いじめ 教育・教師

いじめ加害者に仕返し、反撃はどこまで許されるか?いじめ被害を最小限に食い止めるのみに徹すべきそのワケ

やられたら自分の傷みの倍返したい、どころかやつらを八つ裂きにしたい! やられたものにしかわからないのがいじめ被害・・・

実際にいじめ被害者がその激しすぎるうらみのあまり、いじめ加害者に反撃を試み、事件となった例はほんとうにキリがありません。いじめ被害者が犯罪人(加害者)となってしまったのですから、何ともやりきれないです。それほどいじめのキズは、やられたものにとってあまりにも大きすぎるのです。なんとかおもいとどまれなかったのか~などといたってフツーの人は思うやもしれませんが、被害にあったものしかこの傷みはわからないはず。

恨み骨髄に徹するあまり実際に加害者をあやめてしてしまった例も多いのですが、私がいちばん記憶に残っているのは、佐賀の同窓会で起きた未遂事件です。私が学生のころだったと記憶しています。




犯人の赤司良治氏は、中学校時代に、「どぶ川の水を飲まされる」「酷い暴行を受け頭を何針も縫う」「女子の前でズボンを脱がされる」などの凄惨ないじめを受け続けていました。

赤司は18歳の頃から復讐を考えており、中学卒業から苦節12年の時を経て同窓会をみずから計画します。赤司は当時化学薬品会社の社員であり、薬物で爆弾をつくったり、同窓会の場である旅館のビール20数本にヒ素を混入する、改造拳銃を用意するなどして、参加者全員(当時の生徒40数名、恩師?5名)をあやめようとくわだてたのです。

しかし、同窓会の2日前に、彼の母親が彼の「復讐計画書」を発見して警察に通報。計画自体は未遂に終わるものの、赤字の自宅にかけつけた警官3名が爆弾により重軽傷を負い、最終的に懲役6年の判決を受けています。

すさまじいのは、「いつか、わたしを苦しめた愚鈍な奴らも道連れにしてやろうと考えていた。これが人生最大の夢であった。そのためだけに私は生きていた」・・・彼の復讐計画書の序文、この口上です。この「夢」の「実現」ためだけに、高校も地元の「食品化学科」、大学も「応用微生物工学科」、就職先も化学薬品を扱う会社ばかりを渡り歩く~というすさまじい執念を見せつけています。

悲しいですね、切ないですね。これまでの執念というか怨念を、ずっとずっと彼に抱かせ続けるほどの破壊力を持っているのがいじめの恐ろしさなのです。

いちばんはじめに、いきなり「仕返し、反撃」のトンデモ事例を出してみましたが、実際に行動に移す、頭の中で思い描くだけ~の違いはあれどいじめ被害者はみな加害者に一矢報いたいと思うものです。では、実際に反撃を試みるとしていじめ被害者は具体的にどのようにすればよいのでしょうか?

被害を最小限に食い止めるのみ

結論から言ってしまえば、反撃はいじめ被害にあったときのみ、それも必要最低限にとどめるべきです。過剰防衛(例→素手で殴りかかってきたおばあさんを、大人の男性が近くにあったバットで何度も何度も殴りたたきのめしてしまった)にならない程度(例の例→せめてこちらも素手で防ぐ、いなす、身体を動かせないように羽交い締めにする)でなければなりません。

なぜに、そんなヤワな生ぬるいことを・・・などと言うなかれ。あなた周りの人たちををさらにさらに深い悲しみに貶めるのが仕返し、過剰な反撃だからです。あまりにも度を過ぎた仕返しでなくとも、相手の出方によってはキズ一つつけただけでも、逆に訴えられかねないですよ。こちらがいじめ被害者であってもです。世の中、不条理なことだらけです、実に。

それでもやり返したい!というあなたに聞きます。

あなたの年はいくつですか?

