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教師の飲み会マナーと注意点~つまらない行きたくない人のための処方箋~♪「男のララバイ」





これからの季節、先生方も何かとお酒が入ってのコミュニケーションの機会が多くなりますね。学校はとにかくストレスの溜まる場所。そのため込んだストレスを発散させるだけでなく、日ごろあまり付き合いのない同僚との距離を縮める貴重なまたとない場所でもあります。

しかし、お酒の席での失敗がもとで、これまで築いてきた信頼・人間関係にヒビが入ってしまう悲しくも切ない事例をこれまでたくさん見てきました。逆に飲み会でのスマートかつあたたかな心遣いを見せてくれたことにより、それまでの印象がガラッと変わったこともたくさん・・・


老若男女問わず、お酒に飲まれみんなの前で醜態をさらしてしまうことほど、後から思い出して(覚えてない人もこれまたたくさんいますが・・・)情けなく恥ずかしいことはありません。実際、ちょっとしたこころがけや心遣いでお酒の席はもっと楽しくステキな場所になるものです。

そこで今回は、お酒の席で失敗しない注意点ともっと飲み会を楽しむ方法、そしてとにかく行きたくない先生へ向けて私なりのアドバイスを贈ります。

飲み会には積極的に参加したほうがゼッタイいいワケ!

学校という職場・世界は何かと飲み会の機会がとっても多いところ。お酒が飲めない・苦手、酒宴のあの独特の雰囲気が大っ嫌いの方にとっては頭の痛いところだと心中お察しします。

でも、やっぱりお酒が入る入らないにかかわらず、いろいろなセクションの教職員と腹を割って、時には学校以外の話題についてじっくりと話せるチャンスというのはなかなかないのではないでしょうか?

私の校種は高校でしたが、管理職、学年、部活、所属部(生徒指導部・進路指導部等)、教科などに普段の付き合いは本当に限られてしまうのです。教職員が100名を超える学校の時など、朝の打ち合わせの時さえ顔を合わせることのない同僚もたくさんいた始末です。

こういった人たちとじっくり話せる機会というものは、自分から積極的につくりださない限りなかなか巡ってはこないものです。だとしたら、自らお酒の席に飛び込んでいこうではありませんか?何も二次会・三次会まで付き合わなくともよいのです。飲めない人、苦手な人はお酒の席とあまりかしこまらず、単にコミュニケーションの場・・・ととらえたほうがいいのかもしれません。

お酒の席にすすんで参加したほうがいいワケには次のような理由があるのです。

①普段あまりなじみのない教職員との距離が縮まる

②いつも近くで仕事をしている同僚であっても新たな発見がきっとある

③管理職とは普段、仕事の話がもちろん中心であるが、こういった席では仕事以外の話もたくさん出てきて収穫がたくさん

④さまざまな人の考え・話をいっぺんに聞けるチャンスというのはなかなかない

⑤飲み会翌日以降のあいさつに始まり、そのあとのコミュニケーションが円滑に進みやすい

⑥二次会以降(いける人限定にはなりますが・・・)はさらに新たな発見のチャンスが広がる

二次会の話になりますが、飲み会にまずは参加しなければ当然普通は二次会も三次会もありません。そして、二次会以降はさらに人数が絞り込まれ、会話の内容もディープになっていくこと必至です。二次会以降ならではの注意点もありますが、さらにさらに会話も突っ込んだ内容になることが多く、得るものも多いのです。お金はどんどん勢いを増して消えていきますが・・・

⑦一緒にごはんを食べたりお酒を飲んだりすることで、一時でも学校のことは忘れられてストレス発散になる

どうでしょうか?それでも「自分はゼッタイいやだ、行きたくない!」という人も当然いるでしょう。そういった方のためのはなしが次になります。

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行きたくないのであれば無理は禁物!
でもやりすごす方法はいくらでも・・・

お酒がどうしても飲めないという人は体質の問題もありますから、絶対に無理はいけません。場合によっては命の危険にさらされるかもしれません。いまではお酒の強要(雰囲気も含めて)は「アルハラ」どころか犯罪になる~という考えが浸透してきていますので、お酒抜きにして場の雰囲気を楽しんでごはんだけでも当然いいのです。

まずは、お酒の飲めない=参加できない・したくない~という単純公式の考えはやめましょう。お酒が苦手な人の役割、入らない人だけがこなせる役割・心遣いというのはたくさんあるのですから。お酒が入らない人ができることをあげてみましょう。

①アルコールが入った同僚をクルマ送り届けることができる

要注意!

