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教師の授業の脱線・なごみはどこまで許されるのか?~授業私物化の恐ろしさ~

投稿日:2018年7月24日 更新日:

大好きだったあの先生の授業・・・授業の内容そのものよりも、授業にまったく関係のない話や小話、脱線授業のほうが印象に残ってたりしますよね。あるある・・・でも、ちょっと待った!!その脱線小話、きちんと授業シナリオにあって事前準備されたものでしょうか?たんなる思い付きであったり自己満足のための完全脱線授業になってはいませんでしょうか?

「教員とは自分に酔いやすい人種である~」と私の初任時の指導教諭が教えてくれました。自分が見えなくなってしまって、完全に自分の世界に入ってしまうのは最悪です。授業においては教壇に立つ授業者が、授業を動かす絶対的な権力を持っています。だからこそ、戒めなくてはいけないのです。いま、自分の立ち位置はどこであり、いま話しているこのことは目の前の子どもたちにとってどのような意味を持つものなのか?

これさえ、キチンと常に把握していれば大丈夫、時には生徒だってなごみたいときもあるでしょう。教師のホッとさせられる話や、ためになる小話は生徒も大歓迎。今日は、教師の脱線授業、授業のなごみはどこまで許されるか?から「これはやっちゃいけない」タブーまでとちょっとだけディープに考えていきましょう。

授業オンリーで勝負できるのが本物の教師・・・

偉そうに冒頭で話してきましたが、私自身も自分自身の愚かさに気付くまでは、時には脱線授業や自己満足授業がかなりありました。個人的な体験談や、人生論みたいなチープ小話、読んできた本の紹介・・・進路に関する話などは、小話どころか一時限まるまる使いそうになった時もあったと記憶しています。

極めつけは、こういった授業に関係のない話を、定期考査として出題したこともあったのです。実に情けない・・・職権乱用もいいとこかもしれません。どこまでがセーフで、ここからがアウト!これが分からないうちは、おとなしくしていたほうがいいのかもしれません。

本来、教授内容のみで一時限まるまる勝負できるようなバックボーン、スキル&知識の積み重ねのある教師は、このような小話、脱線に頼らずとも児童生徒の興味関心を50分の間、引き付けておくことができるのです。教壇に立つものは「授業のプロフェッショナル」であるはずですので、教師であるのなら、誰しもこの高みを目指すべきだと私は思います。

なぜかって、生徒は誰でも「授業が分かるようになりたい!」「面白くためになる授業をききたい!」みんなこう思っているからなのです。中には授業投げやりで「今日も最高の脱線授業をききたい!」なんてツワモノもいるでしょうが、脱線授業で勝負なんてありえませんよね。

ましてや現在では、情報の伝達速度は光なみです。たちまち拡散されること必至です。誰もがのどか&寛容であった、いまははるか遠い昭和の時代とはすべてが異なっているのです。

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どこまでの脱線授業であったならOK!か?

授業者であれば、クラス、生徒の習熟度、到達度、能力に応じた授業をするはずです。その授業者が児童・生徒のやる気や集中力を持続させるために「必要!」と判断し、こどもたちのためになるものであり、事前に計算され意識的に行われるこのであれば全然問題ないでしょう。できれば、脱線の内容もちょっとは授業に関係のあるもののほうがよいですね。

な~んの意味もなく、ただたんに授業をやりたくないがための(準備をしてこなかった時など、教員はよくやりがちです)時間稼ぎ小話や、自己満足だけの完全脱線授業は完全アウトです。生徒にしてみれば、聞きたくもない個人的趣味の話や体験談、恋バナなど面白くないを通り越して不愉快~な生徒も当然いるはずです。

自分に酔ってはいけない!という戒めは本当に大切だと思います。脱線授業により一時、クラスの雰囲気が盛り上がっていくかもしれませんが、冷めた目でうらめしそうに眺めている生徒もいるのです。

脱線もたまにはいいかもしれませんが、自分を戒めるためにもホンモノの授業と同じように振り返りは必要です。つまり、脱線で話したことがどう生徒にちおらえられたかを検証するのです。これは大事です。脱線であっても・・・

私自身も検証はやりましたが、本当にさまざまな意見が出てきますよ。

★ためになった、いっそ脱線を教科にして欲しい

★自分自身を考えるきっかけになった

★先生の個人的な話をもっとしてほしい

★授業だけやってほしい、それでなくても成績悪いのにこれ以上マジかんべん

★一回に10分のはなしとして、週で30分、一年間と考えるともったいないと思いませんか

こんな感じの意見が出てきたと覚えています。受け取り方はみんな本当にそれぞれです。いくら生徒のためになった!としても、本筋は当然「授業」です。

自由無記名方式でのアンケート、繰り返しでてきますがビデオメラによる自己検証は最低必要でしょう。ビデオカメラで我がの得意満面の様子を見た日にはもう恐らく、脱線はやりたくなること必至です。よほど、考え抜かれた素晴らしい脱線授業以外は。

最終的に自己検証を重ねた結果、ほとんど脱線授業、小話はしなくなりました。ただ、以下の内容だけは授業にモロ関係のあることでしたので最後まで続けました。

①授業始まる前に、前回授業内容を輪番で生徒に簡単に説明させ、私がそれを補ったり感想を述べる

②授業の締めくくりに、これも輪番で生徒に今日の授業内容のポイントをまとめさせ、感想を述べさせ、私がコメントする

これは想い出す訓練、復習、スピーチの練習も兼ね結構使えます。先生方にもおすすめです。

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脱線小話タブー内容の数々

授業に関係のない小話や脱線ならまだしも、生徒にとって害、もしくは触れてはいけない内容というものがあるのは当然です。

①個人の信条・宗教に関すること

②特定の政党、政治に関すること

③差別的である内容

④他人の批判、悪口

⑤教育公務員の守秘義務に反すること

⑥生徒のプライバシーに関すること

⑦性的な話


挙げればキリがありませんが、普通に考えてみればセーフかアウトかはすぐ分かります。要は嫌悪感を抱かせるようなものはダメなんですね。このような内容が口に上れば、管理職からの指導だけでは済まなくなるときも当然あるでしょう。

壁に耳あり障子に目あり

沈黙は金

言わぬが花

格言というのは時にドキリとさせられますね。これだったら、本当に自慢話やおのろけ話のほうが笑って許されるでしょう。

いかがだったでしょうか?先生方の授業、脱線に頼りすぎていないでしょうか?学校によって当然、教壇に立つものに求められるスキルの到達度、授業内容もさまざまでしょう。しかし、いつの時代も変わらず求められているものがあります。それは「わかる、ためになる、おもしろい授業」なのです。

この授業成立のために、少しでも役に立つものであれば時には脱線もいいものですよね。そこは臨機応変にやっていっても許されるのではないでしょうか?教師も生徒も時には「なごみタイム」を楽しむことくらい許されたっていいですよね。

毎日、授業の準備で忙しい先生方、おつかれさまです。先生の授業を待っているこどもがいるってこと、実は本当に幸せなことなんですよ。昨日わたしは夢を見ました。自分がイキイキと授業をしている夢でした。私は今でも授業が好きなんだ~と改めて思い知らされました。なぜか、私が大好きなネコについての脱線授業でした。あまり笑えないオチでしたので、今日はここらで終わりにします。

 

 

 

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