いま現在の年齢によって、反撃の後のあなたの行く末がだいぶ変わってくるのですから、これはたいへん重要な質問です。

➀ 13歳以下

14歳未満の未成年は逮捕されません。 14歳未満の未成年者が刑罰法令に触れる行為をした場合は「触法少年」と呼ばれます。 触法少年(14歳未満の未成年者)は、刑事責任を問われませんし、逮捕も勾留もされません。 ただし、14歳未満の未成年者は、児童相談所に一事保護される形で身体拘束を受けることはあります。

② 14~19歳まで

14歳(刑事責任年齢)から19歳までは未成年者として逮捕され,家庭裁判所で少年審判を受け,少年院送致や保護観察などの処分を受けることになります。 もっとも13歳以下の場合でも,逮捕はされませんが,同じく少年審判により,少年院や保護観察の処分を受けたり,児童相談所の指導を受けることはあります。

③ 死刑の適用年齢

死刑の最低年齢は、犯行時18歳以上です。 無期刑の最低年齢は、法律に特段の定めがないので、刑事責任能力を問うことのできる犯行時14歳以上です。

具体的に知るとリアルですね。なぜに被害者のあなたが将来を棒に振るようなリスクを負わなければならないのでしょうか? 償いをしなければならないのは加害者サイドのはずです。まったくをもってペイしない仕返しがいかに不毛であるかがわかるでしょう。




どのように被害を最小限度に食い止め、
これからどのように行動していけばよいか?

あなたは傷ついた分だけ、これから強く、しあわせにならなければなりません。仕返し、過剰な反撃が許されないのは、いじめに暴言暴力でそのままお返しをすると、彼らと同じレベルの不幸な人になるからです。あなただけが不幸になるならまだしも、あなたを支える人たちをも巻き込むことは明らかです。

仕返しをしたからと言って、誰も幸せになどなれないのです。仕返しを成し遂げた日から、自分自身の中での恐怖、負い目との戦いの始まりです。こうやって負の連鎖は果てしなく続いていきます。念のため言っておきますが、SNSなどで相手の個人情報をさらけ出してつるし上げる報復も当然ダメです。

そんなこと言われたって、やり返すしか自分の生きる道はないんだ~というあなたは、そんな学校など行かなくとも構いません。教育を受けるあなたの大切な権利は阻害されるけれど、加害者になったり、いじめを受けて壊れてしまったり、死んでしまうよりかはよっぽどマシです。それは「逃げる」ことなどではなく、勇気ある撤退と言えるでしょう。

そして、あまりにも度を過ぎたいじめに関してはもはや「いじめ」などとは言えず、れっきとした「犯罪」です。よって、法的手段に訴えるべきです。断じて。

それでは、どのようにあなたがこれから行動していけばよいの具体的な方法を示しましょう。

これまで受けた相談事例でうまくいったやり方、注意点などを箇条書きで以下に示します。よくわからなかったり、さらにさらにくわしい説明が必要な時には遠慮なく「ユメザス」まで連絡ください。「コメント欄」、「お問い合わせ」からでも、DM(51@yumezas.net)でも構いません。当然、すべてがうまくいくというものでもありませんが、何も行動を起こさず現状維持よりかはダメもとでいいじlゃありませんか。ケースによってはユメザスのアドバイスの範疇をはるかに超えている場合もあります。その時は、しかるべき諸機関に橋渡しをする場合も当然あります。



➀ 自分から先に手を出しては絶対ダメ!

これは本当にゼッタイいけない。加害者にアドバンテージを与えてしまい、あなたを窮地に追い込むことになる方法なので絶対にやってはいけない。あなたがやられた時のみ、その被害を最小限に食い止める方法(正当防衛)にとどめるべき。

② 恥ずかしいというこころを捨て去る

これは特に年頃の子どもたちにはつらいこと。友だちや好きな子の前で自分のいじめられているという情けない姿をさらけ出したくないという気持ちは自然なものだから。だからと言って、いじめられていないようにふるまったり、友だちを装うのはさらにあなたをひどい状況に追いやることになる。自分の感情に素直に嫌ならいやな顔をすればいいし、声を張り上げて泣いてもいい。このままいじめがずっと続いたり、死んでしまうよりよっぽどマシ。

