えもよぎるでしょう。本来、学校、教師と家庭はこどもの未来のために、共に手を取り合い進んでいくべき存在のはずなのです。

それが最悪のケース、「敵」などになってしまったら教師、家庭よりもいちばんたいへんな思いをし、損害を被るのはほかならぬこどもです。「その一言」が命取りにならないよう、家庭としての心構え、そして対処法について話します。

家庭として、教師のモンスターペアレントに対する考え方というのを知っておいて損はありません。

教師サイドからみた、イヤで苦手な家庭タイプ

ものごとにはなんでも「手順」であったり「やり方」があるはずです。相手があってのことです。いのいちばんに相手を気遣うとまではいかなくとも、最低限の常識を踏まえ、ルール&マナーはあって然るべきです。保護者の方に話していて言いにくことですが、前回話したように、余りにも常識の度を超え、礼を失した家庭がまれにですが、あるといわざるを得ません。

これでは話し合い、相談ではなく、最初から険悪なムードになってしまいますよね。教師はもちろん大人ですので、まさか同じ土俵で最初からやり合う~なんてことにはならないでしょうが、教師もまた感情をもった人間です。いい印象、感情を持つはずはありません。家庭にとっても得策ではないのは明らかです。そこで、まず、教師からみて苦手な家庭のケースを紹介しましょう。

①最低限の常識を弁えない態度(アポなし、突然授業中の教師のクラスに乗りこんでくる~実際にあった例です)

②最初から最後まで、感情に任せて一方的な態度

③「話し合い」ではなく、最初から威嚇・高圧的である相手にプレッシャーを与える言動

④クラスのことであれば、まずは最初に担任~でしょうが、飛び越えていきなり学校長、自治体

⑤自分、そしてこどもがいちばんで絶対、常に正しいと信じて疑わない家庭

⑥主張、要求、威嚇ばかりでこちらの話をまったく聞かず、疑ってかかる家庭

⑦こどもに対する異常な溺愛、そしてニグレクト(放棄状態)家庭

⑧自分を中心に世界が回っているような感覚で自己の客観視がまるでできない家庭

⑨学校に「消費者意識・感覚」を持ち込み、お客様意識で固まっている家庭

⑩コミュニケーションが取れない家庭




話していて、気が滅入ってきましたのでここら辺りで終わりにしますが、いかがでしょうか?前回の話を聞いて下さった方はお分かりでしょうが、「モンスターペアレントの特徴」と共通する部分のなんと多いことでしょう。ということは、いわゆる「モンスターペアレント」(このことばは未だに好きになれませんが、言葉として定着浸透してますのであえて使います)が教師、学校は苦手なのです。

ということは、ここからが大事なのですが

要求・相談の内容、そして伝え方が理にかなったものであれば決して「モンペ」などと言われる筋合いはなく、家庭・保護者としての「正当な要求」なのです。

教員も教師であるならば、自己に対する批判に耳を傾ける度量を持ち合わせていなくてはなりません。常に自己を振り返り、客観視できるのが大人なのです。自分に都合が悪い要求・批判をする家庭・保護者がみんな「モンペ」扱いされたのではたまったものではありません。

実際、こういった教員がいるのは事実です。しかし、大切なこどものためには、こういった教員ともうまく付き合っていかなくてはならないのです。それなのに、ハナから「戦闘態勢」ではうまくいくものもうまくいくはずないですよね。

大丈夫ですよ、教師であるならば聞く耳はきちんと持っています。ちょっとした心構えさえあればきっとうまくいきます。

「どう思うか」は相手が決めること!「どう思われるかは」自分次第! これ大事!!

いくら自分で、私は「モンペ」ではない、ない・・・と思っていても、まわりがどう思うか~までは決められません。どう思うと人の勝手です。そうなのです。「相手の考えを変えてやろう!」など露思わないほうがいいです。では、どうすればいいのでしょうか?

