NHK朝ドラ

『ひよっこ』123~124話~人生変わった!そしてみね子自身でも変えて行く~自分もまわりも NHK朝ドラ有村架純

人を助けるのも殺すのも人~でも、やっぱり最後は自分次第。自分で人生切り拓いていくしかないんですね。

奥茨城村と地元のみんなが大好きで、ずっとここで生きたがったみね子。実さん一家が責任を感じているように、確かに東京に出てきたことによってみね子の人生は大きく変わってしまったことでしょう。「戻してやんねぇとな・・・」って茂じいちゃんも言ってましたが、いまのみね子、果たして奥茨城村に戻るでしょうか?

東京に出てきたからこそ、向島電機、すずふり亭というステキな職場にも恵まれ、たくさんの人達との出会い、そして別れがあったはずです。これらは彼女のかけがえのない人生の宝物でしょう。

宗男おじさんがアツく語ります。宗男節は健在でした。







悲しみや嫌なことは、ふってくるようにして起きる
だけどそれを救ってくれるのは人
立ち直らせてくれるのも人
誰に助けられたのなら誰かを助けてあげればいい
そうすれば世界はうまくまわっていく・・・

なんだか話のスケールが壮大すぎて、宗男さんワールド全開、炸裂って感じですね。たしかにおじさんの言う通りだと思います。これだったら戦争なんて起きるはずもないですね。でも、人間なかなか分かりあえないからいがみ合ったり、受けた恩をすぐ忘れちゃったりするのでしょう。

宗男おじさんの言ってることは正論で理想ではありますが、世の中、彼みたいに心のきれいでまっすぐな人ばかりじゃないです。なかなかうまく廻っていかないのがこの世の中です。

みね子が生きる昭和という時代は決してユートピアなんかではなく、生身の人間がぶつかりあう「現実」の世界です。正直、きれいごとだけで生きて行くことなんてできません。「いい人」は、いいひとが故に傷付き、悩むのでしょう。

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『ひよっこ』の世界ではほとんど「悪い人」は出てきませんし、描かれてもいません。昭和の時代も含めていつの時代も悪人はいるのに・・・たった一人の例外を除いては・・・

そうです、「わるいひと」とは、家族に送るすべてのお金を実さんから盗った挙句、怪我をさせ実さんの大事な大事な家族との想い出すべてを奪ったあのひとです。実さんもいい人故、傷付き悩んだことでしょう。

これまでのみね子は、さまざまな困難にも周りのひとたちのたくさんの助け情けのおかげでここまでやってこれました。お父さんと彼女を引き合わせてくれたのも、世津子さんの想いがあったからこそです。でも、その情けを引き寄せたのは僕は彼女自身の「チカラ」だと思うのです。

世津子さんも、みね子がみね子じゃなく、世津子さん自身がそうせずにはいられない~と感じさせる何かを持っている人でなければ、あそこまで愛おしく感じ慈しみ続けていた実さんを手放すことはなかったことでしょう。

つまり、みね子は助けられてきたと同時に、自分で自分の人生を図らずとも切り開いてきたのだと思うのです。それだけじゃありません。彼女の周りに与える影響は見逃せないでしょう。

