教育・教師 生徒へのメッセージ

高校入試面接、ココを見ている!事前に知っておくべきこと(マナー編)

投稿日:2017年10月15日 更新日:

高校入試面接で、これまで数多くの中学生と話してきました。正直、もう少し普段の自分を全面に出してもいいんじゃないかなと思います。事前に一生懸命考え、練習してきてくれた事はわかるのですが、みんなだいたい同じなんですもの。一般、推薦か、公立、私立かによって面接の比重はもちろん変わってきますが、基本さえ押さえていれば、面接など何ら恐れずに足らずです。その基本とは、①受験生としてのマナーがある ②どうしても入りたいという意欲、熱意が感じられる ③自分らしさが出ている(自然な感じ)。たったこれだけなのです。

今回は、中学生のみなさんに面接官は、受験生のどこを見て、どう評価するのかのちょっとしたウラ話を紹介します。対策を立てるにしても、的外れなものであっては時間がもったいない上、効果もあまり期待できません。まずは志望高校の情報収集から始めましょう!

志望高校の情報収集はなぜ必要なのか?どこから集めるか?

実際、ここからもう既に受験が始まっていると考えるべきでしょう。これをやらずして受けるなど無謀もいいとこです。調べて行けばいくほど、学校の実像が自分なりに見えてきて、さらに熱意がヒートアップしヤル気が出てきたりするものです。時には、逆に学校のほんとうの姿が見えてきて受験をやめようか?などと思う時もあるでしょう。でも、それはそれでいいのです。

志望校情報収集は、入試のためだけではないのです。3年間という貴重な青春の日々を過ごすことになる学校です。慎重すぎるくらいがちょうどいいのです。それもできるだけ早いうちです。

情報収集はまずは自分のアタマで考えるのです。どこから、どうやって集めようか?と、そして今度はアシで稼ぐのです。そうです。ちょっと考えただけでいろいろ思いつきますね。中学校教師、学習塾関係者、知り合い、実際に受けた先輩達、インターネット・・・そして志望校に学祭がある場合はゼッタイ行っておくべきです。何より志望校の雰囲気をハダで感じられる絶好のチャンスなんですからこれを逃す手は無いです。ちょっとの勇気はいりますが、学校際の時でない普通の時の下校時など、先輩をつかまえて話をきいた~なんて受験生も実際いましたよ。こういった自分のアタマで考えアシで稼いだ情報はリアルに面接時に生きてくるだけでなく、格好のアピールとなるのです。

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知ってしまうとコワい学校のウラ話

実はですね、私ら教師は入試で面接官と入試の試験監督を兼ねている場合がほとんどなのです。ですから、受験生によっては「またアイツだ!」と思うことがあるかもしれませんよ。私たちからみたら受験生は、数が多すぎるのでさすがに覚えきれず、そこまでの記憶容量は持ち合わせているものは少ないです。でもですね、ワルい意味で目立ってしまう受験生の場合はチェックされ、覚えられてしまうものなのです。

私は公立高校、それもいわゆる教育困難校(ちょっと元気でやんちゃなお姉さんやお兄さんがいる所と想像してください。みんな実際かわいいんですけど)で十年以上教師をしてきましたが、入試では、きっと中学校では元気だったんだろうな~という受験生が大勢やってくるのです。彼等はその時だけなんとかクリアしようといろいろ考えてきたりはするのですが、やはりどうしてもボロは出てしまうものなのです。

高校入試に合格して入学させたからには、高校は責任を持って生徒を卒業させる責任があります。(中学校と違い義務教育ではありませんので、もちろん、停学、退学という懲戒権を学校は持っていますが)入れてから指導困難になるような生徒は入口で、できるだけ遠慮してもらおう~というのが高校のホンネなのです。


しかし、このホンネもなかなかウエ(各都道府県の教育委員会)からのお達しで、定員に満たない場合は「よほど」のことがない限り受け入れなければならないとされているのです。その「余程(よほど)」とは対教師暴力暴言、生徒間暴力、そして犯罪歴のある生徒のことを言います。中学校での指導歴犯罪歴などは、すべて上がってくるので、ある程度は把握可能なのですが、中には中学校側が何とか入れてあげたい~という親心からか盛ってというより偽って生徒を受験させてくることがあるのです。これが後から分かった場合は当然、次年度からの受験生は厳しい目でチェックされてしまうことになるのです。そしてまた、中学校時代あまりにも周りに迷惑をかけ粗暴であった生徒に関しては、中学校長から高校の校長あてに「これこれの生徒が受験しますが、落としてください~」とお願いがあるのもまた事実です。なぜでしょう?中学校は出してしまえば終わりのはずなのに?それは、中学校として次年度以降の受験指導が困難になるからなのです。生徒からしてみれば「あれだけのことをやっても○○高校には入れる~」となり、学校としては当然、その後の指導が難しくなってくることは十分に想像できるじゃないですか。

