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女性から見た「教員」という仕事の魅力~教員採用の前に女の生きる道を~♪「私はピアノ」高田みづえ

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教壇に立つことでしか得られない「何か」があるから、たいへんな仕事であるにもかかわらず、みなが教員採用試験を目指すのでしょう。

一方、待遇面でも教育公務員は最強無敵。これだけ女性が働く場として魅力的なところはないでしょう。そうなのです。教育現場の待遇面だけ目当てに教員を目指す不埒(ふらち)な人もいるのです。制度として確立されている以上、だれも表立って文句は言いませんが、教師としてはいかがなものでしょうか?

もらえるものは何でも貰い、権利ばかり主張し、義務さえ果たさない教員。現場では窓際族&お荷物以外の何物でもありません。

教員採用の学習等で忙しく大変かもしれませんが、女性教師として自分はどう生きていくのか?を、ちょっと一息入れながら考えてみるのも悪くはありません。女性ならではまなざし、やさしさそして厳しさが現場には絶対必要です。しかし一方、女性ならではたいへんさもたくさんあるでしょう。

教員という働き方は、あなたの生き方なのですから、ここらでちょっと考えてみましょう。

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教員という働き方の魅力(待遇面)

昇給据え置き、リストラ、とんでもない異動、果ては給与現物支給・・・私は学校現場以外にも民間企業を経験しましたが、中小企業ではこのようなことはすべて「給与に折り込み済みだ!」と言われたことがありました。このように、なんら生産手段を持たず、資本家に雇われなくてはいけない給与所得者はとても弱い立場にあるのです。

しかし、おなじ給与所得者であっても、教員はどうでしょうか。お上から給与を拝受する教員の場合、上のカオが見えてきませんから「もらって当たり前、上がって当たり前~」の「当たり前風潮」が蔓延しているのです。この当たり前である既成事実は、実はかなり恵まれていることなのです。

大まかに、教員が待遇的にいかに恵まれている職場か見ていきましょう。

リストラなし&成果求められず

最近でこそ「勤務評定制度」等がやっと取り入れられてきてはいますが、いったん教諭として採用されてしまいますと、その地位は定年まで不祥事等を起こさない限り一生安泰です。最低限の仕事だけこなし、ずっとヒラで行く~とだらだらやっていっても辞めさせられることもないし、だれも表立っては文句も言いません。このような職場が民間にあったなら教えてほしいです。

自らが希望しない「トンデモ異動」なし

教員を続けていくうち、結婚、家新築、こどもの教育、親の介護等で「ある場所」から離れられない事情とういうものがどうしても出てくることと思います。そんな時、とっても優しいのが学校なのです。こういった諸事情を移動の際にキチンとある程度、できる範囲で考慮してくれるのですから。

異動の際は通常、第3希望まで出すことができ、学校長が交渉の過程などを教えてくれたりもします。もちろん、移動は相手があってのことですから、「トンデモない希望」などは聞き入れられません。(教科の指導能力がまったくなく、努力もしていない教員が超進学校希望などなど)

給与は安定していて確実且つ着実に上がり続ける

民間時は個人の業績に応じて給与が上下したうえ、会社全体の業績もモロ、給与に反映されました。ボーナスなしなんて時もあったりしました。教員になれば毎年5ヶ月弱分の賞与が3回に分けて振り込まれますよね。本当に有難いことです。

休職制度の充実(産休育休含む)

休職3年までOK!給与も7~8割保障~なんてすごくないですか?このような好待遇は民間では一流企業くらいでしか見られないでしょう。特に女性の場合、こどもが産まれたときはありがたいことでしょう。女性の多い職場であもあるので、産休育休取るのが普通のような風潮があるのです。そのため復職もすんなりです。

それでも産休育休取得には、それなりのマナーといいますか常識良識が必要です。かつての勤務校で初任で入ってきた女性教員が、ほんの2~3ヶ月いただけで産休に入る~という珍事がありました。制度上、法的にはもちろん問題はありませんが、教師としてはいかがなものでしょうか?教員の世界はスタンドプレーで成り立つ社会ではありません。当然彼女にも受け持っている授業のクラス、部活がありました。そして初任者ですから指導教諭がもちろんついていました。初任者研修も先送りになってしまったようです。

その他、退職金、共済からの貸付等挙げたらきりがないくらい待遇的には恵まれている職場が公立学校なのです。

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女性から見た学校勤務の魅力(メンタル面)

まだまだ社会一般は男社会かもしれませんが、学校に限って言えばどこ吹く風!ってとこでしょう。私が長く勤務した「高校」でさえ、女性が強く堂々していましたから、女社会の小学校なんてすごいでしょうね。女性が男性と対等に、堂々と仕事ができるのが学校の魅力のひとつと言えるでしょう。(もちろん、努力に伴う必要以上の力量があってこそですが)

女性だから~といった理由で差別されることなどないですし、堂々と自分の意見を言うこともできるのです。高校でも女性校長がどんどん誕生してますよ。あなたなりの未来図を描いていっていいのです。

男性と堂々と渡り合うだけではなく、女性ならではの視点からこどもたちの成長を見守っていけるのも、女性教師のしあわせでしょう。これは友人の小学校女性教師がこう言ってました。「自分のこども以外にも、こんなにもこどもがたくさん持ててしあわせ!ずっと死ぬまで教師でいたい!」

こどもたちには、付かず離れずの父性母性両面からのアプローチが必要だと信じます。女性ならでは眼差しで、その母性を活かせるのも学校だからこそだと思います。

女性教員が仕事を続くけていくことの困難さとパートナー選び

女性教師が教員を続けていくなかで、男性よりもいくつもの障害にぶち当たることでしょう。結婚、出産、育児、親の介護・・・人並み以上にたいへんな仕事を続けながら、男性の助けがあるとはいえこれだけのことをこなしていくのは本当に大変です。