そんなことに気を病み、時間を浪費するより、「どう思われるか」を変えるためには「自分が変わればいいだけなのです」

変えられるのは自分だけです。

自分を変えることにより、相手の考えもまた変わってくるのではないでしょうか?私もあなたも感情を持った人間ですもの、分かりあえないはずありません。

そうならないようにするのがいちばん大事なのです!

私が教師であったころ、クラスの生徒との接触機会をできるだけ持つようにつとめていたことは前に話しました。そうなのです。日頃からの家庭とのコミュニケーションがうまく取れていさえすれば、いきなり学校に乗りこんでいくような事態は避けられるはずです。

信頼関係が築けていないことからくる問題なのです。教師が積極敵に接触を試みないタイプであれば、こちらからいけばいいだけの話です。

電話、手紙、メール、訪問・・・いろいろな接触の手段はありますが、やはり教師としてはちょっとした手紙がうれしいものです。これも以前、そうだ手紙を書こう!今、この想い伝えたい!で話しましたが「手紙」はワンクッションおける上、相手の時間に割りこまなくて済むのがみんなに優しい方法でいいかもしれません。手紙はあくまでも普段のコミュニケーションツールとして活用すべきで、学校と問題解決に向けての話し合いでは、面談は欠かせません。

学校、教師とのコミュニケーションをよいものにするためには、普段からこどもともさまざまなことについて話し合い、こどもをよく理解するよう努力しなければなりません。このように、普段からの不断の努力が学校、教師との関係を良好なものとし、こどもにもよい影響を与えていくのです。

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かしこく、うまい伝え方イロハ

自分がもしかしたら、「モンスターペアレント」では?なんて殊勝にも思い悩むような人は決して「モンペ」ではありません。少なくとも相手を思いやれる気持ちがあるのですから。土台、「モンスターペアレント」は自分を「モンペ」であるなんて露ほど思っていません。

いくつか、いざ面談、相談に行く時に役立つ心構え、ポイントを話しておきますが、大事なのはあなたの姿勢です。内容にももちろんよりますが、最初はあくまでも、「話を聞いてほしい」「相談にのってほしい」くらいの気持ちでいくことです。

人の出方次第で相手の対応も変わってくるのですから、何が一番大事なのかを常に念頭に置きましょう。

問題解決が最優先のはずです。そのためには相手に話をまず聞いてもらわなけれななりません。感情に任せてハナから対決姿勢では問題解決どころか、自分だけスッキリして終わり、そして更に問題が増え、広がっていくことになってしまいます。

①問題解決のためには、まずは状況の正確な把握につとめ、伝える内容まとめ、整理しておく。(シュミレーションも必要)(メモ書きもGOOD!)

②こどもの話を鵜呑みにはしない。(時にこどもは話を大きくみせたり、ウソを言ったりします。それにはもちろん事情があるのですが)

③まずは、挨拶、御礼~と常識的な態度で接し、教師の話を決して否定せず、まずは共感的な態度で接する

④学校に「~してもらう」「やらせる」といったお客様意識はまったく×、学校と家庭の協力が必要なはず、いっしょにやっていくのです

⑤感情的になってはダメ、常に冷静かつ穏やかに(理不尽な場合であってもモノの言い方一つで話し合いにならなくなることだってあります)

⑥面談の前に、手紙、電話等で前段階をある程度踏んでおく

⑦「要求を突き付ける、文句を付ける」といった態度ではなく、最初はあくまでも「相談」「話し合い」といった態度で!(最終的にそれが目的であったたとしても)

関 連 情 報・記 事

※「担任の先生への不信感~子どものためにどう対処すべき?~

※「元教師がバラす、これは困った!担任に嫌われる保護者のパターン10選~良好な関係構築のために~

 

そして、結論まとめ!

「教育」は学校と家庭との「共育」で!

何が一番の目的か最終目標なのかの見極めを誤ると危険!

人間だもの感情がある、相手もまた然り!

「自分」は変えられる!=こちらの出方次第!









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