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教員採用試験!校種選択(小中高?)③~もう一つの視点からのアプローチ~♪「陽春のパッセージ」田中陽子

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それぞれが魅力いっぱいに思えて目移りしちゃいますよね。でも教採で出願できるのはたいてい一校種のみ。こども、学校が大好きなあなたなら、どれを選んだとしても後悔はないと思います。でも、小中高の6~18歳は年齢の幅がありすぎです。おもらしをしてしまうような幼いこどもから、社会に出る準備をしている生徒までをカバーしてるのですから。

教師を目指すのですから、やはりあなたならではの視点からアプローチしてく必要があるのです。青くても甘くてもいいじゃないですか。あなた自身の教育理念をもう一度振り返ってみませんか?あなたを待っている子どもたちのためにも。

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ピュアな瞳にいやされ、大事なことに気付かされる小学校・・・but!

これまで、「教師を目指すなら小学校?中学校?それとも高校?悩みスッキリ①」そして「教師を目指すなら小学校?中学校?それとも高校?②」の二本立てでそれぞれの特性、そしてメリット、デメリットについて考えてきました。

しかし、教育学部生であればさまざまな校種、教科の免許が取れますもの迷ってしまいますよね。また、これから通信大学生となり、免許取得を考えているあなたも校種選び、迷って当然です。そんなあなたのために、今回はちょっと違った視点から考えていきたいと思います。

前回、小学校は全科が建前ですので、担任=クラス貼りつき~となり、よほど子ども好きでないと務まらないこと、そして体力勝負であることを話しました。しかし何かと大変な分、そのご褒美として児童からとびっきりのなごみといやしが用意されているのです。

なぜこの時期のこどもはこんなにもピュアなのでしょうか?なぜ、歳を重ねていくと、その瞳は輝きを失っていってしまうのでしょうか?ものごと何にでも興味を示しチャレンジしていくあのバイタリティ、私たち大人が忘れかけ失いかけているものを、このころの子供たちはしっかりと握りしめていて離してなんかいません。本当に毎日、彼らに気付かされることが多いのです。

もちろん日々のアクシデントやトラブルはつきものですが、そんなこと~と笑い飛ばせる余裕のある、永遠の青年のような人に小学校教師は本当におすすめです。

しかしですね、前回話したようなデメリット、たいへんなこと以外にも話し忘れたたいへんなことがありました。私は高校教師以外にも塾、学童保育で小学校すべての学年の児童と接してきましたが、低学年児童に「発達障害」のこどもが多くいるという現実です。その数が半端ないです。一割~二割といった割合で見られるのです。

他の子とうまく付き合えないだけでなく、コミュ障あり、他の児童を傷つけ、物も壊す、暴れるキレる、座って話を聞くことができない~中には刃物を持ち出すこどもさえいました。

小学校低学年なんて~侮ってはいけません。小学校低学年ですでに70kgの体重があり、力も大人顔負けのこどもがいるのですから、このような子どもが刃物を振り回して来たら、どのように対処しますか?教師であれば、自分の身を守るよりもまず、まわりのこどもの命を優先させなければならないのです。いざ!という時、どれだけの人がこのような行動を取れるでしょうか?

記憶に新しいところでは、大阪池田小で多数の児童が不審者に殺傷された事件が思い出されます。この時、児童を助けようとせず逃げ回った教師が強く非難されましたが、多くの批判者はそのような危険な目、死の恐怖に立ち会ったことのない人たちです。

私自身、学童で児童が刃物を振り回した時、一瞬でしたが「恐怖」というものを感じました。手をちょっと切った程度で、後ろに回り込んで羽交い絞めにし、刃物を取り上げましたが後から、恐怖となんとも言えない疲労感がドーっと押し寄せてきたのです。苦い思い出です。

キョービの子供たち、中学校でも高校でもまだまだ「しつけ」が必要な生徒がたくさんいますが、特に小学校ではこの「躾」の部分が重要視されているのは間違いありません。ダメなものはダメ、いけないことをしたら愛情をもって「叱れる」(「怒る」とは当然異なります)大人でなければ務まりません。特に小学校は「6年間」と学齢期間も長く、それぞれに発達課題と問題を抱え、それぞれの学年がそれなりにたいへんです。もちろんやりがいもあるのですが。

こういった特徴も踏まえて、こどもが好き、かかわっていきたい!と思えるのであれば小学校!大丈夫です。教師を続けていく中ではしんどいこと、つらいこと、泣きたくなることもたくさんあります。そんなときでも、挫けず前へ進むことができるのはやっぱり子供の笑顔と自分の信念があるからではないでしょうか?

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出会いの場、数の視点で考えてみる

小学校教師として教師人生を全うした場合と、中高教師として生きていった場合とでは出会える生徒の数におのずから差が出てきます。

ご存知のように中高教師は、クラス担任として自分のクラスの生徒の授業をするだけではなく、他のクラスの生徒の授業を受け持つことになります。そのうえ、部活動、各種委員会など本当にたくさんの生徒とかかわりあいながら生活していくことになります。

じっくり自分のクラスの児童と腰を据えてつきあっていく小学校教師、自分のクラスの生徒を中心にさまざまな生徒と付き合っていくことになる中高教師・・・どちらがあなた自身に向いているか、じっくり考えてみましょう。そして行動を起こしましょう。

さまざまな学校ボランティア、塾講師、家庭教師、学童保育~学校勤務の実態とはおよそかけ離れているかもしれませんが、ナマの児童生徒に触れていくことでなにかが見えてくるかもしれません。

そして、このようなことを考えてみるのもあながち無駄ではないかもしれません。

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あなたが学校時代を過ごした時、どのような教師が印象に残っていたでしょうか?

いま、どのような教師になってみたいと思っているでしょうか?

もちろん人によってさまざまでしょうが、過去、そして未来のモデルについて考えていくことは自分の中で実在している意識を浮かび上がらせることになるので、実はとっても大切なことなのです。

私はそれぞれの校種のこどもたちとかかわってきましたが、いまでも大人同士としての交流があるのは圧倒的に当時高校生だった生徒が多いです。それは彼らの進路に大きく関わってきたことが大いに関係しているようです。進路指導は進学にせよ就職にせよ、人間の生き方を問いかけながら行っていく指導だからでしょう。

大人になっても当時の幼い面影がチラホラするのですが、こうやっていまでも付き合いがあるのも高校教師をやっていたおかげだと思うのです。私は決して、昔を懐かしんだり、後ろばっかり振り返るようなタイプではないのですが、たまに彼らと会って昔を偲ぶってのはなかなかなものですよ。

今、私が学生でもう一度、校種選びができるとしたら、特別支援学校になると思います。それはやっぱりこれまで自分の経験したことのない世界で勉強してみたいということと、そこにはなにか教育の原点みたいなものがあるような気がしてならないからなのです。

都道府県、各自治体によっては、中高交流、中高交流の人事異動があるところも多いでしょうが、小高交流はあまり聞いたことがありませんよね。一度、その採用区分での採用となったら基本、その区分で長く勤めることになることでしょうから、いまのうちさまざまな情報を自分のアシで稼ぎ、さらにジカにナマのこどもと触れて自分のこころとカラダで感じ、アタマで考えてあなたなりの答えをぜひ!見つけていってください。

こどもたちのつぶらな瞳があなたを待っていますよ!

最後の一句

どこ行っても そこがあなたの 生きる道

「陽春のパッセージ」田中陽子 1990年



 

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