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初担任&授業開き~いまスグやるべきこと!準備と心構え~

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夢にまで見た担任!おめでとうございます!きっとワクワクドキドキ感でいっぱいのことでしょう。そのあふれる想い、大切にしてくださいね。何かと忙しいこの時期、出会うべくして出会った児童生徒たちのために実は今!やらなければならないことがたくさんあるのです。

このスタートをいかに切るかで、クラスの行く先が決まってしまうといっても過言ではないのです。私のこれまでの担任歴から、担任が決まったら「即!」やるべきこと、やらなければならないことを今回はまとめてみました。もちろん、これは最低ライン&私のアジが入っていますので、初担任のあなたのカラーに染め直してくださいね。「新しい担任の先生どんな先生だろう?」こどももきっと期待と不安でいっぱいでしょう。あなたを待っているこどもたちの期待を裏切らないためにも、いまスグ!行動しましょう!

①なぜ?自分は教職を志したのか?

すべてはここから始まります。これまでの自らを振り返り、なぜこの道を選び、そして自分はどこへ行こうとしているのか・・・これをもう一度再確認することから始めなければなりません。といいますのも、この柱、土台とも言うべきものがしっかりしていないと、この先とてもじゃないけど職を全うさえできないからなのです。クラスが始まってしまうと、教科担任だけの時と違って本当に毎日いろいろなことが津波のように押し寄せてきます。あなたはクラス、授業を任され、それをリードしていく立場なのです。そのような立場にあるものがあっち行って、こっちフラフラでは心許ないですよね。そうなのです、今こそ自分とじっくり向き合うべき時なのです。

これまでの自分の歴史を振り返り、未来予想図を描いてください。クラス開き、授業開きの前に自分の教育方針、教育理念の再確認、再構築です。意気込み、ヤル気、目標を目に見えるカタチにするのもいいでしょう。

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②具体的な自分の思い、希望をまとめておく

振り返りが済んだら、今度は実際に一発目の授業、クラス開きの時に話す自分の授業、クラスに対する考え、こんな風に育っていってほしい、そのために教科担任、担任としてどうかかわっていき、どう努力していくのか~これらを話し、宣言するためスピーチの内容を考えておくのです。

よく、LHR、授業など行き当たりばったりでやっている、準備などしたことがない~などと自慢げに話す教員がいますが言語道断です。ものごとのすべてに準備は当然必要です。まして大事な大事な授業開き&クラス開きなのです。話す内容、考えをまとめておくだけでなく、紙ベースにして分かりやすくまとめ児童生徒に配布するようにしましょう。生徒のその時の状態、状況はさまざまです。もしかしたら体調が悪かったり、何か人の話を聞くどころの心理状態ではないかもしれません。言ったつもりで、その実、伝わっていない~ということはよくあることなのです。「伝えた」と「伝わった」はまったくの別物なのですから。

③授業、クラスのルールを決める!

これもまた授業、クラスを成立させ経営していくうえでとても大切なものとなります。これなくしてスタートを切るのは厳禁です!ルールも決めずして船出ともなれば、羅針盤もなにもない真っ暗闇の海原にちっぽけな船で放り出されたようなものです。実際、私が学年主任を務めていた時、学年チームに初担任の教員がおりましたが、アドバイスしたにもかかわらず全くの成り行き任せにしたため、クラスとしての体(てい)をなさなくなってしまったことがありました。そして、ルールをいったん決めたからには何があろうとブレることなく、そのルールに忠実であるというスタンスを崩してはなりません。

かんたんに言えば、「これをやったら許さない!」という最低限のルールに細かい決まりをくっつけていくだけになります。この場合、柱はあなた自身が決めていき、児童生徒と話し合ってきめていく部分があるとよりうまくいくでしょう。自分たちで決めたルールと担任が決めたルールというのは彼らにとってはまた違ったものであるからなのです。

決めなければならないこと、生徒たちと一緒に考えていくべきこと~たくさんありますね。私の場合、絶対許さなかったのは、遅刻、熟睡(生理現象の居眠りとは別物)、授業妨害、生徒間暴言暴力、いじめ、嘘などなどです。他人の尊厳を貶める言動についてはことのほか厳しく指導にあたりました。

