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後悔しないための教員採用試験・教科(校種)選択~簿記でロマンは語れるのか~

投稿日:2018年7月28日 更新日:

正直、私の教科選択は失敗でした。とにかく一刻も早く教採に合格したかった一心で、当時倍率の低かった教科を選んでしまったのですから。文学・歴史が小さいころから大好きで教師を辞めた今でなお、これらの多くの書に親しむ毎日です。

私は学部時代に教員免許を取ってこなかったため、社会人になってから「大学通信教育」で免許を取得したことはだいぶ前にディープに話しました。「校種」に関してはドンピシャ&バッチリでしたが、「教科」選択が大失敗でした・・・

これまでに「教員採用試験!(校種選択)③小中高?もう一つからのアプローチ」「教師を目指すなら小学校?中学校?それとも高校?悩みスッキリ!①」「教師を目指すなら小学校?中学校?それとも高校?悩みスッキリ②」などで校種ごとの特性や長所短所、そして選択に当たっての注意すべき点をかなり詳しく話してきましたので、今回は私の経験から考える「後悔しない教科選択」について話していきます。

校種替え、教科替えは複数の免許を持つ先生も本当にたいへんです。ましてや免許取り直しとなったらそれこそ、一大事です。後悔は後にも先にもたたずです。なってしまう前のいまならまだ間に合うはずです。

今の大学、学部で取得できる免許は決まっているが・・・

たいていのみなさんは今在学している大学、もしくは卒業した大学で取得可能な免許状が決まっていますよね。でも、ちょっと待ってください!

あなたのその教科、一生涯教えていく自信がありますか?こころから大好き!~と本当に言えますか?

どうしてこんなことを聞くのかというと、それにはちゃんとしたワケがあるからなのです。教え、自身で学んでいく中で好きになっていくことも、もちろんあるのでしょうが、専門教科は嘘偽りなく大好きでないと、なが~い教師人生続けていくことが難しくなるからなのです。

教師を続けていく中では、すべてを投げだしたくなるようなトラブル、辞めてしまいたくなるようなできごともきっといくつもあることでしょう。そんな時、「この教科、学問がスキ!」という熱い思いが、辞めたい気持ちに打ち勝つ原動力になるのです。

なんてったって教師の仕事の柱は「授業」です。この授業が大好きでない教員は不幸です。生徒にしてみたって、専門の教科が大好きで、教えること、一緒に学んでいくことはもっとスキな教師に教えてもらいたいに決まっているじゃないですか。「あぁ~きょうもまた授業~かったるいな~」というようなリーマン教員に教えてもらうよりは。

私の場合、学んでいく中で好きになっていくはず~と勝手に思い込んいましたが、そのあても外れました。確かにスキル、知識は増えては行きますが、ちっともワクワク・ドキドキしないのです。その意味ではこどもたちに申し訳なくいまでも思っているのです。

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文学・歴史好きが「教科商業」に挑戦!

今日の話題に「教科選び」を選んだのも、みなさんには、私のような失敗を味わってほしくないと思ったからなのです。私の卒業学部は、文学部・英米文学科、そして専攻はアメリカ文学です。大学選びがそもそも失敗の始まりでした。

文学、特に米文学が好きだったこと、当時は比較的英語が得意だったこと、そしておしゃれなヨコハマにキャンパスがある~これだけの理由で特に深く考えもせずさっさと決めてしまったのでした。入ってからはなんと英語漬けの毎日で英語炎熱地獄でした。文学はたしかに今でも好きでしたが、語学自体はそれほど好きでもなんでもなかったのでした。入ってから、学校が語学に力を入れていること、そして私自身英語がそれほど好きでなかったことに気付いたのですからなんとも笑うに笑えません。

一気に大学の授業にも興味が失せ、好きな本読みまくり、バイト漬けの生活の始まりです。当然のように資格、免許の類は一切取得せず、なんとか卒業だけはさせてもらったという感じでした。

だのに、ひょんなことから就いた塾講師職で小学生のピュアすぎる瞳にノックアウトされ、小学校教諭免許状を取得しようと通信制大学に入るも挫折・・・次は、中高社会(当時はいまのように、中学社会、地歴、公民などのように教科社会が細分化されていなかったのでした)に再チャレンジするもこれまた途中でギブアップ・・・

小学校は科目数の多さとスクーリングの困難さ(仕事を続けていたので、長期の休暇について職場の理解がなかなか得られませんでした)でドロップアウト・・・社会は教採のすごすぎる倍率に受ける前どころか、免許取得前に恐れをなし敵前逃亡・・・といずれも情けない理由&言い訳ですべて諦めてしまったのでした。(いまあらためて思うけど、はぁ~なさけない)

