教師 教師を辞めたいときに 教育・教師 相談ケース

生徒になめられる教員の特徴と対処法~自分を出していくしかない~






「教員2年目ですが、いまでも生徒との距離感がうまくとれず、はずかしいのですがなめられています。クラスによっては授業も成立しない時もあります。自分はいったい何のために教員になったのか?苦しい毎日を送っています。学校に行くのが本当につらいです。最近では生徒がかわいく思えないどころか、憎たらしくさえ思えてきました。こんな自分が教員をやっててもいいのでしょうか?」

今日はこれまで受けてきた相談をこちらで、だいぶ公開していなかったので、相談者さんの了承を得てちょっとディープに話してみます。

私もなめられていた一年目・・・

私も新採一年目はなめられていましたね。教諭採用になる前、講師の経験はありましたが、だまってても子供たちが自分で考えて動ける、手のかからないある意味オトナな学校だったのです。新採の赴任校は生徒指導が一番の課題にあげられる、やりがいもあるけれどちょっと大変ないわゆる教育困難校でした。

教員、クラスによっては暴力・暴言・授業妨害なんでもおかまいなしです。毎日のように生徒指導部会が遅くまで開かれ、毎日誰かは謹慎に入っているような状態でした。いまでこそ、初任のあの頃を思い出す時、何がいけなかったのかもわかるのですが、当時の私にそのような答えなど分かるはずもなかったのでした。

かんたんに言ってしまうと

①一本筋が通っていなく、すべてにおいてブレまっくていた

②これまた、すべてにおいて余裕がなく、中途半端

③子供に対する愛情、向き合う真剣さも中途半端

これらに加え、一番ダメだったのは「自分」という「我」を出していなかった~ということなのです。

★これを言ったら嫌われるのではないか?

★どこまでがOK!で、どこからがダメなのかいまだに分からない!

★同僚先輩管理職、児童生徒の顔色ばかりうかがっている!

★緩急をつけた指導ができず、いまだにマイルールに固執している!

★ダメをダメ!と言えないダメ教員かも?

★生徒指導、受けた相談、頼み事など最後までやることなく、中途半端にしてしまっている!

いかがでしょうか?今の先生!あなたにあてはまることがちょっとはあるのではないでしょうか?私も一年目はこんな感じで悶々とした日々を送ったものです。いよいよ佳境に入ります。それでは、なぜ?私が2年目から(正確には2年目の2学期から)劇的に変われたのか?種明かしします。

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自分を振り返る前に、
一度生徒の立場に立ってみる!

種明かしのその前に、ちょっとだけ寄り道してみましょう。今、私たちは大人になってしまったけれど、昔は中学生だったり高校に通っていた時がありましたよね。目を閉じて昔に想いを馳せてみましょう。いろんな教員、教師との出会いがあったことと思います。

その中でみんなからバカにされていたり、嫌われていた先生がいませんでしたか?馬鹿にすること自体は褒められたことではありませんが、生徒の視野でこの問題を捉え、生徒の視点で見ていくと「なにか」がちょっとでも見てきませんか?あなただったらどのような教員がイヤで、ついバカにしてしまいたくなりますか?

①大人でない教員

幼い子どものように感情がコロコロと変わり、理性的でない。すぐにカッとなり感情をぶつけまくる!

