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教室カーストを学級経営に活かすために  ♪「賛歌」みのや雅彦

投稿日:2017年5月15日 更新日:

教室という狭い空間に、いつも同じメンツが長(超)時間に渡って拘束される現代の学校。横並び至上主義のもと、効率、コスパを最優先した結果、このようになったわけです。当然、息苦しさを覚え、新鮮な空気を求めて児童生徒は苦悶します。教室という空間、仕組みに組み込まれた以上、自分の地位、空間確保にこどもは躍起になるのも当然です。「ともだち貧乏、ともだち地獄」のはじまりです。この確実に存在する関係が無くならないものだとしたら、教師の学級経営に何とか、この「教室カースト」を活かせないものでしょうか?

 

魔のワンウィーク

学級担任になることが決まってからは、やるべきことが有りすぎですね。その中でも最重要、且つ最優先事項であるのが、「学級経営戦略」です。1年、2~3年によって練りようもまた変わってきますが、要は「自分はどのようなクラスにしたいのか?」「自分がなすべきことは何か?」を考えが出尽くすまで

徹底的に考えるのです。

最初の1週間という学級のスタートは、教師も緊張を強いられますが、また楽しみでもあるのも事実ですね。正直、この1週間で、勝負は決まるのです。こどもは、生徒同士でつばぜり合いを繰り返し、教師の力量も恐ろしいくらいの眼力で見極めてしまいます。最初が借りてきた猫のように大人しく見えるのは、このように彼らもいろいろ忙しいからなのですね。

生徒は大人の建前と本音、そして嘘をすぐに見抜きます。「今度の担任はどれだけの戦闘力か?どれどれ」と、担任教師は、スカウターという色眼鏡にかけられる存在なのです。

特に1発目の初日が一番大事!なことはいうまでもありません。ここで担任教師として、例えばこんなことを言ったりします。

「こうこうこういうクラスにしたい!」

「自分はこのクラスを任された教師、リーダーとしてテキトーはやらないし、ブレもしない!から自分のこれからの行動を見ていてくれ!そして道を誤ったと思う場合はいさめてくれ。聞く耳は持つ!」

あくまでも例ですが、このように、自分の思いの丈(たけ)をぶつけるのです。要は教師の本気度を見せつけるのです。繰り返しになりますが、教師が生徒、自分のクラスと正面切って向き合い、本気で付き合っていこうというクラスからは、いじめをはじめとした諸問題は起きにくいのです。その意味で初日の「所信表明」は途轍(とてつ)もなく重要なのです。

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ブレない担任の姿勢

この姿勢を貫き通すことができる人間かどうか、生徒たちは、2日目からまた見極めが始まるのです。ここでブレては元も子もないです。後は行動で示すのみです。多少大雑把であっても、担任の本気度をこどもは理解できるのです。言っていることとやっていることがブレてないかのチェックに余念がないのもこの時期なのですから。

それでは、いったいぜんたい「本気度」とは何でしょうか?

簡単に言えば自分の「時間」「労力」をすべてあげる!一緒に苦労しながら頑張っていこうぜ!ということです。時間はないのは分かっています。こんなに一生懸命になってくれる、付き合ってくれる~自分を認めてくれる~と実感した時、生徒は教師にこころを開き始めるのです。苦労を厭わない姿勢を背中で魅せてやってほしいのです。「どうせ教師なんか」という擦(す)れたこどもに、大人の本気を今こそ、見せてやってほしいのです!こどもはほんんものの愛情に飢えているですから。

 

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クラスの上下関係の見極めは最初は無理!