ここですべてが終わるはずでしたが、三度目の何とかやらで、最後のチャレンジを私は試みるのです。事務職時代に取っていた簿記資格を活かせる教科ということで、当時は倍率が比較的低かったことも魅力に映ってかなんとなんと「教科商業」に教科替えしてしまったのでした。

受験可能なさまざまな自治体を何年か受けて、やっとこ教壇に立てるようにはなりましたが、そのしあわせも束の間・・・実際、なってからが実にたいへんでした。学習していくことのたいへんさであれば、好きなものであれば「大変」とは思わないはずです。

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専門としている方には失礼な話になりますが、学べど学べどまったく興味が湧いてこないどころか嫌気さえ差してくるのですから困ったものでした。確かに分かる・解けるになってくるとスッキリ感は当然あるのですが、文学・歴史からあふれて来るあのロマンなど微塵も感じることができないのです。

もちろん、私なりに好きになるよう努力はしましたが、やっぱりダメでした。極みまで到達していないからかもしれませんが、それが当時の私の限界だったのです。

簿記でもコンピューターの授業でもロマンを語ることはかないませんでした。これらの教科は学問ではありますが、技術・スキルの側面が非常に強いものなのです。完全な教科選びの失敗でした。

もちろん、商業という教科が心底大好きで、教科内容のみで立派にロマンを語っている先生方も全国にはたくさんいるのでしょうが、わたしにはできませんでした。職員室の隣り合わせ・背中合わせの席で現文や日本史の先生方が熱心に授業研究しているのを見るのはなんともつらかったのでした。みなさんにはこんなつらい思いはしてほしくないです。

教採前どころか、学部選びから実は教員採用試験は始まっているということなのです。その教科に対する思い入れが強ければ強いほど、採用試験を突破していく原動力となることは間違いありません。

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自分の「本当の気持ち」に正直に!

高校時代から自分が修めるべき学問の道が見えている生徒はしあわせです。それでは入ってしまってから「しまった!!」と私と同じようになってしまった場合はどうすればよいのでしょうか?

私の例を思い出してみてください。何の免状も取得してこなかった私だって、時間はかかりましたが3年で教員免許を取得できたのですから安心してください。最後までやり通す意志・ヤル気さえあれば、教科替え、校種替えは可能なのです。

大学を卒業さえしていれば(必要な単位を取得していれば)、正科生として入学するのではなく、免許状取得に最低限必要な科目のみを履修する「科目履修生」「聴講生」として入って最短2年で免状取得が可能です。(通信制大学によりいろいろです)

いまは昔と違い取得できる校種、教科も本当に多くなりました。そして、社会の要請を受けてか通信制大学の数自体も多くなりました。「星槎大学」では体育、「明星大学」では理科、音楽、そして「大阪芸術大学」では美術、工芸、音楽など、これまで通信で取得が叶わなかったさまざまな教科を取得することが可能な時代となったのです。(正科生入学、卒業が条件など条件付きのところもあります)

最近私が問い合わせたところでは、日本女子大学の家政科で「家庭科」の中高免許状が「男性でも」取得できるそうです。実際、毎年数名の方が取得されているそうです。(正科生入学・卒業は不可。免状取得のみOKだそうです)

通信とは違ったアプローチになりますが、まだまだ道、方法はあります。入学してしまってからでも、年次にもよりますが転科、転入学が可能な大学もあるでしょう。私自身も卒業大学は3年次編入学により入りました(文学部→文学部)が、まったく違った大学に移るという道もあるのです。

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現職となってからの教科替え、校種替えは、さらにさらに本当にたいへんです。小中交流、中高交流のあるところでは校種変えはスムーズにいくこともあるようですが、基本同じ自治体であっても受けなおしとなると思ったほうがよいです。なる前の意志固めが重要になってくるのはこのためなのです。

駆け足で教科選択の大切さをいっしょに考えてきましたが、自分の専門とする教科選びは本当に大切です。あなたの専門教科、本当に「一生モノ」でしょうか?途中で想いが揺らぐものではないでしょうか?もし、ちょっとでも自信がないのであれば、いまからでも別な方向に舵を切りなおす~という秘策もアリなのではないでしょうか?

なってしまってから「しまった!!」「思いが冷めてきた!」では、あなた自身もそうですが、学校、こどもたちがみんなたいへんな思いをするのですから・・・未来の先生!がんばってください!

 

 

 

 

 

 

 

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