こういったことは、ほとんどの受験生はまったく考えなくていいことなのですが、フツーの生徒の服装の細部まで実はチェックしているのです。「よほど」の事ではありませんが、こういったチェックされた事項は入学後、すべて新担任にデータとして渡されているのです。

①染髪、カラーリングの状態

②化粧跡、アイプチ、ウィッグ等の形跡

③ピアス跡の有無

④装飾品(リング、ネックレス)

⑤中学校での上履き、制服が本人のものかどうかのチェック(名前、本人にフィットしているか)

などなど学校によってさらに細部まで(ボンタンズボン、ソックス、シャツのカラー等)これでもかっ!てくらいチェック項目があるのですから、「なんかなんかね」という感じです。

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「よほど」といいましたが、服装に関しても実はこの「余程」というか、本当に普段通りでやってくる受験生が現実としているのですから、ある意味スゴいですよ。入試に向けて、これまでの茶髪を時間をかけて直してくるのでしたらまだ、かわいいのですが、いかにも「今朝スプレーで真っ黒にしました!」と言わんばかりにギトギトに黒光りし、臭いもすごいのです。こういったやっつけ受験生は強制にせよ、まだ直してくるのですからまだ少しは救いがあります。以下にあげるのは実際にいた受験生です、ほんとうに。

①化粧+ピアス+金髪(茶髪じゃないです)+アクセ

②カンニング

③挙動不審(試験中勝手に歩き回る)

④休み時間中、他校受験生とケンカ

⑤ヤン車、族車、違法改造車で爆音鳴り響かせながらの入試送り迎え

⑥問題分からずイライラしていたのか、前の受験生の椅子を何度も蹴る

⑦試験中に問題とまったく関係のない質問を何度もし試験を妨害

挙げたらキリがないのでここらで止めておきます。そうなのです。面接、試験監督時だけでなく、入試の行き帰り、そして休み時間まで観察しているのです。なごめない話になってしまいましたが、試験時間はすべて見られていると考えて間違いありません。このように身なり服装、行動に関する「よほどのこと」は、審議必要となり、チェックを入れられ「合格判定会議」の審議の土台に乗せられることになってしまうのです。

面接官はココを見る!

正直な話、面接だけで「よほど」でない限りは、それだけでは「合格」にも「不合格」にもなり得ません。私立高校などは面接もきちんと点数化して教科合計点に加点しているところもありますが、公立はまず、面接にそれほど神経質になる必要はありません。そのよほどといいますのは、まずは、先に話した「非常に悪い」例です。そして「非常に良い」評価点が付けられた受験生に対しても全員での審議にかけられるのです。それ以外の「普通」の受験生がほとんどなのですから、面接はリラックスして臨むのがいちばんです。

面接では受験生も緊張していると思い、こちらもリラックスさせるために、「今日はどうやってここまできましたか?」「朝ごはんは何を食べてきましたか?」などと聞かれるかと思いますが、緊張がほぐれたのかタメ語を使ったり、甘えたりするような態度はいけません。あくまでも、目上、年長者に対するマナーを忘れてはいけません。「自分は受験生で何をしに今ここに来ているのか?」を常に自分に問いかけましょう。要は失礼と思われなければいいのです。

個人面接、集団面接、カタチはいろいろありますが押さえておくべきポイントをまとめてみました。

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①自分らしさを出して、自然な感じで

面接になるとガチガチになってしまい自分なんて出せない!というのは弱音以外の何物でもありません。気持ちは分かりますが、本当に入りたい、合格したい!という気持ちがあるなら何だってできるでしょう。そうです、面接内容応答の準備不足、そしてトレーニングの場数を踏んでいないということなのです。練習に練習を重ねれば自信がつき、余裕が出てきます。この余裕があって普段通りの自分が出せ、またリラックスもできるのです。練習してきたのであろう内容を一字一句思い出していた受験生が、あるところで止まってしまい、こちらがいくら助け舟を出しても真っ赤になってしまい何も話せなくなってしまいました。応答集のまる暗記をただしゃべっているだけでは他の受験生との差別化はできませんよ。自分らしさを打ち出していく!これが一番大事です!

