教育・教師 生徒指導/教育技術 相談ケース

集団の力を頼む女子グループへの生徒指導、対処法~学級崩壊一歩手前、途中からの打開策!~









「6人女子グループの勢力が日増しに勢いを増していき、いつの間にかクラスを牛耳るようになってきてしまいました。自分のこれまでの指導の至らなさによるものだとは分かってはいますが、今からでもなんとかしたいです!今から私にできることがありますか?」

今回の相談事例は、初担任であった同僚がクラスを立ち上げて丁度一年たったころ、打ち明けてくれた悩みです。彼には悪いですがハッキリ言って手遅れです。今から仮に本気を見せて、指導方針、態度豹変させたところで、キョービの子供らに「ハァ~?なんでいまさら!マジ笑える!受け狙い?」などとどやされることでしょう。

時、既に遅し!しかし何とかしなくては!

彼女らは男女混合クラスの生徒であり、私も授業で教えていた生徒でした。私の授業中に限っては、何ら問題なく至って普通というより、活発な意見、質問が交わされる楽しみな授業の一つでした。「意外だな」と思うのと同時に「やっぱりな」という感情も湧き上がってきたのでした。

先生方もお分かりのように子供たちは、大人を実によく見ています。動物的なカンで「この人にはどのように対処していったらいいのか?」という処世術をクラス開き、授業開きの最初の一週間で身に着けてしまうのです。相対(あいたい)する大人によって、態度をコロコロ変えるなんてことは子供に限らずよくあることですよね。正直、彼女たちにすべての責を負わせるわけにはいきません。クラスを任されている担任の力量不足です。

「この人は私らの言いなりだ~」となったらもうお手上げです。ハッキリ言って、クラスのリーダー、教師とも見なしていないし、もちろん尊敬などしていなかったのでした。相談してくれた同僚の同意のもと、彼女たちの面談を試みた結果わかったのです。正直、担任教師が自分のクラスのこどもを御(ぎょ)せなくて、他の教師に応援を頼んだりしたら子どもたちはどう思うでしょうか?

それだけ彼が切羽詰まっていたとも取れるのですが、相談してくれるのがあまりにも遅すぎました。私もそれなりに気付いていたのかもしれません。全校集会などで彼のクラスの一部グループが極端に遅れてきたり、登壇者講話中の私語を彼が指導できず、私を含め他の教員が割って入ったり~と今思えば見ないふりをしていた私たちにも責任があるのです。

「全校生を全教職員で見守っていく」という当たり前のルールが疎かになっていたのでしょう。それにしても、担任が他人に自分のクラスを指導されては形無しです。

これが分かっているからこそ、あえてみな目を瞑っていたのでしょう。教師はプライドが高い人が多いですから。前にも話しました。教師は相談に乗ることは多い職業ですが、自分が相談することには慣れていないようです。相談するのが「恥」とまでは言いませんがとにかく嫌う傾向があるようです。

私も初任のころは赤っ恥掻きまくりでした。本当にいろいろな諸先輩方にお世話になったものです。私の場合、民間を長く経験してからこの世界に入りましたので、変な気負いとかかたっ苦しいプライドという鎧はとっくに脱ぎ捨てていたので実にいろいろな方に相談しました。本当に迷惑ばかり掛けていたことと思います。

でも、それでいいと思うのです。繋いでいけば。自分がしてもらったように、今度はまた誰かを気にかけてあげれば。「忙しさ」と「プライド」という2つの壁に阻まれ、彼もまた相談などできなかったのでしょう。現場が教師がもっともっと相談しやすい雰囲気、環境であったり、悩み相談を共有できるようなシステムにしていく必要があります。

といっても朝晩に現場が変わるはずもないので、まずは悩めるあなた、先生が、誰か相談できる人に話を聞いてもらうことから始めるしかありません。

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指導の一貫性が何よりも大切!

クラス開き、授業開きの大切さについては、前に「初担任&授業開き!いまスグやるべきこと!準備と心構え」で話しましたので今回は深入りはしませんが、一発目にも増して重要なのが「指導の一貫性」なのです。いわゆる「ブレない」ということです。いったん決めたこと、宣言したことは卒業、クラスが終わるまで変えてはなりません。周りから何を言われようと、よほどのことがない限りダメなのです。

担任がブレない大人か?