私が経験してきた学校はいわゆる「指導困難校」がほとんどでしたので、授業中に当たり前のようにジュース、ペットボトル、ケータイ、スタンドミラーその他もろもろが授業中、机上に置いてあるような学校でした。自分のクラス、受け持ちの授業クラスだけはこれら授業に不要なものは一切出すことを禁じ、これらがあるうちは授業をホームルームを決して始めませんでした。おもしろいことに、最初のうちこそこ、すべてがなくなるまで時間はかかりましたが、ルールーを崩さず、守っていくことにより私の授業前には、これらすべて授業に必要のないものは一掃されるようになっていったのです。

このようにルール、決まり事というのは押し付ける部分ももちろんあるのですが、実は「定着」させていくものなのです。定着させるまで時間はかかるのが当然なのに、待ちきれなかったり、嫌われるのがイヤ!コワい!などという訳のわからない理由であっさり「ルール」を自らの手で台無しにしてしまうと、後はもうすべてがなし崩しです。突拍子もなく生命にかかわるような事案以外はすべて例外を認めてはダメなのです。我慢の時はじっとガマンです。(当然、このルール違反があった場合の指導、ペナルティも考えておかなくてはなりません。)

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④なまえをすべて覚える!

名票が出来上がっていれば、生徒顔写真と突き合わせて、すべての生徒の名前と顔が一致するようにしておきましょう。これを初授業、クラス開きの時にやると彼らビックリしますよ。こっちも努力してるんだ!という大人の本気度を見せるのです。

忘れてならないのは、この段階で児童生徒をどう呼ぶかを決めておかなければなりません。生徒の呼び方については前回「生徒は呼び捨てか?くん、さん付けか?話し方を教えるのも教師のつとめ」でも話しましたのでここでは深入りはしませんが、最低限!統一は絶対必要です。特定のものを「さん」付けとか、あるものを上の苗字で呼び、ほかのものは名前で呼ぶ~などというのはあってはなりません。児童生徒は私たちが思う以上に、このことに関してはとても敏感でとにかくこだわりがあります。区別ではなく「差別」と取られかねないのです。アダナで呼ぶなどというのは言語道断です。

⑤こどもの状態の把握

特に担任の場合は、受け持ちのクラスの家庭環境、一年の場合は前の学校での様子、友人関係などをつかんでおいたほうがいいでしょう。これはクラスがスタートしてから徐々に段階を踏んで、並行して行うものでもありますが、最低限、注意が必要なこども、特に持病などを抱えているこどもの把握は必須となりますからおろそかにはできません。前担任と連絡を取ってでもぜひそうするようおすすめします。よく、「偏見を持ちたくないから、前知識は仕入れない!」言う人もありますが、担任はそのこどもだけでなく、クラス全体を預かることになる大変責任の重い仕事です。児童生徒の心身の安全を守るためにも、最低限の把握は絶対必要です。

⑥教室の準備、ディスプレイ

特に小学校担任は時間がかかることでしょう。私は校種は高校でしたが、教室環境には結構こだわりました。教室は生徒の心身の安全が約束される場所でなければなりません。私的に教室は、絵、カレンダーのひとつもない殺風景なところであってほしくないのです。掲示物、図書(高校でしたが学級文庫として本棚をたくさん備え付けました)、いきもの(高校ですが、熱帯魚(サーモスタット装備)、カメを飼ってました)、草花、CDプレーヤー(掃除のときにかけるのです)など最初は配置し、あとは係りをつくったので係りの生徒に任せ、クラス全体に諮っていろいろやっていたようです。

おすすめなのは、「自己紹介カード」です。A4紙1枚に各自、好きなように自己紹介を書かせ(絵でもなんでもOK!)それをクラス壁面に貼りまくるのです。特に1学年の場合、なかなか話すきっかけが見つけられず話しかけることもできないこどももいます。そんなこどものために自己紹介カードはちょっとしたきっかけとなってくれます。でもこれは、あくまでも私の場合ですから、あなたのアイディアで何かステキなものを見つけてくださいね。

⑦家庭、親、本人へのダイレクトフォーン!