②受験生としてのマナー、常識を身につけているか

面接官は受験生に、過大なものは何ら要求はしていません。社会生活を営む上で最低のマナーを身につけていて、これからみんなとうまくやっていけるかどうかを見ているだけなのです。つまり、人の話をきちんと聞けるか、他人を尊重できるか、やさしくできるか?といったことなのです。こういった行動考えは、みなさんの一挙手一投足に如実に現れてきます。「ハイ」という返事、「ありがとうございました」というあいさつにもすべて出てきてしまうものなのです。いくらうわべだけ塗りたくっても、ウソだらけの金メッキはすぐ剥がされ剥がれてしまうものなのです。言葉というものは、カラダ全体から滲み出てくるオーラと一緒になって出てくるものだからです。例えば面接官がふたりいたとしたら、いくら片方ばかりが質問してきているからといって、一人の面接官だけ体を向け、見つめて話をすることはどうでしょう。そうです、視線を向けるバランスということも考えられるのも常識、マナーになってくるのです。

こればかりは付け焼刃で対処できるものではありません。あなたの中に住んでいる「内なる主人」、つまり自分と対話することから始めましょう。「自分は何者なのか?そして、どこへ向かおうとしているのか?」決しておおげさな話ではありません。

③ウソ、悪口は絶対ダメ!

嘘と悪口は面接官の心証(しんしょう)を著しく悪くします。これだけはゼッタイ、ダメです。特に中学校の内申に特記事項がつくくらいの生徒の情報は、すべて筒抜けになっています。中学校時代、長欠でほとんど学校に出てきてなかった生徒に、やんわりと「本校と自宅はかなり離れていますが、朝だいじょうぶですか?」と聞いたところ、帰ってきた答えがこうです。「高校でも皆勤を目指してがんばります!」と自信満々に。

そして、たとえ家族であろうと、他人の悪口を言うのはマイナスなばかりで、何もいいことはないのです。

④アピールのしすぎ(出しゃばり)はNG!

いわゆる「自分が自分が・・・」というジコチュウの塊のような人は、まず面接のシュミレーションをできれば、ほとんど知らないような人にやってもらい、どこがまずいのか、どこを直さなくてはいけないのかを客観的にみてもらうことから始めてください。真逆になりますが、「自己卑下:じこひげ」(自分なんて・・・)もゼッタイダメです。自分で自分をダメだなんて言ってるなんて落としてください!ということですよね。ダメな人と自分で言ってるのですから。控えめに、そしてサラリと自分のアピールする練習を重ねてください。

⑤圧迫面接はないから安心して!

面接には、どの面接官も必ず聞かなければならない事項、そして時間が許せばアドリブで面接官が聞いてもいい質問とがあります。もちろんいくらアドリブだからといってめちゃくちゃな質問はNGで、その受験生の人となりを引き出せる内容のものを聞くのです。

そして「絶対聞いてはいけない事項」というものもあるのです。宗教、政治、顔かたちなど身体に関すること、経済状況などがそうです。そして「圧迫面接」という言葉を知っていますか?これは受験生にプレッシャーを与え、その場をどうやって切り抜けるかを試す面接方式です。このようなスタイルもゼッタイとってはいけないことになっているのです。聞かれることはフツウの事ばかりです。正直、みんな同じような答えばかり返ってきて面接官は少しがっかりです。普通の事を聞かれても、キラリと光る受け答えをする受験生がたまにいます。なぜでしょう?それは、自分らしく、自分のことばで、そしてオリジナルな切り口で答えるからなのです。繰り返しになりますが、面接ではこの自分らしさを出していくということが何よりも大切になります。

面接官は猫を被ったあなたをみたいわけではないのです。素顔のあなたが見たいのです。

だいたい聞かれることはみなさんも想像がつくでしょう。志望理由、高校でやってみたいこと、将来について、この学校について知っていること、中学時代の一番の思いでは?などですよね。それが分かっているのですから、いまからもできることばかりじゃないですか?そして、この質問の受け答えの中で、あなたらしさを打ち出していけばいいだけなのです。繰り返しになりますが、自信を持つためには練習あるのみです。がんばってください。最後に頼りになるのは自分だけなのですから。

そして結論、まとめ

①まずは、情報収集!アシとアタマを使って!

②そして、自己分析、現状把握!

③次に面接の場数をふむ!

④反省、修正を試み、更に練習!

⑤最後に、自分らしさを出していくことを忘れずに!

⑥やるだけやったのだから、あとは自信を持ってリラックス!


 

 

 

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