39歳の男性教師が同僚の女性教師の唇に無理やりキス 「懲戒免職」処分に…飲み会終了後に車で送ってもらったので「送ってくれてありがとう」という感謝の意だったと弁明(北海道ニュースUHB)

事件・事故社会友だち追加

 同僚の女性教師の唇にキスをしたとして、北海道日高地方の高校に勤務する、39歳の男性教師が7月25日付けで、懲戒免職処分になりました。

北海道教育委員会によりますと、男性教師はおととし6月、複数の同僚の教師と飲食店などで酒を飲み、飲酒していなかった女性教師の運転する車で他の参加者とともに自宅まで送ってもらいました。

その際、最後となった男性教師は自宅近くで女性教師にキスしようとました。「やめてほしい」と抵抗されましたが、女性教師を押さえつけて抱きつき、唇にキスしたということです。

女性は翌日、学校に被害を届け出ましたが、女性教師が大ごとにしたくなかったとして、学校は口頭注意にとどめ、道教委には報告しませんでした。

その後、女性から被害の報告を受けた道教委が事実関係の調査を行い、今回懲戒処分の決定を下しました。

学校などの聞き取りに対し男性教師は、わいせつ行為をする意図はなく「送ってくれてありがとう」という感謝の意を示したものだった、と弁明したということです。

※ 後になってから女性自ら教委にダイレクトに報告に及んだというのは、管理職に報告後だんだんと女性の心持ちが変化してきたということでしょう。それだけ被害者のキズが酷いものであったと容易に推察が出来ます。おそらく加害男性教員の方は「覚えてない」~などととぼけるのでしょうが、とぼけるのではなく、本当に「覚えてない」状態にもなってしまう人もいるのがお酒のこわいところですね。

②場の調整役

お開きのタイミングなど、アルコールがいったん入ってしまうと全く見えてこなくなりますね。その他場の雰囲気をきちんとつかむことができるのもしらふの人だけなのです。

③タクシーの配車調整、お勘定、酔った人の介抱、忘れ物の確認、お店へのあいさつなどの心配り

そうなのです。お酒の席ではやはり、シラフでまともな思考回路がまだ生きている人がゼッタイ必要なのです。飲み会苦手な先生!あなたがその役割を担ってあげませんか?

「そんな損な役回り、引き受けたくない!」という声が聞こえてきそうですが、いやいや実はそうではないのです。「みんな酔っぱらって、いくら尽くしたって誰も覚えていないんだから~」って思いますか?見てる人は確実にいて、あなたの心遣いをきっと心に留めているものです。

あまりお酒の強くない人には分からないことかもしれませんが、飲んでる人ぜんぶ全部がみな酔っぱらってるワケではないのです。例えば私のように、適量を超えると妙に眠くなってしまって、とにかく誰にでも話しかけたくなるような人間でも、飲み会の会話は逐一思い出せるような人間もいるのですから。

初任・新任教師でもないのに、末席・出入り口付近に陣取り積極的に飲み物・ごはんの取次をこなし、盛り皿からみんなにごちそうを取ってあげたり、冷暖房の調整に気を遣ったり果ては口げんかの間に入ってあげたり~と女性ならではのあたたかさで誰からも愛され信頼されていた教師がいました。

彼女は体質のせいもあり、お酒は一滴も口にしませんでした。それなのに一次会は皆勤賞ものの成績でした。飲み会の多い学校であったにもかかわらずです。

別に全部出るのがエライとかそういうことでは決してなく、彼女は義務でも無理でもなんでもなく、ごく自然にお酒の場の雰囲気を楽しみ、彼女なりにできることをやっていただけなのだと思うのです。