そんな時、教員という仕事に理解があるパートナーと、そうでないパートナーではたいへんさもまた大きく違ってきます。実際、生涯の伴侶を選ぶにあたっての悩みは、教員にするか、一般男性にするか?という問題がほとんどでしょう。好きになってしまえば、どちらでもいい!なんて一時の感情に流されて結婚してしまって、後悔した女性を何人も見てきました。確かに教員同士の結婚(教諭の場合)の場合、お互い40歳前後で総世帯年収1,500万円、退職間際には2,000万円弱、退職金も×2というのは大いに魅力かもしれませんが、お金だけで決めてしまうのも考え物です。

燃え上がるような恋もステキですが、私は、好きでい続ける気持ち、努力が「愛」と信じます。慎重に自分の未来予想図と照らし合わせて考えるべきだと思うのです。単身でも教師を続けていくのはたいへんなのですから、理解のある旦那さんと一緒になったほうがいいに決まってるじゃないですか?教員という仕事のたいへんさ、辛さを自分で分からなくとも、理解しようと分かってあげようとしない男性はだめですね。後々苦労することは目に見えています。

だからと言って、教員同士が絶対いい!なんて結論付けるつもりはまったくありません。確かに身内同士は分かり合えるかもしれませんが、みんながみんなそうじゃありませんしね。要は一般男性でも教員でもこころのどこかで繋がっていて信じあっていれば大丈夫でしょう。

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一般男性から見て、女性教師とはどのように映っているのか?

これについては、以前教員以外の一般社会人男性に聞いてみたことがあります。数人から聞いたのですがおおむねこんな感じでした。

頭が切れそうでちょっと怖い、一緒にいると息つまりそう

教員の安定性と高給は魅力、何か自分にあっても養ってもらえそう

教育のプロなので子育てなんか安心できそう、もし結婚したなら理解しようとがんばる

忙しいってきくから、自分は家庭を守っててもらいたいからパス

人によってこんなに受け止め方が違うのですね。ちなみに教員男性にも聞いたことがありますよ。こんな感じでした。

お互い教員同士なので現場のたいへんさが分かり合えるから有難い(教員同士で結婚)

家帰っても、学校教員がいると思うともうダメ、自分は一般女性と結婚したい!

このように男性教員の場合、どちらかに分かれるようです。要は一般社会人であれ、教員であれ、女性が教師という仕事を続けていくということに対する理解がある人はいるということなのです。

そこで、いざ!結婚!と相成ったとき必ず直面するのが、女性の「働き方」です。

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あなたは、どう生きるか?

「しあわせ」ってなんでしょう? こころのやすらぎ?ゆとり?おかね?すきなしごとをやってること?

まさしく十人十色、百人百様ですね。ですので、あなたは自分なりの「しあわせ基準」を決めなければならないのです。

最初に言っておきます。あれもこれも~は絶対うまくいかないでしょう。ただでさえ大変な仕事と家庭の両立!どれもこれも完ぺきにこなそうとしたら、昔の私の二の舞になりますよ。

教師という仕事を選んだからには、生涯この道を突き進んでいってほしい!とは思いますが、女性ならではのしあわせを享受する権利を、誰であれ邪魔することはできません。幸せな家庭をもって、朝は打合せギリギリに滑り込みセーフ、公立では「終礼」などたいていありませんから、16:30ころにはいつの間にかいなくなっている~のような「おもては家庭の主婦」「ウラの顔が学校教員」なんて女性教員よくいますよね。

また、独身時は、バリバリ男性教師顔負けのパフォーマンスを発揮していた女性教師が、結婚したとたんアフター5を満喫しつくすリーマン教員になってしまった例がありました。

これで本当にいいのか?と聞かれたら寂しいかぎりですが、仕方ないでしょう。本人がそう生きると決めたのですから。一方、結婚しても旦那さんの理解がよほどあるのか、結婚前以上に遮二無二仕事に邁進しつづける女性教師もかつていました。これもまた一つの生き方です。

いちばん悲しいのがどちらも中途半端です。あぶはち取らずになるくらいだったら、どちらかひとつに絞るべきでしょう。

家庭、学校どちらも大切にしたい!ステキな理想で気持ちは分かります。しかし、夫婦そろって忙しいあまり、家庭がおろそかになり子育てがうまくいっていない家庭など、たくさんあるのです。どちらも完ぺきにこなそうとすればカラダが持ちません。いったいどうすればいいのでしょうか?

どちらかを選択することになるのです。それがあなたの生きる道です。

最後に2人の女性の生き方を紹介して今日は終わりにします。

①教師を一生続けていくつもりであったが、好きな男性と結婚することになったので教師を辞めた。

結婚生活の途中まではどちらも頑張ろうと張り切っていたのですが、案の定カラダがもちませんでした。どちらも中途半端になることを恐れての決断でした。(私の妹)

②一生涯、教師を思いっきり続けていくために、障害になる結婚は一生しない~と決めた女性教師(元同僚)

結婚してこどもが産まれ親となり、親の気持ちが分かるようになる~というのも教師としてはアドバンテージだと思うのですが、彼女は「時間」が欲しかったのだと思うのです。しかし、ここまでのプロ根性は恐るべしです。教師魂ここにあり!って感じです。

最後の一句

目を閉じて 耳を澄ませて きいてみる

「私はピアノ」詞曲 桑田佳佑 歌 高田みづえ


 

 

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