どこまでホンキなのか?

自分らのことを、どこまで考えてくれてるのか?

これらのことを口先だけでなく、カラダで行動で彼らに発信し続けていくのが担任なのです。「指導の一貫性」の中にある「指導」ですが、当然担任、大人として「指導」できなければなりません。「ダメなものはダメ」「何があってもダメ」と本気で指導していかなくてはなりません。

それを怠っていたから、こうなってしまったのです。その場その場での指導が絶対必要なのです。たとえは悪いですが犬のしつけにも相通じるものがあります。犬は上下関係をキッチリカッチリつける生き物です。同じ人間であっても、彼らなりに順位格付けしているのです。散歩、ごはん、そうじ~と小まめに甲斐甲斐しくやっていた家族よりも、しつけ、芸を仕込んだ私のことを優先してきくのです。そして一番懐いていた(と思っている)のも私でした。

これはどういうことなのでしょうか?ここに重要なキーが隠されているような気がするのです。つまり、いけないことをしたときは本気で叱り(怒るとは違います、まるっきり)もしますが、そこには必ず愛情があったからこそだったのです。確かに家族は毎日世話を焼いたかもしれませんが、元来動物は嫌いであったため半ば義務でやっていたようなものでした。長い間にはもちろん愛情も芽生えたことでしょうが、鋭く愛情の本気度をはかることができる犬からしたら、案外簡単に見破られる程度のものだったのかもしれません。犬だって人間の本気度、愛情を感じるのです。犬から学んだことは多すぎますので、調子に乗るとキリがなくなりますので自重してここらで止めておきます。

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それでは、今、なにができるか?
できることに一極集中!!

途中から違った方向に舵を切り、クラスを立て直していくのはからりの労力と時間、そして忍耐が必要にはなりますが、不可能なことではありません。要は「担任の本気度がどこまでなのか?」この一点にすべてはかかっているのです。

まずはじめに「これまでの指導方針が誤りであった」ことを正直に述べ、子どもたちに謝罪しなければなりません。そしてこれから担任として、「どうやっていくのか」この決意、本気度を宣言し、ブレない本気度を日々一貫して見せ続けていくのです。クラスの土台、屋台骨、ルールがないに等しいからこうなった訳なのですから、クラス開き、授業開きの初心に帰るのです。一からのルールづくりです。クラスに一人や二人頼り頼みにできる生徒を巻き込みましょう。教科担任とのつながりをタイトにし、ルールを周知させ協力を仰ぎましょう。

リキんでいる女子グループへの指導もやるべきことが盛りだくさんです。

①女子グループ構成員、各自一人ひとりの面談の実施

本心、本音を根気強く聞き出し、グループのつながりの分析。解体するような強引さはかえって裏目にでることが多く、グループ全体として見るのではなく「個」としてとらえ尊重し、見守っていく態度が何より大切!頼りにする、役割を与えていくのもまた大事!

②集団の力学を働かせないようにする!

何か要求、言いたいことがある場合、数に頼むのではなく個人であればきちんと対応、話もきく~という態度で臨む。また、事案にもよるが公にできるような内容の場合、全体の場で堂々と意見を述べるように指導していく姿勢も大切!

③嫌われる勇気を持つ!

ダメなものは何があっても絶対ダメ!

④女子グループだけに注力するのは厳禁、クラス全体を見渡す!

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このように、途中からであってもやれることがたくさんあるのです。クラスの立て直し~口で言うほど容易くはありませんが、何もやらないで惰性でこのまま彼女らの言うなりのクラスで終わるよりも、チャレンジしてここらで大人の本気度を見せてあげようではありませんか?

すべては担任であるあなた、先生の本気度にかかっているのです。その本気度がホンモノであればついてくる生徒はきっといます。子どもは大人の本気をいつでも見たいものなのです。途中から?~かっこう悪くたっていいじゃありませんか?泥臭くたって足掻いたって、子供はそんな人間臭い大人が好きなんですから。

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