②一本筋が通ってなく態度が不安定、言動不一致な教員

これじゃ、安心してすべてを委ねることなんてできませんよね。

③生徒指導ができない、叱る(怒るとはまったくのベツモノ)ことも当然できない教員

④人の顔色を常にうかがい、誰にでもへつらう教員

⑤自分を卑下する教員

⑥できるだけ、生徒とかかわりを持とうとしない教員

⑦生徒を小馬鹿にしたような態度を常にとり、上から目線な教員

指導困難校でよくありがちな教員です。愛情不足の彼らはここらあたりはとても敏感なのです。動物的カンで拒絶されること必至です。

⑧授業が授業として成立していない教員、当然授業もつまらないし、ためにもならない。最悪・・・

実はこれが一番大事だったりします。授業=生徒指導とよく言われるにはそれなりのワケがあるのです。

いかがっだたでしょうか?だいたいこんな感じではないでしょうか?~となると見えてくるものがあるような気がします。そうなのです。これらをぜ~んぶひっくるめると

「自分という一人の人間を前面に出していき、生徒のために最後まで決して諦めることなく、不器用でも自分なりに粘り強く指導していくこと」

実はたったこれだけなのです。

いくら泥臭くたって、つたなくても教師のそういった「不断の努力」「真剣さ」「真面目さ」「誠実さ」そして「熱さ」を見ている生徒はキチンと見ているのです。そして、これらが実は「信頼」につながるのです。

信頼を得ることができたなら、アトは生徒指導はラクなものです。当然、いったん勝ち得た信頼を失わないための不断の努力も必要ではありますが。

初任の頃の私は、これらの信頼を得るまえに、何とか生徒に言うことを聞かせようとしていたのですからお笑いです。順序が逆ですよね。

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有言実行、あとは実践あるのみ。
わたしの実践例、6つのルール!

このことに遅ればせながら気づいた2年目から、わたしは変わりました。人間、変わろうと思えば変われるものです。誰だって・・・

①自分という人間をオープンにしていった。

クラスでも授業でも、そして職員室であってもだれにでも分け隔てなく積極的に声を掛けていった。(声掛けチェックシート)

②授業、クラス、部活、清掃などすべてにおいてルールをつくり、それをブレることなく守っていくことを宣言!

そしてそれを自分も守るように、生徒にも徹底させた。

③すべてにおいて、中途半端を無くした。

生徒指導に限らず、仕事上すべての問題を最後まで必ずやり通した。

④同僚、先輩、管理職は言うに及ばず、問題によっては生徒にも相談、助言を求めていった。(他人の意見に耳をかす!)

教師は相談を受けるのを得意としている人は多いですが、自分が相談するのはどうも苦手なようです。

⑤清掃指導をクラス指導の柱とした!

もちろん、担任が率先垂範!

⑥授業第一!

生徒にとっておもしろくてためになる授業であれば、いくら部活、バイトで疲れてて眠さMAXの生徒でも、眠い目こすって耳ダンボにして聞くはずです。授業が授業として成立することこそが生徒指導の第一歩であり、生徒指導のすべてであるような気がします。

どのような生徒だって、授業が分かりたい、学習したい!という気持ちがあります。わがの努力不足を不問にして、生徒の理解不足を生徒のせいにするなんて愚かすぎます。「分かる授業」こそが信頼を得るための第一歩なのです。

そのため、前にも何度も話しましたが私の場合、ビデオカメラ録画、アンケート、研究授業・授業見学などを通して授業のスキル・腕を磨きに磨くのに専念しました。

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変わるためには、変えていくしかない・・・
自分で自分を!

いかがだったでしょうか?自分を「変えたい!」と願うのであれば、自らの意志で自分を「変えていく」しかないのですね。教師の誰もが長~い教師人生の中で、一度は通る道です。何も先生、あなただけが悩むことではないのです。

一年や二年の努力で辞めてしまってほんとうに後悔しませんか?私は十年以上奉職してきましたが、いまだにちょっとの未練は確実にありますよ。先生、もうちょっと踏ん張ってみてから結論を出しても遅くはないのではないでしょうか?

私はすべて自分ひとりで勝手に決めて辞めてしまったため、あの時、誰かに相談できていれば・・・(このことだけは自分ひとりで決めたかったのと、できなかったのです。)と思うのです。

あなたの教職にかける思いは、そんな程度だったのでしょうか?違いますよね・・・

これから先、出会うであろうさまざまな人たちがあなたを待っています。確実に。ちょっとここらで気張ってみませんか?待っている人がいるというのは、実はとてもしあわせなことなのですから・・・

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