一度も由香と目を合わせようとはせず、ニコリともしなかった鈴子さん・・・
あれほど心配していて、片時も由香のことを思わない日はなかった鈴子さんだったのに、なぜ?
省吾さんの分かりやすい喜びようとはあまりにも対照的で、とっても気になりますね。前に月時計会議で由香が打ち明けました。自分がいることでみんなの重荷になっていた~と。そのプレッシャーから鈴子さん、省吾さんを解放してあげたくて家を飛び出した心優しい由香。(でも、しっかりと金銭的援助は受けていたトコが?)
鈴子さんは未だ由香に対して、母親を死なせてしまったという負い目を感じているのでしょうか?それとも、まだなにか解けていないふたりだけが知るわだかまりがあるのでしょうか?それにしても突然現れることになってしまった由香のおどおどした様子とお茶目なそれでいて実にやさしそうな「まぁね。うん、まぁね。」のセリフまわしは絶妙でかわいかったですね。
ヒデくんの言ってくれた一言「自分の気持ちをもっと大事にしろよ~」の影響もあって、いいことは遠慮なく迷わず口にし、行動で示すようになったみね子嬢~
変わりようがあまりにも早すぎて視聴者のみなさんついていけなさそう・・・ほんとうにラストスパートまっしぐらですね。もう第3コーナーをまわったくらいの急ぎようです。でも、いいほうにみね子が変わっていって成長していってくれるなら大歓迎です。
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すべては、ここ「すずふり亭」から~
実さんが繋いだ「すずふり亭」との縁(えにし)、それがみね子に繋がって今度は由香にバトンタッチ~まわりまわって今度は牧野親子の縁を取り持つことになるなんてとっても不思議ですね、人と人の縁って・・・
思い起こせば、実さんがお世話になったことと、ポオクカツサンドのお礼に行ったのがみね子とすずふり亭との慣れ染めでした。向島電機を経てここに転職~なにか見えない糸でつながっているような不思議な感じがします。そうですよ、ここで働くことでヒデくんとも・・・人と人との縁だけじゃなく、やっぱりこういった住むべくところ、働くべくところ~といった縁もあるのだと思うのです。
そして、鈴子さんの縁であかね荘に住むことになり、そこで富さん、そしてあかね荘シスターズ&ブラザーズとの出会い。更に島谷さんとの出会い。
去る者日々疎し~とは言い得て妙です。あれだけ好きだった島谷さんのこと、みね子は本当にもう想い出にしてしまったのでしょうか?できたのでしょうか?
そこのとこは劇中では描かれておりませんが、島谷さん、みね子ふたりとも、恋しさ切なさの煉獄地獄のようなツラさを経験したのでしょう。
土井晴人さんの「まだ愛したりない」という昔のラブ・ソングに「人を好きになる想いが恋なら、好きな気持ちでい続ける、それがたぶん愛・・・」というフレーズがありましたが、好きでい続けるということは本当にむずかしいことです。冷めない愛という想いを持っている人、体験した人がほんとうのしあわせものなんかじゃないかなと最近思うのです。
詞曲歌 土井晴人「まだ愛したりない・・・」
みね子は果たして、いまでも島谷さんが想い人なのでしょうか? それとも・・・
目だけで分かりあえるしあわせと距離感・・・
133話のみね子とヒデくんの目だけでのセリフを考えると、ふたりの距離は相当縮まりました。
やっぱり、自分のことを理解してくれていて、陰で日向でいっつも励ましてくれるヒデくんの存在はみね子の中で日増しに大きくなっていくようです。
今日のみね子の「目」が何を物語っていたかといいますと、まず全幅の信頼感、次に安心安定感そして、たのもしく思っている感じ&ウキウキ感です。
傷心の彼女の傷を癒してくれたのもヒデくんの優しさがあったからでしょう。
みね子には蒸し返すようで悪いのですが、次の恋に行く前にやっぱり島谷さんとの終わりがあんな形だったから、いまこそちゃんと終わりにしてあげないといけないと思うのです。それこそ、ヒデくんのように休みを取ってでもきちっと~です。そして、まだ言えていない「いままで、ありがとう~」をちゃんと告げるべきです。
島谷さんとはついに最後まで「島谷さん」と「みね子ちゃん」終い・・・けど、どうです、ヒデ&みねはいまじゃ「ヒデさん」と「みね子」ですよ。
これだけとってみても距離感がギューと急接近~でもなかなか難しいですね、これからが。そうなのです、「ずっと好きでいる」これが本当に難しいから本当の「愛」なのでしょうね。
NHK連続テレビ小説『ひよっこ』23週「乙女たちに花束を」133話 9月4日
「いつまでも好きでいたくて」詞 秋元康 曲 加藤和彦 歌 Wink