新入生の場合、オリエンテーションなどが済めば入学式までの日々をドキドキしながら待っていることでしょう。このタイミングで家庭、そして本人に入学式を待たずして私の場合直に電話して、軽く自己紹介のあいさつをしていました。学校によっては入学式の時にはじめて担任がわかる~となっているところもあるでしょうからフライングにならないのであれば、これはおすすめです。こちらの意気込みをわかってはもらえなくとも、直接連絡することの重みはやはりあります。クラスがスタートしてからでも、この連絡は絶対やっておいたほうがいいでしょう。小中学校では家庭訪問などが学年始まってからあるのでしょうが、高校では問題行動などがない限りはまず、家庭訪問などはありえませんから、高校ではことのほかダイレクトフォーンが重用味を帯びてきます。

また、これはクラス開きがあってからで良いと思いますが、親向け、生徒向け(学級通信など)の文書も時間があるこの時期に作っておいてしまったほうがいいでしょう。学級通信の中で父兄通信欄ももちろんつくれますが、一発目は担任から父兄に宛てた文書は必要です。前に話した担任の想い、考えを父兄あてにも文書で話すのです。こどもへの教育は教師生徒間だけで完結するものでは決してないのです。
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⑧朝、帰りのSHR、そしてLHRはどうするのか?

教師主導での朝晩のSHRにするのか、伝達事項のみ教師が伝え、司会も含め生徒に任せるスタイルにするのか~いろいろとやりかたがありますね。こういった細かいスタイルも大枠は最初に考えておくべきです。クラスがスタートしてしまうと本当にあっという間の一日で、このようなことを考えている暇などなくなりますから。

私の場合、教師が自らの口で伝えなければならないこと以外は、すべて輪番で生徒に任せていました。司会の生徒を係りとして固定というスタイルもアリなのでしょうが、輪番のほうが緊張感も持てて、何よりクラス全員でやってる感を出すために適当と考えたためでした。

⑨クラスの係り(教科員)をどうするのか?

こちらは輪番ではなく固定です。一年間は責任をもってやってもらい、またやらせるよう指導していきます。あなたのアイディひとつでさまざまな係りが生み出せます。

①整列(集会などで、いのいちばんにクラスを誘導・整列させる係り)

②ディスプレイ(掲示物の一切を受け持ちます)

③何でも屋(クラス内での問題に目配り心配りに心がけ、担任その他と協力して問題解決に当たります。当たり前のことですが、重大な事案や生徒がタッチしないほうがいい案件は担任報告のみになります。これら生徒から得られる情報が特にありがたかったです。通常男女各4人、合計8名で構成していました。奇数はダメです、当然ですが。)

④いきものがかり(名前の通りです。魚、カメ、植木、花などの面倒をみます)

⑤学級文庫(クラスでの希望を取り、クラス予算内でできるだけ安い本をブックオフなどからみつけてきたり、貸し出し状況のチェックです)

⑥イベント(LHRをはじめ、クラスオリジナルのイベントの計画立案、そっして実行です)

⑦担任秘書(この係りはおすすめです。生徒に見せることのできる文書に限ってですが、文書の整理、印刷、その他もろもろデスクワークの一部のサポートです)

~などなどもっとあったのですが、ここらでやめておきます。つまり、クラス全員が何らかの係りを担うように仕向けるのです。係りを生み出すことにより、時と場合によっては担任の仕事がさらに増えてしまうことももちろんありますが、それでいいのです。それよりも自分もクラスに一員で何らかの貢献をしているのだ~という所属意識を持たせるほうが大切だと考えるからなのです。

学級委員以外にもこれだけの仕事人がいるのですから、おもしろいですね。

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⑩授業の「評価」について

これはかなり長くなる話ですので別の機会に譲りますが、教科担任として、評価者として「評価」の方法、方針は必ず生徒に提示すべきだと考えます。それがフェアというものです。どのように評価されるかも知らずして日々、教科に向き合うことなどできないでしょう。私は一発目の授業に必ずこれを明確に提示し、文書にし、生徒に納得させてから初めて授業に入っていました。納得がいかない箇所があれば生徒は遠慮なく言ってきます。最初に話し合えることは話し切り、いったん評価の方針が決まったならば絶対に変更はまかり通りません。

以上、10点について話してきましたが、最後にひとつだけ重要なことがあります。それは、クラスのルールよりも学年ルールが優先されるということです。このことは絶対です。学年ルールが上位法なのです。これは絶対に忘れてはいけません。あなたが決めたそのほとんどが学年ルールとはバッティングするものではないでしょうが、中にはかち合ってしまうものもあるかもしれません。そんな時でも学年全体で決まったことを、あなたのクラスだけ破ることは絶対に許されません。これをやってしまうと学年全体での指導がまったく取れなくなるばかりでなく、あなた自身が学年の調和を乱すものとみなされ、あなたのクラスも白眼視されることになるでしょう。些細なことから崩壊がはじまるのは今に限ったことではありません。絶好調の時でも、教師たるもの常にわが身を振り返る余裕を持ちたいものです。

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