③ あなたは、いつだって誰にだって助けを求めることができる

担任だけが頼るべき大人ではない。校務員のおじさんにだって、事務長でも学校長でももしかしたらあなたの心の叫びに寄り添ってくれるかもしれない。通学途中でやられたら通りがかりのおばさんに助けを求めたってもいい。話しかけた相手がその時は助けてくれなくっても、別の誰かに繋がったり、誰かの誰かにつながって・・・という連鎖が生まれるかもしれない。とにもかくにも「たすけて!」と声に出すことが何よりも大切。あなたはいじめられていて、だれかが気付いてくれないかな、助けてくれないかな~などと思ったことはないですか?でもね、声に出さないと分からない、気付けないということもありすぎなのである。

④ 嫌がっているという明確な意思を示す

大声で「いやだ」「はなせ」「助けて」「〇〇にやられた」などのようにあなたの明確な意思表示が大事!無言の抵抗は彼らにはまったく意味がない。すぐに逃げるということ、机をなぎ倒したりしておおごとになってもいっこうにかまわないのでとにかく逃げる。当然、呼び出しなどは完全無視に徹する。防犯ブザーを思いっきり鳴らすのもときには効果的。

⑤ 手を出さずにキレる(フリもOK!)

大声を上げながらの半狂乱、徹底反撃(と言っても過剰に手を出すのではなく、従わないぞ!というあなたの強い意志を示す)ヤバいヤツと認められればなおよし、こちらにとっては好都合この上なし。この時もけっして動じないことが大切。(本当にキレてしまって、相手にけがを負わせてしまうのはダメ)




⑥ 動かぬ証拠、記録を取り続けること、これが何よりあとあと大事になってくる

ボイスレコーダーなどによる自分を守るための秘密録音、録画は罪に問われることはない。日々、いつ、どこで、誰に、どのようなことをされたか・・・証人はいるか、これらのことを事実のみを時系列にまとめておくこと。確実に。

⑦ 明確かつ悪質な犯罪とも呼べる行為が一度や二度でない場合は被害を訴えるべき

暴行、脅迫、恐喝、強要、侮辱、窃盗・・・などで被害届を出すときにも、たよりになるのは先に話した「動かぬ証拠、記録」。本来であれば学校がそのような悪質、重大ないじめの場合は学校が警察に通報し、児童生徒の身の安全をはからなければならないことになっているのだが、うえに報告した上、さらに面倒をしょいこむことになるのでまずやりたがらない。穏便に学校内でなんとか処理したがるのがオチ。そうであるならば、被害者みずからが動くしかない。

ちなみに、学校で解決に向けて動いてくれなくとも、最終的に警察へ出向く前に「教育委員会学校指導課」自治体によって、指導部学校教育課だったり学校教育課指導係だったりするがだいたいこんな文字が並んでいるところに直接、相談報告するのもいいかもしれない。もちろん自治体によって対応はさまざまであろうが、教委が強いところでは直接学校長を呼び出して指導し、被害者の身の安全の確保と子どもたちの関係修復回復に向けてかなり積極的に動いてくれる向きもあるようである。(ただ、教育委員会の職員のそのほとんどが教員免許を持った学校管理職予備軍の指導主事、つまり校長の後輩にあたるため、先輩に向かってなかなか言いづらいということなのであろう)

⑧ 精神的苦痛で苦しんでいる場合は心療内科、精神科へ

こちらに行ったうえで、確実に記録を取っておけば、苦しまされているという明らかな証拠となる。ただもがいているだけではダメ。

⑨ 親、親族、身内にだけはいじめを受けていることを早い段階で話しておくべき

最後になるが、これが一番と言ってもいいくらい大切な事。コトが大きくなってまったく身動きが取れなくなって親に相談しても、時すでに・・・となってはツラすぎる。気持ちはわかるが、いじめに関しては初動対応が何よりも大事ということを肝に銘じておいて。最後の最後に頼りになるのはやはり家族なのだから。