どうでしょうか?飲めない人ならではのことが実はたくさんあるのですね。次は苦手な人が参加するにあたっての注意点を何点か話していきます。


時には断る勇気も必要

私の現役時代、お酒はまったくやらないのに義務感アリアリで毎回欠かさずなぜか出席し、ほとんどだれとも話さず場の雰囲気を思いっきり下げてしまっている教員がいました。

みなさんのまわりにこういった人はいませんか?こういった状態では自分もつらいでしょうし、何よりまわりが迷惑でたいへんです。校種・地域・学校にもよるのでしょうが、たとえ半ば強制のような雰囲気であっても飲み会は義務で行くものでなんか当然ありません。

自分がノイローゼになてしまうほどイヤであったり、周りに迷惑をかけるようなのであればはじめから行かなければいいだけの話なのです。そして、何よりも大事なのは、体調がすぐれない、明日までの仕事が山積~このような状態であるときはゼッタイに参加すべきではありません。飲み会が大いなるストレスになり本業に悪い影響を与えるなんて本末転倒もいいとこです。

教師である前に社会人であるのならば、コトの優先順位は付けられるはずです。「体調悪いけど半ば義務だから仕方ない」~と参加した人が、救急車を呼ぶ騒ぎになってしまったことが過去の飲み会でありました。当然飲み会どころではなく、そこでお開きになってしまいました。少人数の飲み会でも自制が必要ですが、まして全体での飲み会・・・自分だけのことで済まされるはずもないのです。

それでも参加したくはないけれど行かねば!!・・・という人のための留意点とアドバイスがあります。

①自分の酒の適量、危険ラインを把握しておく

これが一番大切です。一滴で真っ赤になってしまう人は口をつけるべきではないし、危険ラインは絶対に超えてはなりません。

②「お酒だめなんです」~と予防線を張っておく

こう言っている人に無理にお酒を勧める人はイマドキいないでしょう。いたとしたらら大変な事です。

③自分の席にドーンと座りっぱなしでいると、お酌に来られてしまうので、ノンアルコール持参でどんどんお酌にまわる

④毎回参加の義務感はキッパリと捨て去る

同僚、学年、所属部、委員会、部活、教科、父兄がらみなどの各セクションごと、季節・学期、イベントごと~ととにかくその機会はいくらでもあります。そのたび参加できればいいのでしょうが、なかなかそうもいかないのが実情です。いろいろな事情で無理があるようなのであれば、3回に1回程度はやんわりと断ってもいいのではないでしょうか?

私は4~5回に1回くらいの割でちょくちょく断ってきました。皆勤賞もそれはそれでスゴいのですが、プレミアム感を出すためととにかく時間に余裕がなかったためダメな時は「ごめんね」とキッパリ断ってきました。あいまいな態度は一番よくありません調整役の幹事にいちばん迷惑をかけるのです。これを繰り返しているうちに、そういう人なんだ~とまわりも勝手に認識してくれるようになるというものなんです。

いかがでしょうか?義務感が払拭できないのであれば、やり過ごす方法を考えたほうがよさそうです。次はいよいよ本題です。お酒の席での注意点とマナーです。

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お酒の席アルアルと注意点、14選!
人の振り見て、我が振り直せ!

①お店選びは慎重に!

お店によってはパーテンションさえなく、まわりを遮るものが何もない所もあります。学校という守秘義務が要求される職場であれば、プイバシーへの配慮は万全が求められます。できれば個室になっているところを選び、生徒の関係者のお店などはできれば敬遠しておいたほうがよさそうです。会話は漏れるものと思わなければなりません。

出来ればなのですが、お酒の責では仕事、生徒の話などは無しにしてみてはいかがでしょう。そうすると守秘義務からも解放されていい気分で飲めること請け合いですね。

②先生、教頭などの言葉は慎む

職業がバレるような言葉は使うべきではありません。私たちはフランクに管理職も含めてみな「さん」付けでした。

③学校、地域、子どもたち等のプライバシーに最大限の配慮を

子どもたちの名前、学校名を使っての会話は厳禁です。壁に耳あり障子に目あり~なのです。

④初任・新任、転入はできれば末席に(歓送迎会はもちろん除く)

この位の配慮は別に学校でなくとも求められます。別に明文化されている訳ではもちろんありませんが、別に教師でなくとも人間としての慎み深さというものが大事なのではないでしょうか?積極的にいろいろな役回りをこの際、引き受けちゃいましょう。