向島電機、すずふり亭、あかね荘のみんな~彼女と出会わなければ、どんなだったのでしょうね。寂しすぎてあまり想像できません。

彼女の「チカラ」によって、まわりのみんなもまた、助けられてきたのです。そのチカラとは彼女自身の人としての魅力以外の何物でもありません。

ひとのたった一言に救われるありがたさ・・・

オレははみね子の仕事ぶり好きだけどな
一緒に働いてて楽しいしみね子と
今自分でも楽しくない?仕事。
自信持てよ自分のやってることに
何でそんなふうに思うのか誰かに何か言われたのかそれは知らないけど
人と比べるのはやめようよ
うちさ父親早く死んだって話したでしょ?
母さんそこから保険の仕事してさ頑張ってくれてたけどやっぱりそれなりに大変で
何だろ、やっぱガキだからさあれが欲しいとか友達みんな持ってるのにみたいなのあるでしょ?
で一度すねたことあってオレ
母親いない時にね「何でオレはないの」とか言ったんだろうな
そしたら姉ちゃんがさもうものすごい怒ってさ「人と比べるな!」ってものすごい怒って
「そんな男かっこ悪い大嫌い」って言われて泣きながら怒られてさオレも何か悔しくて泣いて
結局3人で泣いて
それ以来それは肝に銘じてる
人と比べるなそれは男としてかっこ悪いんだって
オレはみね子が自信持って楽しそうに働いてるのかっこいいと思うけどな
そう思うけど
お父さん・・・
タマネギのせいじゃありません
私うれしくて涙が出ました
ありがとうございます




自信を無くして落ち込む彼女を励ますためとは言え、「オレははみね子の仕事ぶり好きだけどな・・・」って恥ずかしい気持ちきっとあったと思うのにあえてスラリと言ってくれたヒデくんの優しさがまぶしいです。

見守って陰で支えて行く愛情っていじらしくて応援したくなりますね。ヒデくんが連休まで取って出掛けていったのも、みね子がらみなのかもしれません。

みね子の久し振りの「お父さん~」が聞けて和んだのも束の間、あったかな気持ちになれました。それにしても、お父ちゃんがいなぐなってた間だけ、「お父さん~」って語りかけるが許されるのだと思ってたのですが、見つかった今でもなお、「お父さん~」なのですね。

ヒデくんがアツく語った、他人と比較することの愚かさは僕も「比較バカ」という言葉を使って以前、「セルフイメージ高めるなんて意味ナシ!自分らしく生きるためのマインドセット」で話しました。

自分に自信がないから、他人の言動に振り回された挙句、いっつも他人と自分を比べて更に自信をなくし落ち込む・・・負の連鎖の始まりです。自信をなくすことは、自分自身をなくすことです。「らしさ」になんて拘る暇があったらやることなんていくらでもはるはず。

そんなちっぽけだけど大切な事をヒデくんはみね子に教えてくれました。ありがたいですね。

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今とこれからがあるしあわせ・・・

美代子さんには「ミニスカート」という新しい風が起こったのかもしれませんが、実さんにも新風が巻き起こったようです。みね子のことだけを一生懸命に考えていたのではなく、自分のこれからの行く末、そして妻である美代子さんのことも真剣に考えていたのです。

「思いださなぐたっていいって」
「美代子のこと好きだ・・・」
「これから取り戻すんだ」

この言葉を聞いて美代子さん、どんなにかうれしかったことでしょう。そうですね、昔なんかなくたって、ここにいたい!って気持ちとみんなのことが好きだ!って想いさえあればそんなの関係ないですよね。実さんの決意を聞けてうれしかったです。

いま、ここにいる自分が「自分」、そしてすべて前だけを見て歩いて行く・・・という強い決心はこれからも揺らぐことはないでしょう。だって実さんですもの。やっぱり「らしさ」って他人が勝手に感じるものなのですね(苦笑)

それにしても、「ミニスカートはいたらいがっぺ」発言は面白かったですね。恥ずかしがる美代子さんもお茶目&乙女ぶりがとてもかわいくていがったです。

一方、すずふり亭令嬢、由香の行く末もちょっぴり気になります。月時計会議の議決事項?に忠実に従おうとすずふり亭に急接近?!敷居がやっぱり高いのか和菓子屋「柏木堂」 店主 柏木一郎さんの所へ寄り道・・・

もしかして、こちらでまずは就職して物理的距離を縮めてから、心理的にもアプローチしていく算段ではないでしょうか?これから、みんなそれぞれに新しい風が吹いていくのでしょうが、その風を感じるのも自分ですし、風を起こすのも自分自身でありたいと思うのです。

明日はどんな風が吹くのでしょうか?

NHK連続テレビ小説『ひよっこ』20週「ミニスカートの風が吹く」123~124話 8月23~24日

本日、NHK総合で22:00より「SONGS」にて向島オトメーズのみなさんと桑田さんとで「若い広場」歌うそうです。
















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