結局は、自分の身は自分で守るしかない

現状のこの国、日本ではいじめ加害者に対する教育や制度はないに等しい。いじめ被害に有効な支援策、制度の改正が早急に望まれて当然だが早晩にそううまくいくとはとてもとても思えないです。許しの強要(手打ち→ごめんね→いいよ)などで、いじめぬいた当人、そして事情をつぶさに知っている傍観者だらけの恐怖の教室になど、鋼の心臓を持っている子どもでしか入っていくことなどできないでしょう。

人の尊厳をむしり取り、この尊き人権を侵害し、生きる気力すらうばい取った憎き加害者が放置され、いじめたものの人権を手厚く保護する学校ならば、こちらが見限る~というのも一つの方法です。繰り返しになりますが「逃げる」のではなく「見限る」「見捨てる」のです。こちらから学校を・・・

学校に行かない(いけない)ことによる損害は計り知れないものがありますが、死んでしまったり、人格壊されるよりかはよほどマシというものです。「普通」の学校ルートをいったんはずれると、学習支援というものはほとんど期待はできないです。お金をかけなければ。正直、あまりにも貧弱すぎます。義務教育で不登校の場合、せめて各自治体が申し訳程度にこしらえている「適応指導教室」などが関の山でしょう。

おのずから民間のフリースクール、塾、予備校、通信制の学習サポート校などがその選択対象になるのでしょうが、経済的な打撃は相当なものがあります。ここでもいじめ被害家族はたいへんな思いを強いられるのです。理不尽すぎます。

しかし、

考え方を変えれば、学校に行かないことにより、また別の人生が開けてきた・・・という言い方も見方もできるわけです。今の時代、ネット独学で学び高卒認定を取り、当たり前のように大学に進学している学生もたくさんいるのです。その大学、大学院だって通信制という選択肢だって広がっています。

大卒の資格などなくとも、教員や弁護士にだってなれるのですよ。高卒の資格さえあれば、教員の場合、「小学校教員資格認定試験」という年に一回実施されている筆記試験(実技は最近なくなりました)と口述試験に合格すれば小学校二種免許状が取れますし、弁護士を目指す場合、予備試験に合格すれば司法試験の受験資格が得られるのです。大学で教職課程を履修して教員免許取ったり、法科大学院などわざわざでなくとも、その気があって血のにじむような努力さえ続けることができるならば何事も道は開けるのです。

このように、本人にその気さえあれば、多様な教育機会に触れることのできる現代ではありますが、失われた青春とでもいうのでしょうか、確実に失われてしまうものがあります。学生生活の貴重な体験、学校時代の想い出・・・こういった「普通」のものにこだわる人には学校での学習機会や一度しかない青春というときが失われるということは本当につらいことでしょう。

しかし、別の道でも普通の学生生活では決して得られない貴重な経験や出会いというものも、また待っているのではないでしょうか?あなたのその気持ち次第で。

やはり、「この本を読めば、あの本は読めないのだ!」これに尽きると思います。

人生という時間は有限です。人生を何に賭けるか、これによってあなたの道も見えてくるのではないでしょうか?

関 連 情 報

➀ 「いじめられっ子がキレてもOK?ブチギレ・マジギレはいじめに本当に効果があるのか?」

② 「いじめ自殺を考えているあなたへ、知っておくべきこと。確実に死ねる方法をググるより、確実に自分を活かす方法の提案」

③ 「いじめ解決の最終方法!親・教師・学校よりも自分を頼れ!「自信」というこの最強なるもの」

④ 「いじめで死ぬくらいならひきこもれ!いまスグにでも死にたいあなたへ伝えたいこと、今スグやるべき大切なこと」















-いじめ, 教育・教師
-

© 2024 ユメザス〜人生すべてネタ!ユメをメザスあなたのためのユメザスネット!〜 Powered by AFFINGER5