⑤幹事の仕事もほどほどに

これも地域、学校によるのでしょうが、私がかつて世話になった学校などでは学期ごとに全教職員参加の盛大飲み会が催され、輪番で係りになった教職員グループはたいへんな労力を割かれていました。寸劇やらスピーチやらでお開きになるまで3~4時間の一大イベントでした。何が「主」で何が「従」であるのかまったくわからないミラクルワールドでした。

⑥あいさつはごく手短に

⑦初任、転任は「寸志」を忘れずに

これらの人たちは振る舞われることが多いので、ご馳走になりっぱなしではなく、気持ちを「カタチ」にすることも忘れずに。

⑧アルハラ・セクハラ・パワハラには特に気を付けて

普段はいい人なのに、お酒が入ったとたん人格がガラリと変わる人がよくいます。された方は一生覚えているものなのです。

⑨食べるものは食べる

膳が個別に用意されている席でのはなしです。お酌にドンドンつぎにまわって、やっと自分の席に帰ってきてごはん食べようとしたらお膳がすっかり食べられていた~なんて経験ありませんか?お酌にまわる前に食べられるものは食べてから出発と行きましょう。人がどれだけ食べてるかなんて他人は誰も気にしていないものなのです。

⑩思い、考えを明かすのはノープロブレム、しかし酒席で「批判」「中傷」は厳禁!

特に少人数の仲間内だけでの飲み会が要注意です。年の近い同僚との飲み会などではグチが当たり前、その場にいない人を酒の肴に一杯~これが実に危ないのです。ここだけの話がここだけで済まされなくなる悲しい例を何度も見てきました。本当にこれだけは要注意なのです。

⑪酔いに自分をまかせない

お酒の力を借りて、普段の自分とは違った自分を演じることは醜いものです。一番質の悪いのは全然酔ってもいないくせに酔った風に見せかけて、素面ではとても言えないようなことを、平然と言い放ち他人を傷つける・・・かつてこういった人たちがおりました。何もいいことなんてありません。

⑫父兄がらみの飲み会は特に注意

父兄などの学校外の人たちとの酒席では、さらにさらに慎重さが求められるのは言うまでもありません。教職員同士であれば許されるような言動が、父兄の方々にも同じように許されるとは限りません。学校の常識、マナー、学校文化が社会の常識ではないのです。そして服装にも留意すべきです。スーツ、フォーマルウェアであれば問題ないのでしょうが、体育科の教員がジャージ、ウェアで参加したときにはやはり顰蹙ものでした。TPOに合わせた服装というものが酒席でもあるのです。

⑬ノリの強制厳禁

これをやるような飲み会はこちらも参加しない~という手段に出るべき。酒場ではノリは決して強制するべきものではなく、雰囲気を楽しむ場。と私は思います。

⑭クルマ運転だけは何があってもゼッタイダメ!

お酒を飲んだことを分かっていて同乗すれば、それだけで罪に問われます。

⑮ここまでできたらスゴい!

お酒がそれなりに入ってくると、お酒をこぼしてしまったり、体調が悪くなってくる人が出てくるものです。そこで次のようなものを用意しておくと安心です。

ビニールゴミ袋、各種一般市販薬、ウエットティッシュ、ティッシュ類、消臭剤


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それでも疲れてしまう人たちに・・・

私は学校全体での酒席は仕事の一つ(職務内容には当然含まれていない)と割り切っていましたが、割り切れない人は辛いでしょう。「無礼講」などとはじめに管理職が宣言したとしても、無礼講などあり得ないのです。

学校の人間関係がそのまま持ち込まれるのが、あの酒席の雰囲気なのです。特に「お酌」が疲れる、イヤだ~という人が多いと思います。私もどちかというとお酌にまわるのもされるのもどちらも苦手。あの独特の雰囲気はなんとなく居心地が悪いですよね。サシで飲むときはぜんぜんOKなのですが・・・

私の場合、普通の人とはちょっと違って管理職にはほとんどいかず、普段クラスの子どもたちが直接お世話になっている各教科担任や部活の顧問などに主に酌にまわっていました。

それぞれの相手のお酒のペースを見定め、グラスの酒量を確認し、更には空いている席を再確認して、イザ!出陣!!~もう考えただけで疲れちゃいますね。お酒はのんびりしっとり楽しみたいものです。こんな気苦労から一気に解放されるとってきの方法が実はあるのです。