クラスがスタートして1ヶ月も経てば、クラス内での人間関係の序列化もかなり進んできます。はじめて担任を持った教師は日々、目の前の仕事に追われ、全体を見渡す余裕、ましてクラスの人間関係把握までとはいかないでしょう。私も最初はそうでした。それでも、クラスの上下関係、序列、グループは存在し、その関係性は日々変化します。しかし、ここからが大切なのですが、その進んでいく序列化を止められないにしても、悪い方へ進んでいくのを止めることはできるのです。

グループ同士での上下関係、グループがグループを力で従えるは許さない!」という意思表明をし、その実践のために行動に移すのです。私は朝のSHR前、昼食時、放課後~と、とにかくうっとおしいと思われるくらい生徒といる時間をある時期長くしました。

そしてほぼクラスの勢力図が描けるようになった頃、1人1人の個人面談を行っていくのです。

 

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それぞれの存在が認められるクラスへ

こういった努力を日々継続し、少しでも生徒といる時間を長くしていくと生徒に変化が現れ始めます。

「うっとおしい」から「仕方ない」「努力は認める」になり、「協力しようか?」と変化していくものです。

それぞれの個性、存在が尊重され、お互いが協力、助け合っていくクラス~クラス担任誰もが願う理想的なクラス像です。こんな理想は無理であっても、他の領域を侵さない限り、どのような生徒であってもその存在、人格は尊重されなければならないのです。教室は、生徒の心身の安全平穏が約束される絶対的な場所でなければならぬからです。

 

 

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クラスカーストはあるのか?

結論から言うと、あるところにはあるし、ないところではないのです。「超」の付く進学校あたりでは、「個」が集まっただけの寄せ集めで、決して「集団」というまとまった形は成していないクラスもあるでしょう。個人個人がそれぞれに忙しいし、他に構っている暇など持ち合わせていないのです。関心があることは「他」ではなく、「自分」なのだから。また一方で、進学校であっても、進学校ならではの陰湿ないじめ、序列が進んでいる学校もあると聞きます。

私が過去に受け持ったクラスはそのすべてが、卒業生のほとんどが就職するクラスでありました。いずれも力関係は均衡化していたのです。ギャル系はまじめ系を敬遠し、まじめ系はギャル系を遠巻きに眺めているような関係で、従えるという関係ではありませんでした。それぞれがそれぞれの領域を侵さないし、何かあったときは協力する~というある意味理想的な関係。そして、学校、クラスに関心を示さない「第3グループ」もいましたよ。彼らは身体は学校にありますがが、自らの関心事は学校の中にはないのです。ちょっと悲しいですけど。自らの頼るものは学校ではなく、自分もしくは外部に拠り所をみつけているのです。こういった学校に依存していないタイプの存在も許されるべきでしょう。

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クラスカーストどのように活かすのか?

担任がよく使う手として、発言力のあるカースト上位に位置する生徒をうまく用いる~というのが昔からありますね。私もこの実践例などを研究し、クラス経営に活かそうとしたことがありました。下位に位置する生徒の面倒をみさせたり、まとめ役としたりする手法です。確かに一時、効果がある実践ではあると思いますが、これでは「下位」の生徒はいつまで経っても「底辺」から脱け出すことができないのです。対等の関係では決してありませんから。

彼らが言う「力」を何ら持たない生徒であっても、所属意識を持ちたいし、言いたいことはやっぱり声に出して言いたいのです。上位生徒から「何発言してんだよ!」とか「何、高校デビューしてんだよ?」などと言われる筋合いはないのです。

そこで敢えて「下」を底上げする方法を提言します!クラス内で上も下も関係なく、様々なクラス内での役割を担わせ、敢えて皆ごちゃまぜにしてクラスづくりを進めていくのです。上と下が一緒に行動する機会が増えると、新たな出会いと気付きがあるからこれまた面白い!もちろん、衝突等のトラブルは計算済み!上下の関係なしにベストフレンドになったりとこれだからクラス担任は面白いですね。

人間見た目だけでは分からないものです。付き合ってみないと。

教師は、何も話さない、何の取り柄もなさそうに見える生徒を単に「下位」と位置付け、見限っては決していけないのです。スマートに何でもこなしていく生徒以上に、彼らのような生徒の中に、何か宝が埋まっているような気がしてならないのです。

 

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そして結論!

クラス担任の本気度が試されるのがクラス経営!

担任教師にとって「上」も「下」も関係ない!

みな、可能性を秘めたこどもなのだから!

「賛歌」作詞作曲歌 みのや雅彦



 

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