それはズバリ「手酌(tejaku)」です。これに尽きます。全体での飲み会もすべて手酌になれば、気遣いや気苦労から解放されるのです。私は教職に就く前と辞めた後、それぞれ民間企業におりましたが、その中でたった一社のみ「お酌禁止」の会社がありました。でも実際問題として、仲間内、親しい同僚感であったならまだしも学校の全体会で「お酌禁止」とはいきなりならないでしょうね。

ではどうすればいいのでしょう?お酌などはやりたい人がやればいいだけの話で、イヤならばお酌にまわらなければいいのです。手酌でやって、話にだけまわっていくのです。実際、こういったスタイルで通していた教師もいました。お酌には一切回らず、手酌基本。しかしお酒を注げられれば断りはしない~といった感じでした。

要は失礼にならないよう、自分らしく振る舞えばいいのではないのでしょうか?例え仕事の延長であったとしても、お酒ぐらいはゆっくり自分の好きなように飲んでも罰は当たらないでしょう。

また、現在では注がなければいけないビンビールや徳利など置いてないお店もたまにあります。すべてグラスのお店です。こういったお店を選べは余計な気苦労からは解放されることになります。


酒場は男の流儀を学ぶ場所

学校の飲み会が苦痛で苦手でも、一人でじっくり自宅でやるのは好き~という人は多いでしょう。そのような人におすすめなのが、外で一人で呑みに行くことなのです。

呑めない人は別にノンアルコールでもいいのです。雰囲気を楽しみ、学校以外の世界に触れることが目的なのですから・・・

偏見かもしれませんが、男も三十路を超えたなら、馴染みの店の一軒や二軒ぐらいは持っていたいものです。(まったくの独りよがりかもしれませんが)私がそのような店を持っているのも、酒場は人生の縮図のような気がしてならないからなのです。学校の飲み会では決して得られないものがきっとそこにはあることでしょう。

場末の居酒屋、ショットバーなどであっても、自分がしっくりくるところであればどのような店でもいいのです。ただ、お金がどこにあって、誰がいくら落としていくのかだけしか興味がない、お金の臭いをかぎ分けるのに長けた人たちが経営しているようなお店は私なら避けますね。こういった方が経営しているお店はおおかた長くは続かないし、気持ちよく飲めないから・・・いわゆる客を金づるとしか見ていないお店です。(これ以上の深入りは長くなるのでやめておきます。)

具体的には、チェーン店のようなファミリー層、若いカップルまでもがよく来るような大衆居酒屋もいいのかもしれませんが、カウンター越に女将さん・ママ・マスターなどと面向かって話ができる所がおすすめです。馴染みの店を見つけるまでには、もちろん色々なお店に行くことになりますが、それもまた楽しく、勉強なのです。

飲食店の経営者・従業員は苦労人が多いです。なじみの客もまた実にさまざまで、隣同士になって意気投合することもままあります。

また、酒場での飲み方にはそれなりの流儀があります。酔った勢いで虚勢を張るような甘ったれた男などの化けの皮は、人を見る目に肥えている店主にかかったらすぐに引っ剥がされてしまうことでしょう。

やはりどのような酒場であってもお互いがお互いを気遣う静かな雰囲気が流れているものです。

何も話さずとも、じっくりと一人手酌で時間をかけてやっている人、カウンター越にママとの会話を楽しんでいる人、少人数で小上がりでちょっと控えめにワイワイやっている人・・・みんなそれぞれのスタイルだけれども、どこかで他人を気遣い、自制しているのです。そのお店お店で雰囲気も流儀もさまざまです。

私は職業も素性も何もかも明かしていない通いのお店も飲み友達もあります。肩書なしに目の前の自分だけを見て応対してくれる人の存在は実に貴重です。人間力が問われる場所でもあるのです。〇〇高等学校教諭~などという「先生」の肩書がなくなって、素の自分になった時、自分はこういう人間だ~とハッキリ自信を持って言える人がどれだけいるでしょうか?偽ることのできない、素の自分をさらけ出すことになるのです。

そんな「素」の自分をじっくり見つめなおす場でもあるのが、私の場合酒場なのです。みなさんも、馴染みの店、一軒いかがですか?「帰れる?」場所がもう一つある~というのは実にいいものですよ。

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